磯場やゴロタ石浜でコロダイ&タマン(ハマフエフキ)が釣れるエリアは、いろいろな魚が釣れる好ポイント。本命のアタリが遠いときは五目釣りにシフトして、魅力的なターゲットたちをねらってみよう!

解説◎中本嗣通(なかもと・つぐみち)
1959年生まれ。大阪府在住。カレイ、大ギスをメインにコロダイ、カワハギ、マダイなど旬の魚を追いかけて精力的に釣行。釣り雑誌に釣行記やエッセイを執筆し、メディアにも出演。個性的なキャラクターで人気が高い。投釣倶楽部大阪会長。
目次
日没前にねらえるサブターゲット3選|カワハギ・メイチダイ・ブダイ
カワハギ|専用の小バリ仕掛けで狙う美味な1匹
日没前、夜釣りのポイントに到着してから本命をねらうまでの時間に狙いたいのがカワハギだ。冬場は水深のあるポイントでしか釣れないが、夏から秋にかけては外洋に面したゴロタ石浜や岩場など比較的浅めのポイントでよく釣れる。サイズは20~25cmの良型を主体に、30cm前後の大型も珍しくない。日没前は夕マヅメの時間帯に潮の動きが加わることでカワハギの活性が上がり、短期集中でアタリが続いて数釣れることもある。
タックルは夜釣りで使うコロ・タマ用を流用し、仕掛けだけを小バリ(私はささめ針『投華カワハギ』のMを使用)に替えている。エサはマムシ(イワイソメ)をカワハギが吸い込みやすいよう小さくまとめて刺す。
攻略の基本はシモリ間に広がる砂や砂礫ゾーンに仕掛けを置き、時おり小さく誘いを入れて反応を探るオーソドックスなスタイル。コロ・タマ用の硬調穂先でも鋭く引き込む魚信をしっかり捉えて掛け合わせれば、カンカンという心地よい引き味と浅い海底を横走りする抵抗を見せながら波打ち際に姿を現わす。
カワハギは美味なことで知られる。夏場は肝こそ肥大していないが、筋肉質の白身は刺身や煮付け、フライとどう料理しても美味を堪能できる。
メイチダイ|磯魚屈指の美味、盛夏は上品な脂も
カワハギと同様に日没前に釣れるのがメイチダイ。この時期は20~30cmの小型が多いが、小さいながらファーストランの瞬発力は力強く、ロッドを三脚から飛ばさんばかりの激アタリと鋭角な段引きをみせてくれる。最高ランクに入るほど美味な磯魚で、盛夏が旬と言われる通りこの時期は身に上品な脂が乗る。
ブダイ|夜釣りでは釣れない、日没前限定の魚
ベラの仲間なので夜釣りでは釣れないブダイだが、私がホームとする南紀エリアでは日没前によく姿を現わす。投げで釣れるブダイは35~40cmの良型が多く、ハリ掛かりするとそのズングリとした体形に似合わない強い引きで楽しませてくれる。
日没後に釣りやすいサブターゲット2選|ヒメジ類・カサゴ
ヒメジ類|激しいアタリだが引きは弱い「海の緋鯉」
夜の帳が下りて穂先ライトの灯りを凝視する本番の時間帯に入ると、本命に混じって当たるサブキャラの種類も増えてくる。紀伊半島南部や四国南部で多く乱入してくるのがオキナヒメジ、ホウライヒメジなどのヒメジ類。真っ赤な魚体と口ヒゲが生えた風貌から海の「緋鯉」という例えがピッタリな魚だ。コロ・タマと間違えるほどの激アタリをみせるが体力の持久力が乏しく、激しいアタリに比べて拍子抜けするほど引きは弱い。
その白身は絶品で、南紀の漁師さんも美味い魚と太鼓判を押すほど。実績エサはイワイソメ、無頭エビなど。30~35cmがレギュラーサイズで、丸々と肥えた40~45cmクラスも充分に期待できる。
カサゴ|磯場の定番サブターゲット、家族に喜ばれる美味
コロ・タマポイントの定番サブキャラといえば、これまた美味で定評のある根魚のカサゴだ。日本沿岸の岩礁地帯に数多く生息するが、磯魚ポイントはシモリが多く網が入れづらいためか25~30cmの良型・大型がよく釣れる。根魚のためアタリや引きはさほどではないが、家族に喜ばれる魚の代表格。イワイソメやエビ系、イカや魚の切り身など何でも食ってくる。口が大きいのでコロ・タマ用の大仕掛けでも食ってくる。
タックルデータ
スーパーサブ「ターゲット」を意識した仕掛け
- サオ: ダイワ・トーナメントサーフT-PT 37号 405E
- リール: ダイワ・パワーサーフ6000QD
- ミチイト: UVF棚センサーブライトNEO+Si2 8~10号
- オモリ: 遊動タイプ30号
- ハリス: ディーフロン船ハリス10~14号 50~80cm
- ハリ: ささめ針・サーフ真鯛、ブレイドサーフ、磯投げバトルのL(チモトにルミカ・ルミコ〈ブルー〉や夜光玉を装着)
- 穂先ライト: ルミカ・ぎょぎょライトLED
後編:イサキ・フエダイ・クエ・タイ系&危険な魚に注意 はこちら
この記事は『投げ釣りパラダイス2021 秋冬号』に掲載したものをオンライン版として特別公開しています。
