一年の中でも、大きな引き潮が日中にやって来る春。 そこで楽しめるのが潮干狩りだ。 海の恵みを自分で獲るワクワク感は格別。 春の大潮にあわせて、近くの海岸に出掛けてみよう。
〝潮干狩りの超人〟こと原田知篤さんが解説!
解説◎原田知篤 写真◎編集部
一年の中でも、大きな引き潮が日中にやって来る春。
そこで楽しめるのが潮干狩りだ。
海の恵みを自分で獲るワクワク感は格別。
春の大潮にあわせて、近くの海岸に出掛けてみよう。
◆準備~アサリ獲り解説編
◆最高に美味しい貝の持ち帰り方
マテガイは塩を使って獲る!
潮が完全に引いている場所ではマテガイが獲れる。ただし、マテガイ獲りは禁止されている潮干狩り場も多いので指示に従うこと
水が完全に引いた場所で、ジョレンを使って砂の上を削ると、マテガイの穴が顔を出す。マテガイの穴は真っすぐで穴の内面がツルツルになっているので、慣れればすぐに他の穴との区別がつく
これがマテガイの巣穴だ。ジョレンで砂の表面を削りとると、マテガイの穴が出てくる。穴を上から見て、穴の中の海水がわずかに見えるのがベストの掘りぐあいだ
穴を見つけたらそっと塩を入れる。そのために先端の尖った入れ物が役に立つ。穴の中の海水に塩が溶けていくと、潮が満ちて来たと勘違いしたマテガイがビックリして出てくるはず
数秒で出てくることもあれば、数分かかることもある。マテガイの穴と信じたら、しばらく待ってみよう。ちなみに潮が引いていく時のほうがマテガイが顔を出しやすいようだ
マテガイが顔を出してきた。この状態では充分に殻をつかめず逃げられてしまう可能性が高い。焦らずにもう少し待つ
マテガイが完全に姿を現わしたらすぐに殻をつかむ。マテガイは鳥などにねらわれると、先端の水管部分を自切(じせつ)し、本体は穴に潜って逃げる術を持っている。この時も一応危険は感じていたようで、水管の先に自切する部分が見えていた
チャンスを逃さず、大きく出てきた瞬間にしっかりつかんで引っ張ろう。マテガイが抵抗するのは元気な証
東京湾のマテガイとしてはまずまずの型。マテガイは砂をかまないが、砂の奥深くに棲んでいるのでアサリと同様、きれいな海水に数時間入れておくとアクが抜けて美味しくなる
愛用の熊手と網を手にする原田さんは元プロのオーボエ奏者で横浜在住。趣味が高じて〝潮干狩りの超人〟と呼ばれている
この記事は『つり人』2018年5月号でも読むことができます。
ファミリーみんなで楽しめる潮干狩りの最新ガイドが新登場!
春から夏が旬の海遊びの大定番「潮干狩り」。小さい子どもがいても家族全員で楽しめる安全さと美味しさが魅力です。美味しいアサリをザクザク採る基本から、〝超人〟として知られる名手の裏ワザ、さらにアサリのほかにも楽しい、アカニシ、マテガイ、アナジャコなど他の貝や生きものの採り方まで大公開。もちろん、採ったアサリを美味しく食べるために必要な砂抜き・塩抜きなどの後処理、美味しい料理方法もしっかり掲載しています。そして、潮干狩りはなんといっても、「いつ出かけるべきか」を正確に把握することが大切。巻末に収録した「2019年度版 潮干狩りカレンダー」をチェックすれば、日本全国の海辺で潮干狩りを楽しむのに最適な日がひとめで分かります。さあ、令和の海遊びは潮干狩りで始めましょう!
定価:本体648円+税
AB判68ページ
春から夏が旬の海遊びの大定番「潮干狩り」。小さい子どもがいても家族全員で楽しめる安全さと美味しさが魅力です。美味しいアサリをザクザク採る基本から、〝超人〟として知られる名手の裏ワザ、さらにアサリのほかにも楽しい、アカニシ、マテガイ、アナジャコなど他の貝や生きものの採り方まで大公開。もちろん、採ったアサリを美味しく食べるために必要な砂抜き・塩抜きなどの後処理、美味しい料理方法もしっかり掲載しています。そして、潮干狩りはなんといっても、「いつ出かけるべきか」を正確に把握することが大切。巻末に収録した「2019年度版 潮干狩りカレンダー」をチェックすれば、日本全国の海辺で潮干狩りを楽しむのに最適な日がひとめで分かります。さあ、令和の海遊びは潮干狩りで始めましょう!
定価:本体648円+税
AB判68ページ
2019/4/18