メインフィールドはサーフ。ポイント&タイミングを読んで釣る達成感はたまらない
ヒラメのルアーフィッシング。ヒラメはサーフ以外でも釣れます!
写真&文◎新保明弘 写真◎つり人オンライン
※この記事は『海のルアー釣り入門』(新保明弘著/2014年出版)を再編集したものです
サーフのイメージが強いヒラメ釣りだが、隣接する港や整備された河口部も見逃せない。時にはサーフよりも可能性が高いポイントとなることもある。
目次
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サーフに隣接する港&整備された河口部をねらえ
サーフのイメージが強いヒラメだが、隣接する港や整備された河口部も見逃せない。時にはサーフよりも可能性が高いポイントとなることもある。
港は船道のカケアガリに沿って奥までヒラメが入る。両岸が整備された河口部にも同じ理由で入り込んでくるし、干満の影響を受ける範囲であれば数km上流で姿を見ることもある。港内や河口部は、イワシなどの回遊性の高いベイトフィッシュではなく、ハゼやキスといった定着性の高いベイトフィッシュがいることが多い。また河口部では春は稚アユが、秋から初冬にかけては降雨後の落ちアユなどが多い。増水後は上流から流されてくるその他の魚もベイトフィッシュとなる。ちなみに私のヒラメ自己記録88㎝、7・0 kgは、4月の稚アユシーズン、増水後の河口部でのヒットだった。
港でのヒラメのねらい方
ヒラメは河口や港にも入ってくる
装備は膨張式のフローティングベストにスニーカーと手軽で臨めるが、玉網は必携。タックルは、9ftクラスのロッドをメインにPEライン1・0号、ショックリーダーはフロロカーボン4~5号をセットしたレベルでよい。港のヒラメは常日頃からベイトがいるせいか、日中ねらうことも可能。夜間も常夜灯などで照らされていれば、ナイトヒラメも可能である。港内のヒラメはサーフよりも定着性が強く、若干ではあるが警戒心も強い傾向にある。イワシなどが入り込んだタイミングのマヅメ時にはフローティングミノーでもよいが、メインルアーはシンキングミノーやバイブレーションなど、レンジが取れるプラグを選ぶ。キャスト後は底まで沈めたらミディアムリトリーブ、もしくはファストリトリーブ&トゥイッチでリアクション、反射食いをイメージする。
大型船の船陰やアンカー周り、港の出入り口の船道の深場にもヒラメは付いていることがある。この場合は14g程度のジグヘッドにワームを組み合わせたジグヘッドリグでねらう。キャスト後、底を取ったらスローもしくはミディアムリトリーブ。このまま最後まで続けてもよいが、水深が5m以上あるようなポイントでは、半分程度巻いたところでふたたび底を取ってリトリーブしてもよい。
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河口部でのヒラメのねらい方
河口部のヒラメゲームはミノーが主役。フローティングタイプの出番が多い
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河口部でヒラメをねらう場合、やはりマヅメ時がよい。潮回りのタイミングとしては流れが変化する上げ・下げ止まり前後にチャンスが多い。整備された護岸からねらう場合は港と同じ装備でよいが、砂州や干潮時に干潟が現われる河口部ではウエーダーを着用し、サーフに準じた装備となる。タックルに関しても港と同じものでよい。使用するルアーはフローティングミノーを中心に、シンキングミノー、シンキングペンシル、バイブレーション、ジグヘッドリグで、ローテーションもこの順番が基本となる。
ヒラメは上流から流されてくるベイトをねらっているため、フローティングミノーを自分の立ち位置より下流に向かってキャストする。いわゆるダウンクロスで、スローリトリーブ、ミディアムリトリーブでねらう。
河口部に入ってくるヒラメはサーフとは異なり、波が少なく穏やかであるため、警戒心が強い傾向にある。ベイトを追ってジャンプしている状況でもルアーには反応しないことがある。しかし、そのような時はその近くでマヅメ時まで粘るようにする。光量の変化に伴い、かなりの確率でルアーにバイトしてくる。
また、降雨により濁りが入った時もヒラメの活性が上がる。上流からベイトが流されてくるだけでなく、濁りで水中の光量が少なくなるためである。
整備された河口部には海水が入り込んでくるが、濁りが入った場合、表層は塩分濃度の薄い汽水、底近くが海水となっていて、ヒラメは海水の層に入って来る。フローティングミノーでも若干レンジが広く、深く潜るものを使いたい。シンキングミノー、ペンシル、バイブレーション、ジグヘッドリグを中心に釣りを組み立てるのもよい。
次回「ヒラメと並ぶ人気ターゲットのマゴチ」へ続く……