春の釣りの代名詞メバル釣り。春告魚とも称されるメバルだが、関東地方における産卵期は12月から年を越した1月までで、産卵を控えた個体が活発になり、大型も浅場の磯に接岸するためねらいやすくなる。ここでは釣具店員の方に釣り方とおすすめルアーを聞いた。
プラグを使ってメバルを釣る方法は?
文◎林悠一 写真◎編集部
春告魚が最盛期を迎える
春の釣りの代名詞メバル釣り。春告魚とも称されるメバルだが、関東地方における産卵期は12月から年を越した1月までで、産卵を控えた個体が活発になり、大型も浅場の磯に接岸するためねらいやすくなる。
当然、このタイミングが大型に出会える確率が一番上がる。ただ、この時期は当然抱卵している個体が多いので優しくリリースしてあげてほしい。
さらに2月になると水温はさらに下がり、産卵後の魚も増えてくるので活性は一気に下がる。
しかし、3〜5月はメバル釣りがまさにハイシーズンを迎える!
アフターの個体が体力を回復し、水温も徐々に上昇してくるので漁港やサーフ、磯で手軽にメバル釣りを楽しめるようになる。
メバルは基本的に根魚なので日中は障害物や海藻周りにタイトに身を潜めていて、夜間になるとその障害物付近の中層や表層に浮いてくる。したがって、障害物が何もない場所ではなかなかヒットしない。漁港なら、スロープのブレイクライン、堤防際、漁港内の海藻帯付近、消波ブロック際などがメインのポイントになる。見過ごされ気味の砂浜でもアマモなどの海藻や岩礁帯があればメバルの好ポイントとなることも覚えておきたい。
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プラグなら「点の釣り」が可能に
私はワームを使ったメバリングも好きだが、プラグメインのプラッギングに魅了されている。理由は単純、釣れるからだ。
ワームの釣りは基本的には巻くため「線の釣り」がメインになる。一方、プラグは美味しいポイントで止めて食わす「点の釣り」ができる。活性が高い個体は、ただ巻きの「線の釣り」で反応するので手返しは早いが、人的プレッシャーが高いポイントなどで釣りする際はただ巻きの釣りでは反応を得ることが難しくなる。
プラグでの「点の釣り」ではトップウォーター、水面直下、中層と自由自在に止めることができるので、メバルが潜んでいそうなポイントの真上で止めることで、追いが悪い個体や警戒心が高い個体もヒットに持ち込ませやすい。もちろん、巻きの釣りもフローティングプラグやシンキングペンシルで可能だ。
また、ジグヘッドリグで広範囲に探るにはジグヘッドの重さを上げてロングキャストをする必要があるが、浅場の表層を引くには巻くスピードを速くしないといけない。しかしプラグはジグヘッドよりも沈下スピードが遅く、フローティングモデルであれば表層をゆっくり引くことも可能だ。
ジグヘッドリグでもフロートリグやキャロライナリグで広範囲を探ることは可能だが、リグ自体が複雑でロングロッドも必要なのに対してプラグならスナップでサクッとポイントに合わせたルアーに交換すればすむので大変手軽である。
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釣具店員の林悠一さんおすすめメバルルアー21選
サンスイ 渋谷店 Part 1の林悠一さんのおすすめは以下の通り。トップウォーター、ただ巻き系、クランクベイト、ミノーの4タイプに分けてご紹介します。
【トップウォーター】
上段左からメバペンメバル(スミス)、クープ45(アイマ)、中段左からメバペンjr (スミス)、ペンシルポッパー44(タックルハウス)、下段プラティ45(タックルハウス)
【ただ巻き系】
上段左からソレス42S(スミス)、オルガリップレス50(タックルハウス)、中段左からコレット60(アイマ)、S.P.M.55(バスデイ)、下段左からレンジマスター45SW(アチック)、ローリングベイト(タックルハウス)
【クランクベイト】
上段左からゆびサック40SS(ハルシオンシステム)、ガンシップ36F(スミス)、リッジ35F(ジップベイツ)、中段左からガンシップ45F(スミス)、ガンシップ36SS(スミス)、リッジ35SS(ジップベイツ)、下段ガンシップ45SS(スミス)
【ミノー(ただ巻き&トゥイッチ)】
上からジェイドS/SW(スミス)、ジェイドMD/SW(スミス)、フィッシュ41(タックルハウス)
※このページは『つり人 2024年5月号』を再編集したものです。