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編集部2024年7月8日

つり人編集部によるブルーカレントⅢ74・63の実釣レビュー

月刊つり人ブログ

オールラウンドなルアーロッドである「ブルーカレントⅢ」ならさまざまな釣りをワンタックルで楽しむことができる。今回は手軽にねらえる魚種を求めて荒川水系の都市河川である黒目川と柳瀬川を探検した

オールラウンドなルアーロッドである「ブルーカレントⅢ」ならさまざまな釣りをワンタックルで楽しむことができる。今回は手軽にねらえる魚種を求めて荒川水系の都市河川である黒目川と柳瀬川を探検した

写真と文◎編集部

 

PROFILE

ナガシマ

ナガシマ

1994年生まれ。ルアー全般を広く浅く履修済み。今ハマっているのはウキフカセやアユ。アジングとフライフィッシングは少々やり込んでいた時期もあった。つり人副編集長。

 

トガワ

トガワ

2000年生まれ。6歳で始めた小物釣りを経て、15歳からはバス釣りまみれ。ルアーも服も目立ってなんぼでしょう!というタイプ。現在は釣り総合誌「月刊つり人」の編集部所属。入社直後は「バス小僧」や「柄物番長」のあだ名で呼ばれていたが、ここ最近は「アジング小僧」へと改名されかけている

 

 

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隙間時間の釣りも目一杯楽しみたい

私事だがトガワは最近、西東京市に引っ越した。西東京市には水辺が少ないため、庭で水を張った桶を相手にピッチング練習をして釣欲を満たしている……。いや、満たせていない。休日はアジングやバス釣りなどで毎週のように釣り場に通っているが、それだけではもの足りない。「急に時間空いちゃったなァ」とか、「準備にかける時間はないけど、一匹くらい何か釣りたいなァ」などの隙間時間でできる釣りを開拓することは家具を買いに行くことよりも急務なのだ。トガワが手軽な釣りに求める条件は3つ。1つ目は移動に時間が掛からないこと。2つ目は準備が簡単で気軽に釣りに向かえること。3つ目は肩掛けバッグ1つに荷物が収まること。

上記の条件を満たす釣り場として浮上したのは東京都と埼玉県の住宅街を流れる都市河川である黒目川と柳瀬川。実際に足を運んで川を覗いてみるとコイやオイカワなどがたくさん泳いでいた。そこで、アジングやメバリングからチニングやシーバス釣りまで対応している「ブルーカレントⅢ」シリーズを使ってその真価を確かめてみることに。つり人副編集長のナガシマにも同行をお願いして調査を行なった。

 

 

コイとオイカワを両立するには?

「ブルーカレントⅢ」シリーズはライトゲーム用ロッドでありながらも、しっかりと曲げ込んで魚の引きをいなす粘り強いバットパワーが特徴。流れに乗って走っていくパワフルなコイの引きにももってこいだ。もちろん、ジグ単やフロートリグを得意とする繊細なティップと感度を持ち合わせているためオイカワの小さなアタリも掛けられるはずだ。

コイはブッコミや吸い込み釣りなどの釣り方が定番だが、今回は荷物を減らすためにロッド、リール、マスバリ、パンだけで行なえるパンコイでねらうことに。また、釣り場の水深は10cmから1mほどなのでオイカワをねらう釣法はミャク釣りと蚊バリを選び、表層から底付近まで探る作戦にした。

ナガシマが選んだのは「ブルーカレントⅢ63」。主にジグ単で使用する番手だが、「ブルカレならコイも釣れるはず!」と意気込んでのチョイス。ショートレングスモデルであるため、キャスト精度や操作性もよい。

トガワが選んだのは「ブルーカレントⅢ74」。流れがある釣り場でもラインメンディングがしやすく、全長1m以上の蚊バリ仕掛けでも先月の尺アジ釣りで学んだフロートリグの要領でキャストできるだろうと考えて選んだ。

ロッドを1本、仕掛けをシンプルにすることで2つ目、3つ目の条件もクリア。あとは道中の釣具店に寄ってから釣り場に向かうだけ!

 

 

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身近に潜むパワーファイター

まずは埼玉県新座市の黒目川でコイの調査。黒目川は東京都東久留米市・さいかち窪を水源としている一級河川だ。親水公園なども整備されているため川遊びや魚釣りを楽しめる環境が整っている。今回訪れたエリアは瀬と淵が連続する川相で水色はクリアだった。川に下りてみると水深50cmほどのヒラキに悠々と泳ぐコイの姿が確認できる。

 

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都市河川は足場がよい場所が多く、スニーカースタイルで楽しめる

 

上流から2cmほどの大きさにちぎった食パンを撒いてみると5尾くらいのコイがパクパクとついばむ。さっそくマスバリに食パンの耳の部分を付け、コイがエサを食べている位置の10mほど上流から流していく。トガワのパンにコイが近づいてきたが、口にパンが入る数cm手前で踵を返してしまった。

 

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ハリが付いていると明らかに警戒していた

 

「意外と釣られててイトとかハリを見てるのかもねー」

とナガシマ。今度はラインが先行しないように放出量に気を付けながら同じポジションに流していく。パンが見えるかどうかの距離まで流れて行った時、大きな水音とともに巨体が水面を割った。ラインスラックを素早く取り、ロッドに重みが乗った瞬間にフッキング。コイは流心に向かって突っ走るが、ロッドを思いっきり曲げながら上流側に倒して耐えて足もとまで寄せることができた。伸ばしたタモの中に収まったのは立派な魚体だ。

 

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引きをいなした!

 

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足場が高い場所ではランディングネットが活躍

 

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身近な流れに潜むコイはエキサイティングな引きで楽しませてくれた

 

次はナガシマのターン。食パンの白い部分でハリを包んでから軽く握り、沈むようにセッティング。コイが潜んでいそうな深みやボサの周辺をねらう。どんどん釣り上がっていくと、水深1mほどの落ち込みの下を探っていたナガシマがロッドを煽った。深場に突っ込もうとする引きをバットで受け止め、足場と水面に近い位置まで誘導してからランディング。70 cmクラスの立派な魚体だった。

 

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ブルーカレントⅢ 63でキャッチ!

 

「パンが食われるのは見えなかったけど、コンッというアタリが感じ取れた!63でもイケるもんだね」

とナガシマ。黒目川で計3尾のコイを釣って満足した2人は調査するポイントを東京都清瀬市の柳瀬川に切り替え、オイカワをねらうことにした。

 

 

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オイカワの小気味よい引きを楽しむ

柳瀬川は埼玉県所沢市の山口貯水池(狭山湖)から流れる河川。エントリーしたエリアは黒目川に比べて平坦な流れで、川原までスニーカーで下りることができた。ナガシマはミャク釣りでねらう。リーダーを結び替えて袖バリ3号を結び、15cmほど上にBのガン玉を打つ。アカムシを付け、流れが巻いているポイントに仕掛けを打ち込むとすぐに10cmほどのオイカワが宙を舞った。

 

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ナガシマは繊細なアタリを掛けていく

 

「オモリが石に当たる感覚が伝わってくるし、小気味よい引きも楽しめるね」

トガワは蚊バリに挑戦。釣具店で売られていた仕掛けは全長5.4mだったため、4mほどミチイトを切ってリーダーと接続した。ラインテンションを抜かないように仕掛けをダウンに流しながら顔を出している石の横を探っていると、ブルブルという感覚が手に伝わってきた。釣れたのは10cmくらいのオイカワだ。

 

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ラインテンションを張ったままダウンに流しているとブルブルという小気味よい感触が手もとに伝わり面白い

 

ワンタックルで都市河川の小物から大物までねらえるということが分かり、2人は大満足で納竿した。

都市河川には今回ねらった魚種のほかにもナマズやニゴイ、カワムツやフナなど多彩なターゲットが潜んでいる。これからの時期は水温の上昇とともに魚たちも活性が上がり、ベストシーズンを迎える。皆さんの家のそばではどん魚が釣れるのか。ワンタックルで身軽な調査に繰り出してみてはいかがだろうか。

 

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2 人が使用したロッドは「ブルーカレントⅢ」シリーズ。ナガシマが選んだのは63。リールは07アルテグラアドバンス1000S。ラインはPE0.4号、リーダーはコイ釣りにはフロロカーボン1.5号、オイカワには0.6号を使用した。トガワは74を選び、リールは20ヴァンフォード2500S、ラインはPE0.6g 号、リーダーはフロロカーボン7ポンドを組み合わせた。本シリーズはヤマガブランクスがロッドにおける基礎性能として定めた「軽い」、「よく飛ぶ」、「強い」という3つの要素を追求して開発されている。ソルト用ルアーロッドだが繊細なティップと粘り強いバットパワーが特徴で、あらゆる釣法や魚種に対応できるバランスがよい設計となっている。

 

 

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※このページは『つり人 2024年7月号』を再編集したものです。

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