ダイワウェーディングシューズWS-2501Cは耐久性のあるコーデュラ素材をアッパーに採用したフェルトソールのウエーディングシューズ。長い距離を歩いても疲れづらい軽量設計で、屈曲性、グリップ性に優れたスーパーキュービックセンサーソールを搭載。
クラシカルなのに高屈曲。レトロ新しいウエーディングシューズ
解説=つり人編集部・ヤギ
この記事は月刊『つり人』2021年3月号に掲載されたものを再編集しています。今年こそ開幕から思い切り川を歩きたい。そう期待している渓流ファンは多いはず。クラシックなデザインながら、最新の歩きやすさを備えたシューズがあれば、その気持ちはさらに高まる。
ウエーディングシューズはとてもシンプルなアイテムだ。その中にあって、2020年末にデビューしたこの新製品は、ひとことで言うとオーソドックス、非常にクセのないクラシカルなデザインを採用していたため、かえって「なぜ今新製品?」と目に留まった。
フェルトスパイク(左)、フェルトソール(右)、どちらも底面には高い屈曲性とグリップにつながるカットパターンが施されている
おそらくは夏場のアユ釣りでも「ライトスタイル」が注目されるなど、近年はより多くの服装に合わせやすい、このタイプの需要がふたたび高まる予感があるのだろう。
アユのライトスタイルは、夏場の渓流釣りや源流釣りでは昔から一般的だった、ウエットウエーディングが元になっている。速乾性の高いハーフパンツ、アンダータイツ、ゲーター、ネオプレン製ウエーディングソックスと靴下(靴下周りは人によってどれかを省くこともあるが)、そしてウエーディングシューズの組み合わせで、長い距離をより軽快に歩き、ソ行する時のスタイルだ。
日本の渓流釣り場は細かなアップダウンが多い。また、川の中や河原の石の上を跳ぶように移動したり、岩場をへつったり、あるいは堰堤をよじ登ったりする。これは海外ではあまりないことで、日本の「ウエーディングシューズ」はもともと独自の進化を遂げてきた。ひとことでいえば、「軽量化」「靴全体の屈曲性の高さ」「フェルトソール部分の曲がりやすさ」などがシビアに追求されてきた。
一見するとオーソドックスなこのシューズにも、実は随所にこうした日本人発想のこだわり(の積み重ね)が見られる。信頼のおけるウエーディングシューズがあると、それだけで「あの川の奥の奥まで行きたい!」という気持ちがむくむくと湧いてくる。
今年こそは無事に渓開きを迎えたい。そう思わずにいられない。
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ダイワ(グローブライド)/ダイワウェーディングシューズWS-2501C
耐久性のあるコーデュラ素材をアッパーに採用したフェルトソールのウエーディングシューズ。長い距離を歩いても疲れづらい軽量設計で、屈曲性、グリップ性に優れたスーパーキュービックセンサーソールを搭載。側面はシームレス構造のサイドウオールを採用。水抜き穴で排水性を確保し常に軽快さを失わない。カラーはブラウン。サイズは25~29cmまで5種類。
メーカー希望本体価格:1万6200円(フェルトスパイク)、1万5600円(フェルトソール)。
問合先=ダイワ(グローブライド)(TEL0120・506・204)