編集部2017年11月16日

関和学 冬のオカッパリはシャッドがオススメ :第1回(全3回)

Basser バス釣り

関和学さんが冬の霞ヶ浦のオカッパリでオススメするのがシャッドを巻く釣りだ。 なぜこのルアーが効くのか。どんなエリアで巻けばいいのか。 押さえておきたい要点を解説してもらいました。

低水温期はどんなエリアをねらうべき?

関和学=文

関和学さんが冬の霞ヶ浦のオカッパリでオススメするのがシャッドを巻く釣りだ。
なぜこのルアーが効くのか。どんなエリアで巻けばいいのか。
押さえておきたい要点を解説してもらいました。

※この記事は2014年1月号に掲載された「オカッパリで行こう! 第73歩」を再編集しています。

僕が冬の水郷エリアでシャッドを巻く理由


 霞ヶ浦のなかでも下流域にある通称「水郷エリア」は、比較的低水温に強いエリアやスポットを多く備えているため冬のオカッパリにうってつけだ。超メジャーエリアの与田浦、横利根川、前川は閉鎖的水域であり、ちょっとした土手に囲まれていて冬の季節風にも強い。ほかにもオカッパリから釣りやすい消波ブロック帯が多くある北利根川、常陸利根川、そして鰐川など、このエリアはどこも何かしら低水温期のプラス要素を備えている。

 これはもちろんいいことだけど、ちょっと困ったことにもなる。

 どこもかしこも可能性があるので目移り気移りしてしまうし、オカッパリの利点を生かしてじっくり釣りたい季節だけどある程度は広範囲をカバーしないと、せっかく広いエリアがもったいないという……。

 まずはそういう理由で、僕が冬に薦めるのは「繊細な巻きモノの釣り」、具体的に言えばタイトルのとおりの「シャッド」である。

 また、水郷エリアは低水温に割と強いだけでなく、「リズムよく巻きモノの釣りを続けられるストレッチが多い(長い)」という特徴も備えている。前述の与田浦、横利根川、前川、北利根川……、はどこも、護岸を歩きながらの巻きモノゲームが可能だ。

 という理由でも「シャッド」を強く推したい。要は地形的特徴から、晩秋~冬の水郷エリアでは必然的にシャッドが第一候補に挙がってくるのである。

265-sekiwa-005 バンクシャッド(エバーグリーンインターナショナル)
5.8cm/5g/スローフローティング
実は一年中、「弱い巻きモノ」として釣れるけど、本領を発揮するのは「厳寒期の中層テロテロ巻き」で、そのためのスローフローティング設定。ゆっくり巻いたとき、重くて沈むラインとバランスがとれて、ロングキャストしても中層の一定レンジがキープしやすい


水郷エリアのどこを釣ればいい?


 では、そのエリアのなかで、どんな場所を釣ればいいのか。

 これを考えるには水温の移り変わりを基準にするといい。「12℃→10℃」「10~9℃の安定期」「7℃未満の厳冬期」の3つに分けて考えてみよう。

 「12℃→10℃」の下降期は、例年なら12月初旬。このタイミングでは、ターンオーバー前に釣れていた秋らしいエリアがキーになる。水通しがいいエリアのハードボトム、少しでも沖に張り出していたらなおよし、という感じだ。こういう場所にはベイトフィッシュがリンクしやすい。12月といっても頭のほうは秋みたいなものなので、エサありきで考えていけば間違いない。

 ちょっと具体的に言えば、大釣りの可能性があるのは北利根、外浪逆浦の上流と下流の出入り口、そして常陸利根川だ。まずは地図を見て、どこに流れが強く当たっていそうか考えてみよう。急に川幅が狭くなっている箇所やベンドのアウトサイドがセオリーだ。ある程度、目星をつけたらそこへ実際にエントリーして、ボトムノックに適したシャッド、もしくはワイルドハンチで岸際のボトムを叩きながらサクサク歩いていこう。

そして……
①ガツガツ、ガリガリとした硬い手応えが伝わってくる→ハードボトム
②巻き始めてからボトムに到達するまでに時間がかかるようになる(もしくはボトムにルアーが届かなくなる)→水深の変化・深み


 ……といった変化が現われたら、スマホのマップアプリにマークしつつ周辺を丁寧に探る。目で見てわかる消波ブロック帯や沈みテトラ(偏光グラスを掛けていれば、冬は水の透明度が高くなるのでけっこう見える)はもちろん逃さず、テトラのトップをコツコツ、コンコン叩きながら巻きまくる。護岸の一角にアシが生えていたら、その土台の部分は確実に沖へ張り出しているので、周辺を岸際からやや沖まで隈なく巻きまくる。すると釣れる。時期的に連発もアリよ。

265-sekiwa-021 常陸利根川。護岸にポツンと生えたアシ。アシそのものよりも、沖へ張り出している土台の部分とその周辺がこの時期は美味しい

265-sekiwa-022 護岸の変化。ここでは護岸のヘリが斜めにクランクして沖の水中へ延びている。水中のようすを想像して、壁とタイトにシャッドを引く。変化している岸の際にバスがいることも充分考えられるので、1投目は水際から2、3歩下がってキャスト

 「10~9℃の安定期」では、マップにマークした場所に入ってそのちょっと沖側にあるはずの、ブレイクのショルダー(ストンと落ちる角の部分)も視野に入れて巻きまくる。このタイミングまでは、巻き方にそうシビアになる必要はなく、ボトムノックしやすいタイプのシャッドを選び、コツコツ感じながら気持ちよくリーリングしていればOKだ。

 同じ時期でも、ボートならまだワイルドハンチでイケるが、オカッパリではそろそろシャッドが本領を発揮してくる。寒くなるに従って魚が固まる場所(=釣れる場所=アングラーが集中する場所)がハッキリしてくるので、プレッシャーが飛躍的に高まるからだ。

 動きが鈍くなったバスに対して、コースを微妙に変えながら、時にはまったく同じコースを何度も引きながら、口を使わせていかなければならないのが冬の釣りだ。そうなると、1投でプレッシャーをかけてしまう強波動の巻きモノは苦しい。そもそもプレッシャーがかかっていることが前提になるのだから、普通のクランクベイトでは余計にキビシイ。そうなってからが、弱波動のクランクベイト=シャッドの独壇場なのである。

 



 
 
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2017/11/16

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