今やさまざまなメジャーフィールドでバスのメインベイトとなっているワカサギ。そんなワカサギに絡んだ釣りでいい思いをさせてくれたルアーたちを紹介します。
ワカサギだけど、それだけじゃない。
文=センドウタカシ
この記事は『Basser』2021年1月ワカサギ特集号に掲載したものを再編集しています。Basserのバックナンバーは定期購読をお申し込みいただくとデジタル版バックナンバーが4年分以上読み放題! 詳しくはこちらをどうぞ!今やさまざまなメジャーフィールドでバスのメインベイトとなっているワカサギ。そんなワカサギに絡んだ釣りでいい思いをさせてくれたルアーたちを紹介します。
この記事の内容
エサを食べるバスの気持ちを考えることが一番重要
皆様ごきげんよう。今回のテーマはワカサギ。自分自身、富士五湖や霞ヶ浦水系、関東周辺のリザーバーなど、ワカサギがメインベイトとなる釣り場で経験を積んできました。
今のようなワカサギパターンというものが体系立てられる前とそれ以降では、色々と認識が変わったことも少なくありませんが、実際に自分が釣りをしてきたなかで得た気付きは大きく外れていなかったなというのが、今になっての感想です。
使うルアーは変われど、やってることは今も昔も大きく変わりません。
河川や野池などを除く関東のメジャーレイクの多くがワカサギレイク。関西などでも、ボート屋さんや漁協さんの尽力により、最近になってワカサギが移入されたダム湖などもあります。
琵琶湖も、何かのきっかけでワカサギが繁殖し、バスの食性にも大きな影響を及ぼしてきています。今や、日本のバスフィッシングを考えるうえで、ワカサギというものの存在はとても大きい。……というわけで、今回は、自分的ワカサギパターンにまつわる思い出ルアーを紹介させて頂きます(※アラバマリグを除く。アレは別格すぎるので……)。
とはいえ、地方在住の方のなかには、「自分の行く釣り場にワカサギなんていないよ……」という方も少なからずいらっしゃると思います。でも、ここに挙げたルアー達は、なにもワカサギパターンでしか使えないモノではありません。
ワカサギパターンだ、オイカワパターンだと、その上っ面だけを見るのではなく、バスが生きていくうえにおいての最重要項目のひとつである「食」。そして、その軸となるエサのこと、エサを食べるバスの気持ちを考えることが、一番重要なんだと思います。ワカサギ云々関係なく、この記事が、少しでも皆さんのヒントになれば幸いです。
ワカサギパターンルアー1:ステルスペッパー
ティムコステルスペッパー
スローシンキングなのでオールレンジで使えますが、自分的には一般的なI字系ルアーを使用するレンジの下のレンジで使うことが多いです。河口湖などのトーナメンターの間ではド定番となった、キャロでの使用もいい感じ。どちらも、I字系ルアーのイメージでスローにただ巻きです。ワカサギ以外のベイトフィッシュパターンのときにもよく効きます
ワカサギパターンルアー2:アライブシャッド
矢口釣具アライブシャッド
現在では、もっとリアルでベイトフィッシュライクなワームも多数発売されていますが、自分的にワカサギパターンといえば、昔からアライブシャッド。ミドストやダウンショットで使うことが多いですが、ノーシンカーの放置(厳密に言えば超スローフォール)もメチャメチャ釣れます。最近、あまり売ってないのが悩みですね……
ワカサギパターンルアー3:SSワーム
タックル本舗SSワーム
一見、アライブシャッドの劣化版コピー(失礼……)。しかし、このワームは凄いんです。何が凄いって、細っこいマスバリを使ってノーシンカーで使うと水面に浮くんです! 今の表層系I字ルアーが生まれる20年近く(それ以上?)も昔、ワーム禁止になる前の河口湖や西湖で殺人的に釣れました。もはや入手は不可能なので、いつかこれに代わるモノを作りたい!
ワカサギパターンルアー4:ドッグX Jr. コアユ
メガバスドッグX Jr. コアユ
自分の野尻湖の師匠に教えていただいた、ワカサギボイル撃ち最強ルアーのひとつ。このサイズ感のルアーのなかでは飛距離も出しやすく、浮き姿勢、アクションも秀逸。写真のモノはアユカラーですが、ベイトフィッシュっぽいナチュラルカラーなら大体なんでもOK。PEスピニングでボイルを直撃し、速巻きでドカン! って感じで釣ります
ワカサギパターンルアー5:パニッシュ
スミスパニッシュ
その昔、ワカサギパターンと言えば、ネコも杓子もリアル系のミノーでした。HMKLなどのハンドメイドルアーは入手困難だったので、自分の周りでは、パニッシュやヴィクセンなどのトラウト用ミノーを使っていた人が多かった。ワカサギパターン用のバスルアーが多くリリースされてる今となっては、懐古的に使う感じですが、いまだによく釣れるルアーです
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