日本の各地で広く釣れるマハゼ。 多彩な釣り方はあるものの道具立てがシンプルで、すぐに始められるのが「ミャク釣り」だ。 今回は浅場・深場・河口と特徴が異なる3 つの釣り場の攻略法を小誌おなじみの小もの釣りフリーク、坂本和久さんに解説していただく。
仕掛けがシンプル!だから誰でも簡単エントリー!
写真と文◎編集部
この記事は『つり人』2020年10月号に掲載したものを再編集しています。
日本の各地で広く釣れるマハゼ。
多彩な釣り方はあるものの道具立てがシンプルで、すぐに始められるのが「ミャク釣り」だ。
今回は浅場・深場・河口と特徴が異なる3 つの釣り場の攻略法を小誌おなじみの小もの釣りフリーク、坂本和久さんに解説していただく。
今回の先生 坂本和久さん。普段は中野でお弁当屋さんを営んでいる
短ザオ
釣り場に合わせて長さを変えよう ズーム機能があると便利
サオの長さはフィールドによって変える。
ただし短いほうが操作性はよい。アワセがもたつかないため、その場所で使える最も短いサオを使うのが基本。
長さが必要だと感じた時にはサオを変更するのがよい。
坂本さんは基本的に和ザオを愛用しているが、カーボンザオと比べると重量があるため、3・6m以上の長尺はカーボン製のマブナザオや渓流ザオを使用する。ズーム機能があると便利。
坂本さんが用意したサオはダイワ「雪渓」硬調3.6mをはじめ、マブナザオ8尺( 約2.4m)、約1.5、1.8、2.1mと伸縮できるズームタイプの小継ぎザオ。
これくらいの長さのサオを揃えておけばほとんどの釣り場に対応できる
仕掛け
トラブルの少ない中通しオモリを使う
ミチイトはフロロの1号。「根ズレが多い釣りなので、フロロを使ってますね。ですが、正直ナイロンでも変わらない気がします(笑)」とのこと。
ミャク釣りではウキは使わずに目印を使ってアタリを取る。目印は渓流用の化繊タイプを使用する。
坂本さんは水深の違う場所を探る時も目印を動かさないで済むように5㎝間隔で個ほど付ける。
仕掛けは下オモリに枝バリのドウツキタイプではなく、遊動式の中通しオモリをセットした吹き流しタイプを使うのが坂本さんのミャク釣りスタイル。
オモリを即座に変更できないという欠点があるものの、仕掛け絡みが生じにくく時間を無駄にせずに済む。
重さは、水深が浅くオモリの着底を感じやすいところでは0・5号、深場で着底を感じにくかったり、流れがあったりするようなポイントは0・8号を使うとよい。
さらに重量を追加したい場合にはガン玉を使って調整する。
オモリの色は釣果に直接関係はないが、浅いポイントでは目立つ色(赤や金)を使うと仕掛けの位置が分かるので便利。なおオモリの遊動幅は15cm。
オモリ止メとして下にはビーズ、上にガン玉を使っている。どちらも中通しオモリの穴をすり抜けない大きさを使用する。
ガン玉はG1もしくはG2程度でガン玉の大きさによる釣果の違いはないとのこと。またビーズに関しても一応の集魚効果はあるかもしれないが、アピール度を高めるために付けるわけではなく中通しオモリが止まればなんでもよいそうだ。
ハリスは0・6~0・8号、ハリは袖の4号が基本である。
軸が長くエサを大きく見せることのできるハリがオススメ。
エサはアオイソメ。一般的にはハリ持ちのよいとされる頭の部分が使用されるが、坂本さんは食い込みを重視して胴の部分を使う。
「ハリ持ちは若干落ちますが、食いは断然胴がいい! 食ってくれなければ意味がありませんからね」。
長さは軸が隠れるくらい。これ以上長くしてタラシをだすと端を突かれて取られてしまう。
サオの長さに合わせた仕掛けをいくつか作っておく
オモリの遊動幅は15cm程度
水深を把握しやすくするのに目印は10個と多めに付ける
袖4号を基本にハゼバリ5~6号、キスバリ5号を目安に、ハゼの大きさに合わせていくつかサイズを持っておくとよい
次回は装備と釣り方について解説します。