そこで2022年は、そうした低活性の魚たちをヒットに導くための、新しい釣り方、戦術、アイデアの発見がますます望まれるところ。なかでも、あらためて「浮力」をキーワードにルアーセレクトを考えてみると、渇水時の弱々しい水勢でも魚が誘えるようになり、面白い結果が得られるのではいかと思っている。
ルアーの「浮力」がキーワードに?
宇野 章則=写真・文
渇水が続いたかと思えばひどい大雨に見舞われるなど、近年の渓流および源流フィールドはそこに生きる魚たちにとって、とても厳しい環境にあると思う。そのため、トラウトアングラーは低活性の中での釣りを余儀なくされる釣行が日常化していて、これまでの釣り方ではナットクできる結果を得られない、と感じている方が結構多いのではないだろうか?
そこで2022年は、そうした低活性の魚たちをヒットに導くための、新しい釣り方、戦術、アイデアの発見がますます望まれるところ。なかでも、あらためて「浮力」をキーワードにルアーセレクトを考えてみると、渇水時の弱々しい水勢でも魚が誘えるようになり、面白い結果が得られるのではいかと思っている。それに見合ったタックルバランスも含めて、さまざまな角度から日本全国のトラウトバムの釣りを研究したい。
それと、先に挙げたミノーの浮力にも関係するのだが、「タックルの軽量化」もこれから取り組んでいきたいテーマの1つだ。個人的には軽さを優先した道具立てで、とりわけ渓流ミノーイングがどう進化するのかに注目している。
軽量スピニングリールを使用して釣れた大きなイワナ
渇水気味の渓流。この状態が続くと魚の活性も低くなる
浮力の高いスローシンキングタイプのミノーで釣れたヤマメ