秋から冬は水温の低下に合わせて効果的なルアーも移り変わっていく。
今回は霞ヶ浦水系のオカッパリを例に挙げ、水温を目安にした各種巻き物の使い分け方を解説します。
これを読めば、ルアーセレクトで迷うことが少なくなるはず!
ターンオーバーの後はジャークベイトが効き出す!
関和学=文、Basser編集部=写真
秋から冬は水温の低下に合わせて効果的なルアーも移り変わっていく。今回は霞ヶ浦水系のオカッパリを例に挙げ、水温を目安にした各種巻き物の使い分け方を解説します。
これを読めば、ルアーセレクトで迷うことが少なくなるはず!
この記事はBasser2012年12月号に掲載された「オカッパリで行こう! 第69歩」を再編集しています。
15℃→13℃ ターンオーバー
浅い霞ヶ浦では何度か起こるターンオーバーだけど、例年、とくに深刻に釣れなくなるのが、これくらいの水温で水がぐるんと引っくり返ったときだ。このデンジャラス・ターンは、例年11月の中旬から末にかけて起こることが多く、適水温を下回ってからの急激な水温低下と水質悪化のダブルパンチで、本湖に関連するほとんどのエリアが壊滅的に釣れなくなる。
北浦や、アウトレットの北利根川、常陸利根川とその間にある外浪逆浦なども同時にダメージを受けるので、ちゃんと流れがある流入河川の中・下流域や、閉鎖的エリアなどへ逃げるほかにはあまり手が思い浮かばない。
12℃→11℃→10℃ ぬるぬるクランクとジャークベイト
こうしてぱったり釣れなくなった霞ヶ浦だが、やがてターンオーバーの影響は落ち着いてくる。すると、11月下旬から12月初旬にかけてのごく短い期間(長くても1週間程度)、「これぞ荒食いの秋(冬?)」という大爆発をすることがある。
パターン的にワカサギがキーなのは変わらないが、ターンオーバーしている間に食えなかった鬱憤を晴らしているかのように、ボテボテに肥えた45cmクラスがそう広くないエリアで連発する。ルアーはやはりワイルドハンチが強い。
それと、ジャークベイトが効きだすのもこのタイミングだ。といっても、クランクがハマっている間はジャークベイトを使ってもメリットがほとんどない。クランクで釣ったあとさらに釣るために投入するか、水温がいよいよ10℃まで下がって「ポーズ」の効果が増してからが出番となる。ただし、クランクと比べてメリットがないといっても、ぜんぜん釣れないわけではないので、本格的な冬が訪れる前に、肩慣らし的にジャークベイトで釣っておくのも悪くない時期だ。
●僕が愛用しているジャークベイトたち
サイドステップ95(上)/サイドステップ(下・エバーグリーン)
いずれもフローティングモデル。僕は下のオリジナルサイズを愛用していて、速いテンポの2ジャーク・1ストップ(浮上)で使うことが多い
フェイス87(上)/フェイス(下・エバーグリーン)
いずれもスローフローティング。サスペンドにチューンして、冬から早春にかけて使っている。利根川でも非常に実績が高い
●オススメのジャークベイト用タックル(2016年版)
ロッド:コンバットスティック・ヘラクレスHCSC-62M EGアクション(エバーグリーンインターナショナル)
リール:Z PRIDE(シマノ×ZPI”)
ライン:ガノアアブソルート12Lb(バリバス)
2016/09/23