秋から冬は水温の低下に合わせて効果的なルアーも移り変わっていく。
今回は霞ヶ浦水系のオカッパリを例に挙げ、水温を目安にした各種巻き物の使い分け方を解説します。
これを読めば、ルアーセレクトで迷うことが少なくなるはず!
クランクベイトの出番が増える、21℃~15℃
関和学=文、Basser編集部=写真
秋から冬は水温の低下に合わせて効果的なルアーも移り変わっていく。今回は霞ヶ浦水系のオカッパリを例に挙げ、水温を目安にした各種巻き物の使い分け方を解説します。
これを読めば、ルアーセレクトで迷うことが少なくなるはず!
この記事はBasser2012年12月号に掲載された「オカッパリで行こう! 第69歩」を再編集しています。
21℃→20℃→19℃→18℃ スピナーベイト&ぶりぶりクランク
急激な水温低下からしばらく安定した気候が続くと、水温はゆるゆる、ゆっくりと下がっていく。まさにバスの適水温になるこのときは、引き続きスピナーベイトが有効。そして、ぶりぶり泳ぐタイプのクランクベイト(コンバットクランク60や同120など)もお薦めだ。
これにも明確な理由がある。このタイミングは「バスが広く散る」ことが釣るうえでのネックになる。それを解決して釣るには、オカッパリの基本中の基本である「足で稼ぐ」こと、そして「遠くにいるバスにも気づかせて、寄せることができる、パワーがあるルアーを使う」こと、このふたつが重要になってくる。足で広いエリアをカバーするだけではなく、1投ごとにルアーの効果が及ぶ範囲も広げるわけだ。
斜め護岸の上に、石が詰められた網が並べられたストレッチ。ただの斜め護岸よりも、バスにとってはエサを追い詰めやすい(垂直護岸に似た感じなるため)。ネックは根掛かりだが、スピナーベイトなら大丈夫
スピナーベイトやウォブル&ロールがハッキリしたクランクベイトは、波動とフラッシングの両方でアピールするので、バスに発見されやすい。だから、同じスポットへ何投もするのは意味がないことに思えてしまうかもしれない。でも、たとえば水門や消波ブロック帯の角、杭、岬状に張り出したアシ原の先端などにルアーを通す場合は、立ち位置と引くコースをズラしながら、何投かしてみてほしい。それで食ってくるケースがけっこうある。
それと、「ベイトフィッシュが回遊して来そうな場所」を重点的に巡ることも大事。岬や流入河川の河口、ちょい沖に立つ杭など、ベイトフィッシュの回遊ルートになっている場所にバスは陣取っていることが多いからだ。
スピナーベイトのブレードタイプを使い分けよう
①Dゾーン・タンデムウイローリーフ+ダブルハンマード・コロラドブレード♯4(エバーグリーン)
②Dゾーン・タンデムウイローリーフ(エバーグリーン)
③Dゾーン・ダブルウイローリーフ(エバーグリーン)
もうスピナーベイトっきゃないタイミングで、しかもこの取材の直前に2012年JB TOP50霞ヶ浦戦があり、そのプラからファストムービングならスピナーベイトということを掴んでいた。なので今回は準備万端、Dゾーン改・ダブルコロラド(1番上)も用意した。
これらのスピナーベイトは、①、②、③と波動が強い順に並んでいる。1番上のダブルコロラドが、手もとに伝わるブルブル感が1番強い。これは、水を大きく動かしているということであり、浮き上がりやすいということにもなる。
でも、だからといって浅いレンジ専用の仕様とはかぎらない。ゆっくり巻いてもブルブルを感じられるので、深めのレンジをデッドスローで引くのにも適している。
逆に、波動が1番弱いダブルウイローは、ダブルコロラドと同じスピードで巻いたとき、一段下のレンジを泳ぐ。けれど、こちらもそういう使い方限定なのではなく、浅いレンジをより速く引きたいときにも重宝する。実際に僕は、バジングには浮き上がりやすいダブルコロラドやタンデムウイローではなく、あえて浮き上がりにくいダブルウイローを選び、速巻きで水面直下を引いている。この引き方がハマっているときは、ある程度スピードがあったほうがバスの反応がいいからだ。
同じシリーズのスピナーベイトでも、ブレードタイプが違っていれば、まったく別モノのルアーといっても過言ではない。自分でいじれば、それこそI字系とクランクベイトくらい違う仕様にすることだってできる。まぁ、これは極端な例だけど、フロントがコロラドかウイローかの違いで、釣れる、釣れないが分かれるのはままあることだ。スピナーベイトが活躍する秋なので、ぜひブレードにこだわってほしい。
①Dゾーン・タンデムウイローリーフ+ダブルハンマード・コロラドブレード♯4(エバーグリーン)
②Dゾーン・タンデムウイローリーフ(エバーグリーン)
③Dゾーン・ダブルウイローリーフ(エバーグリーン)
もうスピナーベイトっきゃないタイミングで、しかもこの取材の直前に2012年JB TOP50霞ヶ浦戦があり、そのプラからファストムービングならスピナーベイトということを掴んでいた。なので今回は準備万端、Dゾーン改・ダブルコロラド(1番上)も用意した。
これらのスピナーベイトは、①、②、③と波動が強い順に並んでいる。1番上のダブルコロラドが、手もとに伝わるブルブル感が1番強い。これは、水を大きく動かしているということであり、浮き上がりやすいということにもなる。
でも、だからといって浅いレンジ専用の仕様とはかぎらない。ゆっくり巻いてもブルブルを感じられるので、深めのレンジをデッドスローで引くのにも適している。
逆に、波動が1番弱いダブルウイローは、ダブルコロラドと同じスピードで巻いたとき、一段下のレンジを泳ぐ。けれど、こちらもそういう使い方限定なのではなく、浅いレンジをより速く引きたいときにも重宝する。実際に僕は、バジングには浮き上がりやすいダブルコロラドやタンデムウイローではなく、あえて浮き上がりにくいダブルウイローを選び、速巻きで水面直下を引いている。この引き方がハマっているときは、ある程度スピードがあったほうがバスの反応がいいからだ。
同じシリーズのスピナーベイトでも、ブレードタイプが違っていれば、まったく別モノのルアーといっても過言ではない。自分でいじれば、それこそI字系とクランクベイトくらい違う仕様にすることだってできる。まぁ、これは極端な例だけど、フロントがコロラドかウイローかの違いで、釣れる、釣れないが分かれるのはままあることだ。スピナーベイトが活躍する秋なので、ぜひブレードにこだわってほしい。
18℃→17℃→16℃→15℃ ぬるぬるクランク
この項は、ワカサギレイクについての話になる。霞ヶ浦のワカサギが大きくて密度の高い群れを形成し始めるのがこのタイミングだ。群れのレンジは水深1mか2mであることが多い。
ボートで釣る場合なら魚探を見ればワカサギの群れがいるのもいないのも一目瞭然だが、オカッパリではそうもいかない。でも、ワカサギの群れがいることの多いエリアなら、目で見て探すことができる。探すのはワカサギそのものではなく、それをねらう釣り人と鳥だ。ここで注意。ワカサギ釣りファンが並ぶ場所に割り込まないこと。以上。
バスは、ワカサギの群れについて回遊するのではなく、ワカサギが回って来やすいエリアにいることが多い。だから、ワカサギ釣りファンが多いエリアをチェックしておけば、その人たちが帰ってからでもチャンスはあるし、後日、早出して改めてねらってもいい(けどワカサギ釣りファンの朝も早いんだよね)。
さて、このとき僕が超信頼しているクランクがある。ド定番、ワイルドハンチだ。カラーはシルバー系やホワイト系など、小魚っぽいものの実績が高い。
ワイルドハンチというクランクベイトは、ワイルドな名前とは裏腹に、泳ぎの質はぬるぬる系でおとなしい部類に入る。群れを形成したワカサギは、回遊はするけれど特定のエリアを回っていることが多い。すると、そういうエリアにはバスも集中してくる。「魚が広く散る秋」と真逆のこの状況では、アピールが強すぎるルアーはバスに見飽きられてしまい、投げ続けるのに適さない。かといって、真冬に釣る水路ほど狭いエリアでもないので、シャッドではちょっと物足りない。そこでワイルドハンチというわけだ。ラトルインタイプやシャローモデルもあるが、このパターンではオリジナルが強い。
また、ワイルドハンチを使っていて、ボトムに絡めてスローに巻いて釣れたら、プレデターにローテーションして、ロッドワークで引いてみてほしい。
ワイルドハンチ
2016/09/21