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編集部2024年9月27日

【女性を応援!釣りスクール参加者募集中】SUSAMI GIRLS FISHING SCHOOL│和歌山県すさみ町

月刊つり人ブログ PICKUP 和歌山

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秋の初級編(11月30日~12月1日)と春の中級編(2月8日~9日)の2回のプログラムがあり、いずれも1泊2日の日程で行なわれます!

写真と文◎編集部

秋と春の釣りスクール

秋と春の釣りスクール

和歌山県西牟婁郡のすさみ町では「すさみの海を想う人を育てる」を目的にすさみ町ブルーツーリズム推進事業が企画運営されている。ブルーツーリズムとは漁村に滞在し、さまざまな漁業体験やその地域の自然や文化に触れ地元の人々との交流を楽しむ旅のことだ。事業の一環として目玉のひとつになるのが女性のための釣り学校「SUSAMI GIRLS FISHING SCHOOL」である。

「新鮮な魚を食べたい」、「自然と向き合う趣味に魅かれる」などの理由から、釣りを始めてみたいと思う女性は多い。しかし「やりたくてもどう始めてよいか分からない」と言う人もたくさんいるのではなかろうか。このスクールは、秋の初級編(11月30日~12月1日)春の中級編(2月8日~9日)の2回のプログラムがあり、いずれも1泊2日の日程で行なわれる。参加条件は秋と春の両方の教室に参加可能な方で高校生以上65歳未満の女性である。

具体的にどんな釣りが学べるかといえば、波止(堤防)および磯からのウキフカセ釣りである。座学編となる秋のスクールでは「ウキ作り」が体験できる本格的なプログラムも組み込まれている。ウキ作りの講師陣のひとりは地元の磯釣り名手ですさみ町の副町長でもある原口永さん。

「すさみ町は枯木灘に面し27㎞の広い海岸線のほとんどが岩礁帯です。沖の三ツ石、沖の黒島、カツオ島といった名礁があります。10軒の渡船屋さんが営業している磯釣りの本場です。2月の春のスクールは白子の入った美味しいグレ(メジナ)がたくさん釣れる時期。このほかにもさまざまな美味しい磯魚が釣れますから、ぜひとも楽しんでいただきたい」

 

メジナ

メジナ。ブルーの瞳が美しい魚だ

 

と原口さん。寄せエサを撒けば多彩な魚が群がるウキフカセ釣りはエサ取りも含めて頻繁にアタリはある。青い海に浮かんだウキがシューッと海中に消し込まれるアタリは一度味わえばやみつきになり、勇壮な磯に身を置く解放感は心身ともにリフレッシュできる素晴らしい釣りなのだ。

スクールでは一人で釣りができるようになるまでサポートする。スタッフがハリの結び方、ウキの選び方、コマセワーク、振り込み、やり取りにいたるまでを懇切丁寧に教えてくれる。最初の実釣講習となる波止釣りではリールは使わず、ノベザオのみを使ったシンプルな道具立てで基本を解説。2ヵ月後の春のスクールでは渡船を使って磯に渡り、生徒3名、男子講師2名による本格的なウキフカセ釣りを行なう。釣り具はレンタルではなく、冬のスクールまでに各自が揃えるルールだが、道具選びもきちんと教えてくれるので安心だ。

 

ウキ

 

素敵な海と戯れ、仲間ができる喜び

釣り

「釣りという同じ趣味をもつ友人ができることもスクールの素晴らしい魅力です。昨年開催した0期生のプレスクールでは20~50代までの幅広い年齢層の女性が15名参加して、今でも連絡を取り合うような深い交流が続いています」

そう話すのは合同会社シェアローカルの共同代表で本事業を推進している源口葉月さんだ。大阪府出身。前職は奈良県の地域企業に10年務め、本、雑誌、ウエブ、動画の制作やイベントの企画運営や移住定住の交流拠点づくりに関わっていた。コロナを機に退職してフリーランスになると、すさみ町に移住。すさみ町の人々の豊かな人生や血の通った人間関係に魅せられ「ごく自然に移住した」と言う。そのキャリアを活かしてすさみの町興しやPRの一翼を担っており、現在は町内では出回ることのないシイラやオキザワラといった資源価値が低いとされる未利用魚をパートナー企業に買ってもらう取り組みも好評を博している。

 

女性

3グループに分かれて未利用魚(イスズミやタカノハダイなどの磯魚)を使っていろんな料理を自由につくる料理対決ワークショップも行なう。みんなで作った料理を発表し合い、実食。0期生のプレスクールではすさみの漁師鍋「たきたき」やフライ、あら汁、パスタなど多彩な料理が並んだ

 

秋のスクールでは魚のさばき方教室に加え、外道と呼ばれる魚も美味しく食べられるレシピを皆で考え調理するワークショップもプログラムにある。波止や磯では本命のメジナだけでなくイスズミ、サンノジ、タカノハダイといった外道も釣れるが、昨年のプレスクールでは「イスズミのすき焼き」が大好評だったそうだ。

ブルーツーリズムの一環であることから単なる釣り教室では終わらない。地域に暮らす人たちも先生になり「ないものは作る」という丁寧な生き方、自然と対峙し生きることに直結している産業の在り方、生きる知恵、生きる豊かさをも学べる多彩なプログラムが用意されている。

秋のスクールではイセエビの刺し網漁の体験教室がある。イセエビを網から外す作業に始まり、新鮮な海の幸を漁師のお嫁さんが調理する。まさしくリアルな漁師飯を漁師小屋で味わえる朝食も魅力のひとつ。

 

食事

イセエビの刺し網漁の体験もできる。漁から戻ってきたら漁師さんの奥様がイセエビのみそ汁やと磯魚の丸焼きをふるまってくれる

 

このほかも1日目の昼食はあら汁、刺身、煮魚といった漁師飯が味わえ、夜は地元漁師さんや釣り好き町民との交流会もある。すさみ町ブルーツーリズム推進事業は「SUSAMI GIRLS FISHING SCHOOL」のほかに、この冬(11~1月を想定)から地域通貨(クーポン)の「釣っ得すさみ」が試験的に運用される。すさみ町にある30軒を超える渡船・遊漁船のうち提携船を利用して釣った魚を町に買い取ってもらい、その資源価値に応じたクーポンが発行され渡船代や釣りエサ代、地域観光に使える。さらには地元では消費されないタカノハダイなどの未利用魚を美味しく食べられる「すさみ地魚食堂」や地域の子どもたちと取り組む「ビーチクリーン活動」も行なわれる。黒潮が直流する風光明媚なすさみの海、そこに暮らす人々を参加者の誰もがきっと好きになる取り組みだ。

 

 

開催日時等について

※下記【 SUSAMI GIRLS FISHING SCHOOL 1期生】申込みフォームの引用です。

<開催概要>
【秋のスクール初級編 開校日】2024年11月30日(土)~12月1日(日) 
【春のスクール中級編 開校日】2025年2月8日(土)~9日(日)
<定員>10〜15名(定員を超えた場合は選考となります)
<受講料>無料(宿泊費・体験費用・施設利用料・資材費込み)
※すさみまでの往復交通費並びに交流会費・食事費用(1泊2日で10,000円程度)は自己負担となります
※宿については町内の民宿にて宿泊いただきます(無料/個室希望の方は別途有料)
※春のスクールにかかる磯釣り用の釣り竿や備品などは各自でご用意いただく形になりま す。準備物については春のスクールにて講義・実践いただきます。

<参加条件>
・秋のスクールと春のスクールの両方に参加可能な方
・高校生以上、65歳未満の女性の方
・春のスクールにかかる磯釣り用の釣り竿や備品などは各自でご用意いただく形になります

<申込み期限>
2024年10月2日(日)
【個人情報の収集・利用目的・提供について】
お預かりしました個人情報は、当企画のみに使用させていただきます。

 

申し込みはこちらから

 

 

 

※このページは『つり人 2024年11月号』を再編集したものです。

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