べっこう漬けのルーツは伊豆大島にあるとされている。寿司や丼にして地元の人に愛される郷土料理だ。名前の由来は、唐辛子醤油に漬けられた魚の切り身がきれいな「べっこう色」になるため。使う魚は白身魚が定番でメジナ、メダイ、マダイがよく使われているが、青物でも美味しくいただける。簡単で美味しいのでぜひ作ってみてほしい。
材料(二人前)
- イナダの切り身(半身)
- 青唐辛子(2本)
- 醤油(大さじ8杯)
- 米(1合)
- 寿司酢(大さじ2杯)
- みりん(好みで)
- 酒(好みで)
- 刻みノリ(好みで)
1. 漬けに必要な調味料は多くない。醤油と青唐辛子を使う。甘味が欲しい場合はみりんも好みで足す。魚の臭みを消すために酒を足してもよい
2. 2 週間ほど青唐辛子を醤油に漬けて作る本格的な漬けタレを作ってもよいが今回は「思い立ったが吉日仕様」。素早く身に染みわたるようにカットして使用する
3. 2でカットしたものを醤油に漬ける。分量は醤油大さじ8に対して青唐辛子2本だ
4. 3で用意したタレに刺身を漬ける
5. 冷蔵庫に入れて30 分程置き、タレを浸透させる
6. 待っている間に酢飯を作る。茶碗2杯分のごはんに寿司酢を大さじ2杯、切るように混ぜる
今回は時短レシピをご紹介した。味の浸透を早めるために切り身にし、カットした青唐辛子を使った漬けダレを使って即席で作れるものだ。べっこう漬けは家庭料理であるためお店や家庭によりさまざまな作り方がある。
大島の観光協会や有名店、地元民に聞いてみたところ、漬けダレは、青唐辛子をカットせずに醤油に2週間程漬けて作ると言う人が多かった。記者の記憶に残ったのは、青唐辛子ではなくハバネロを使って漬けダレを作り、自然薯をトッピングしてよりごはんが進むようにしているという作り方だ。べっこう漬けは家庭料理なのでアレンジをしてみてもよいだろう。
ちなみに、つり人社からも漬けダレが発売されています。商品名は……
「漬けパラダイス!」