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編集部2024年9月2日

辺見哲也さんにアユルアー「誉」の特徴を聞いた

アユ 魚種別釣りガイド

シーバスやトラウト用ルアーで人気のアイマから誉100F と誉MD100F が今年の5 月にリリース。相模川でテストを重ねてきたアイマのプロダクトアドバイザー辺見哲也さんに、どんな特徴を持ったルアーなのか話を聞いた

シーバスやトラウト用ルアーで人気のアイマから誉100F と誉MD100F が今年の5 月にリリース。相模川でテストを重ねてきたアイマのプロダクトアドバイザー辺見哲也さんに、どんな特徴を持ったルアーなのか話を聞いた

写真と文◎編集部

誉100F /誉MD100F

誉100F /誉MD100F

全長:100mm、重量:12.5 g(100 F)、14.5 g(MD100F)、タイプ:フローティング、レンジ:0 ~ 50㎝(100F)、0 ~ 100㎝(MD100F)、付属ハリ:7 号3 本イカリ(オーナー製)、価格:1870 円(税込)

高い浮力設定とタイトなロールアクション、瀬を横切ることができる基本性能の高さが特徴のアユルアー専用ミノー。潜行深度の違う2 種類を使い分けることでさまざまな状況に対応できる

 

ハリはアユルアー専用の7 号3 本イカリが付属する

ハリはアユルアー専用の7 号3 本イカリが付属する

 

ハリス止メは後ろにある横アイに通して使うとハリ絡みが起きにくい

ハリス止メは後ろにある横アイに通して使うとハリ絡みが起きにくい

 

リップの先端が丸く、川底に当たるとヒラ打ちをする。リトリーブ中のおとなしいウォブンロールとは一変した動きが野アユのナワバリ意識を刺激する

リップの先端が丸く、川底に当たるとヒラ打ちをする。リトリーブ中のおとなしいウォブンロールとは一変した動きが野アユのナワバリ意識を刺激する

 

 

辺見哲也さんにどんな特徴を持ったルアーなのか話を聞いた

辺見さんはソルトから渓流まであらゆるルアーフィッシングに精通していますが、アユの友釣りやアユルアーの経験はあったのでしょうか?

辺見 アユは幼いころに父親に連れられて相模川で釣っていました。当時の相模川は今ほど友釣りをする人はおらずコロガシ主体の川でしたね。僕は友釣りのほうが好きでしたが、オトリの扱いが子どもながらに難しいと思っていました。その頃にノベザオでルアーを使ってアユを釣ったこともありましたよ。だからアユルアー歴は45年……というのは冗談ですが、近年の流行とともに改めてルアーでアユを釣ってみたらやっぱり面白かったんです。誉も相模川でテストを重ねて作りました。

 

辺見さんの釣りのルーツはアユとも言えそうですね。誉100F とMD100Fはどんなコンセプトのルアーですか?

辺見 アユルアーを始めるならまずはこの2種類を用意すれば誰でも釣れる、といったベーシックなルアーをコンセプトにしました。なぜ2種類なのかというと、ひとつでは探れるポイントに限りがあるからです。みんなが同じようなルアーを使っているとそのルアーで釣りやすい場所が人気の定番ポイントになります。しかし、そのルアーで釣りにくい場所にもアユはいます。定番ポイントに入れなかった時でもアユが釣れるようにするには2種類必要だったんです。

 

 

ロストを防ぐ浮力と流れに動じないバランス

ルアーを見比べてみると大きく違うのはリップの長さでしょうか?

辺見 そうですね、潜れる水深だけ変えてアクションはほとんど同じになるようにしました。基本的には誉MD100F を使用し、チャラ瀬のような浅い場所や緩い流れでは誉100F の使用を想定しています。どちらにも共通する特徴は「ハイフロート」と「安定した泳ぎ」です。アユルアーの釣りはボトムの釣りですが、ボトムを探るには根掛かりが付き物です。アユルアーでは石の隙間に挟まることが特に多いんですよ。ただ、アユルアーの釣りは基本的にダウンでの釣りなのでルアーが挟まっているだけであればフローティングならテンションを抜けばあっさり外れます。高浮力であればあるほど外れやすいのでハイフロートにしました。また、ハイフロートにすることで、ウエイトチューンをしてもフローティングを維持しやすいのもメリットのひとつです。また、ダウン主体で探っていくこの釣りではルアーは複雑な流れを受け止めることになります。流れの強弱を問わずしっかり潜行してボトムに到達するためには高いバランス性能が欠かせません。アイマはもともとトラウトルアーも作っているため、誉もトラウトルアー並みのスイム性能に仕上げることができました。強い流れの中に入っている追い気の強いアユにもしっかりとルアーを見せることができます。ダウンクロスで流れを横切らせる際に一番バランスを崩しやすいのはターンするタイミングですが、それでも泳ぎは乱れません。瀬の中を早巻きで横切らせてもルアーが飛び出すことはまずないほどです。初心者の方が躊躇するような強い流れでもしっかり底を探ることができますよ。

 

ダウン主体の釣りだとルアーの引き抵抗が強くなってしまいがちですが、なにか対策をしているのでしょうか?

辺見 アユルアーならではの強い引き抵抗はテスト時も気になっていました。そのため、潜行深度は維持したままアクションをロール寄りにすることで引き抵抗を減らしました。また、リップの先端は丸くなっているため、リップでボトムタッチをした時にヒラを打ちます。このヒラ打ちが、アユがコケを食む仕草にそっくりで野アユのナワバリ意識をさらに刺激します。

 

工夫された細部と豊富なカラーラインナップ

ハリス止メがついているアイの後ろに横向きのアイがあるんですが、これはどうやって使うものですか?

辺見 ハリス止メを横アイに通した状態でハリスを結んで使うと着水後のイト絡みを抑えてくれます。ただ、盛期のよく育ったアユが掛かる場合に横アイを使わないほうが、バラシが少なかったこともあったので、状況に応じて変更できるようにしました。

 

おすすめカラーはありますか?

辺見 僕は側面の光り方を意識しています。水色が透明で光量が強い時はクリアや艶消しの銀。水色は透明だけど曇りならクローム系、水が濁っているときはパールのほかにゴールド系も効果的です。どの色がいいか迷ったときは、目の前でキラキラ光っている野アユの光り方に合わせるのが一番だと思います。誉をテストした相模川はアユルアーを楽しむアングラーがとても多く、人気ポイントに入ることもままならない場合も多いです。二つの誉を使い分けてサオ抜けポイントを探ってもらうと、新しい発見があると思います。

 

 

 

 

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※このページは『つり人 2024年8月号』を再編集したものです。

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