2023年1月9日、「グレ釣りKING OF KINGS 2023」を制し、初代チャンピオンとなったのは友松信彦選手でした! いまをときめくグレ釣り競技会のトップトーナメンター4名が三重県・尾鷲の沖磯で頂上決戦「グレ釣りKING OF KINGS 2023」を行ないました。
低活性の寒グレを忍耐で拾っていった
2023年1月9日、いまをときめくグレ釣り競技会のトップトーナメンター4名が三重県・尾鷲の沖磯で頂上決戦「グレ釣りKING OF KINGS 2023」を行ないました。
競技時間は100分間。25㎝以上のグレの総重量を審査し、順位を決定するトーナメント戦。
\白熱のライブをぜひアーカイブでご覧ください/
予選第1試合は友松信彦選手と前岡正樹選手の対戦。試合前は湾内の磯での勝負ということから、両者ともに数を釣るための繊細な釣りを想定していたが、舞台となった磯は投石という水深があり根が複雑な沖磯であったことから、両者作戦を変更。1尾を確実に捕る強い仕掛けをセッティングした。
試合が動いたのは前半開始から40分。友松選手が根の棚の一段落ちた水深6mラインを探り、待望のファーストヒットを得る。それが35㎝に迫る良型であった。その後も1尾を掛けたものの、取り込む直前にフックアウト。そのまま後半戦に突入した。
しかし、後半は風も収まり、潮も緩くなり、チヌは掛かるがグレの気配が消えてしまう。そして両者後半は釣果がなく前半に貴重な1尾を手にした友松選手が予選第1試合を勝ち上がった。
つづく第2試合は田中修司選手と田中貴選手の対戦。舞台は同じ投石の別面を使って行なったが、池のように凪いでしまった海の状況から、グレの活性が上がらず、両者ノーフィッシュのまま前後半を終える。20分の延長戦を行なうも釣果は出ず。ジャンケンにより田中修司選手が決勝に進んだ。
決勝は友松信彦選手と田中修司選手の対戦。舞台は雀島(通称:軍艦)。港に近い磯で、浅場ながらシモリ根やツブ根などグレの付きそうなポイントが各所にある。田中選手が左の釣り座、友松選手が右の釣り座に分かれて、前半戦がスタート。最初にグレをキャッチしたのは田中選手。潮が沖に動く一瞬を逃さず、貴重な1尾を引き出した。
一方、友松選手は前半終了間際にチヌを掛けたものの、前半にグレの釣果はなし。後半に突入してからも
田中選手が先行して1尾を掛ける。しかし友松選手が1尾釣りあげると、ここからアタリが頻発。ベラやタカノハダイなど多彩な魚を掛けながら本命らしきアタリをキャッチ。しかし、これをラインブレイクでバラしてしまう。その後、ハリスを張り替えて同じようにねらうと太いクチブトグレがヒット。これで2尾対2尾となったところで試合が終了。
検量の結果は友松選手が1160g、田中選手が855gで、友松選手が見事頂点に立った。
決勝と同時刻に行なわれていた3位決定戦は、前岡正樹選手が前半に3尾を掛け、田中貴選手が1尾で追う展開。後半終了間際に田中選手が猛チャージ。4尾のグレを掛けるも前岡選手が1510g、田中選手1155gの重量差で前岡選手が3位となった。
各選手の釣技の詳細は1月末発売の月刊『つり人』で詳細にレポートします。
出場選手
田中修司(たなか・しゅうじ)1970年生まれ。
シマノジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権 優勝2回。
ホームグラウンド:大分県米水津・鶴見
田中貴(たなか・たかし)1974年生まれ。
ダイワグレマスターズ 3連覇、2連覇を含む優勝6回。
ホームグラウンド:熊本県天草
友松信彦(ともまつ・のぶひこ)1983年生まれ。
シマノジャパンカップ磯(グレ)釣り選手権 3連覇、優勝5回。
ホームグラウンド:伊豆半島、三浦半島
前岡正樹(まえおか・まさき)1974年生まれ。
G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権 優勝1回。
ホームグラウンド:三重県尾鷲、静岡県南伊豆
現場実況は元中日ドラゴンズの和田一浩さん!
特別協賛/がまかつ、シマノ、ダイワ、ヒロキュー
協賛/ささめ針、山本釣具センター
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