塘路湖では観光客の姿も目にする。毎年1月末頃からSL冬の湿原号が運航すると、塘路駅からワカサギ釣りに来る方も少なくない。要予約だが、貸し出しプランもあり、手ぶらでワカサギ釣りが楽しめる。また、釣ったワカサギを唐揚げにしてくれるサービスもある。スタッフの方々が優しく教えてくれるので、初めての方や子ども連れでも安心だ。
塘路湖のワカサギ情報はここをチェック
写真・文=佐々木大(釧路市)
いよいよ今冬もワカサギ釣りの季節。道東は魅力的な釣り場が目白押しだが、この記事では塘路湖をピックアップ。よく釣ることで知られる女性アングラーのスタイルを拝見。
目次
塘路湖のワカサギおすすめタックル&仕掛け
●電動リール
大手釣り具メーカーがワカサギ用の電動リールをリリースするようになってから、さまざまな機能が搭載されたモデルが毎年出ている。加納さんが現在使っているのは、シマノ『レイクマスター』シリーズ。以前は同社の『ワカサギマチックDDM』も使っていたが、現行のレイクマスターは巻き上げの速さはもちろん、軽さや持ちやすさの点で気に入っている。
ただ、他メーカーのようにスイッチに触れると停止する機能がなく、カウンターのタナズレ誤差による巻き込みで穂先を破損させる危険性があるのが少し心配とか。カスタマイズに余念のない男性なら気にならないかもしれないが、女性や子どもでも巻き込まないよう針金のガイドタイプではなく、スイッチ式の船ベリ停止機能が搭載されることを期待している。
数ある釣りジャンルのなかでも女性が目立つワカサギ釣りだけに、アンケートなどでボディーのカラーを公募する企画も期待している。レイクマスターのカラーバリエーションはホワイト以外、渋い色合いが多い。DDMのように黄緑やピンクの登場を望んでいる。
◎電動リール
シマノ『レイクマスター』を愛用。「軽くて持ちやすく、スタイリッシュな見た目も好き」
●穂先
ケースにはズラリと穂先が並んでいるが、撮影時にメインで使っていたのはモーリス『バリバス ワカサギ穂先ワークスリミテッド』TR-275。アタリの出方が明確で乗りがよく、破損しづらいグラスのしなやかさがよいという。
年々、価格が高くなっているワカサギ穂先だが、特に二刀流でやる方なら同じ穂先が2本欲しい。今季も各メーカーから新製品が続々とリリースされる予定。加納さんはすでに数本のニュー穂先を予約している。
◎穂先
メインで使っていたのは、モーリス『バリバス 公魚工房 ワカサギ穂先[ワークスリミテッド]』TR-275。3:7の先調子だが、負荷が掛かるとがっつり曲がり、小さなアタリも明確に出てオートマチックに掛かる。同社の穂先は繊細なモデルが多い
◎穂先ケース
穂先はシマノ『システム穂先ハードケース』に収納。16本収納可能で、長さ34㎝まで仕舞える。中にはシマノ、ダイワ、モーリスの穂先がずらり。年々増えているそう
●ライン
最近はPEラインで挑んでいる。昨シーズンはダイワ『クリスティアワカサギPEⅢ』0.3号を愛用。阿寒湖や水深のある釣り場に行くこともあり、メーターマーキングがあると便利。カウンターの誤差が生じた際も目視で分かり、仕掛けの巻き込み防止を防げるのがメリット。
◎ミチイト
PEラインを巻いている。昨季はダイワ『クリスティア ワカサギPEⅢ』0.3号が活躍した
◎仕掛け
ハヤブサ『瞬貫わかさぎ秋田キツネ型6本鈎』がお気に入り。小型がよく釣れることをふまえ、0.8号の出番が多い
塘路湖のワカサギ情報をチェックするには
塘路湖では観光客の姿も目にする。毎年1月末頃からSL冬の湿原号が運航すると、塘路駅からワカサギ釣りに来る方も少なくない。要予約だが、貸し出しプランもあり、手ぶらでワカサギ釣りが楽しめる。また、釣ったワカサギを唐揚げにしてくれるサービスもある。スタッフの方々が優しく教えてくれるので、初めての方や子ども連れでも安心だ。
毎年2月にはワカサギ釣り大会が開催される。テント内ではなく青空の下、大人も子どもも満喫できる短時間勝負の大会だ。ガイドが凍るため電動タックルは使いものにならないが、初心にかえって手巻きで挑むのも新鮮で面白い。
塘路湖の遊漁期間は例年1月5日~3月10日。とはいえ、近年は暖冬により期間が前後する。近くの釣具店やTwitterアカウント塘路湖ワカサギ釣り情報(@toroko_106)などで解禁日や釣果情報を確認したい。なお、塘路湖は尾数制限がなく、10束(1000尾)をねらえる湖としても魅力的。ちなみに私も十数年前に一度だけ経験している。10束を求めて塘路湖に足を運んでみてはいかが?
塘路湖インフォメーション
手ぶらでもOK。釣ったワカサギを唐揚げにしてくれるサービスもある(要予約。子どもは税込み2,000円)
貸し出しプランでは、スタッフが懇切丁寧に教えてくれる。アットホームな感じで気軽に利用できる
唐揚げは自宅で作るのとはひと味違い、サックサクで非常に美味。ぜひ一度味わっていただきたい
ワカサギ釣り大会の模様。和気あいあいとした雰囲気のなか、氷上で熱いバトルが繰り広げられた
大会の景品が豪華! 私も参加してみたが、気になる結果は……ご想像にお任せします(笑)
貸し出しプランなどの問い合わせは、元村ハウスぱるレイクサイドとうろ(℡.015・487・2172)まで。遊漁料は1日1,000円(小人500円)。シラルトロ沼、エオルト沼、ポント沼、マクントウ沼、サルルト沼及び流入河川など共通。釣りは日の出から日の入りまで。夜間禁止、撒き餌禁止
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