川も海も湖も、 釣りを始めたいすべての人を応援する総合釣りサイト

アユ釣りステップアップ/加藤達士さんに学ぶ混雑河川で釣果を伸ばす方法 :第2回

追い気の弱いアユをいかに掛けるか

文◎加藤達士
06 オトリの泳ぎ変化を意識して緻密な操作をする加藤さん

加藤達士さんは8.5mのミディアムショートロッドを操り、的確なポイント攻略が得意技。オトリの付き場を実に細かく見極めて好循環を生み出す。釣技に磨きをかけたのはエキスパートが揃う長良川である。激戦区の場荒れ河川もなんのその。どうすればオトリの回転率は上がるのか? その効率的な着眼点とオトリ演出とは―――。


第1回:激戦区でのポイントの選び方
第3回:人の釣った後のポイントをどう釣るか

ナワバリアユと群れアユ攻略


 ポイントに立ったら、まずはナワバリをしっかり持ったアユをねらう。細かいポイントも見逃さないように届く範囲のポイントすべてにオトリを通すつもりで全面を探る。追い気の強いアユは特別な操作をしなくても近くにオトリを通してやれば掛かってくる。

 問題はそれらを一通り釣った後の追い気の弱いアユだけが残った状態でいかに数を伸ばすかだ。私の場合、まず引き釣りからフリー泳がせにシフトして群れアユをねらう。群れアユねらいは基本的にイトを緩めてフリーに泳がせ。これで何尾か釣ると群れも段々掛かりが悪くなる。掛かりが悪くなったところで変化をつける。

07 長良川に通う名手はいかに良型を揃えるかを意識して釣りを組み立てる

 掛からない原因がわからないと何を変えればよいのかわからない。とにかくいろいろ試してみるが私の場合は主に3つのことを心掛ける。

①オトリを替える

 元気なオトリでも掛からないなら、弱っても野アユを掛けた実績のあるオトリを再登場させる。

②ハリを替える

 私は基本4本イカリだが、掛からない場合は2本ヤナギに替えてみる。守備範囲の広いヤナギなら今まで掛からなかった追い気の弱いアユが掛かる場合がある。ちなみにこの日のハリは、朝イチのナワバリアユねらいでは「D-MAX SS スピード」7号4本イカリでスタートし、群れアユねらいに転じてからは「D-MAX SPエアースピード」6.5号4本イカリに。その後キープ7号2本ヤナギでポロポロと追加した。

a-3 ハリは「D-MAX SS スピード」7号4本イカリ、「D-MAX SP エアースピード」6.5号4本イカリをメインに使用。循環が止まるとハリ交換もまめに行なう

③泳ぎの変化を付ける

 フリー泳がせから誘いへの変化である。私の誘いはオトリを少し持ち上げその状態をキープする。いわゆる上方テンションである。こうするとフリー泳がせよりオトリの動きは派手になる。この操作はチューブラ穂先ではシビアなサオ操作が要求されるのでソリッド穂先のほうがやりやすい。ソリッド穂先なら少々アバウトな操作でも適度なテンションがキープされる。私はカーボンソリッドのセンサーオートマを愛用している。

a-4 オトリの泳ぎに変化を付ける2B~3Bのチビ玉が必須アイテム

 オトリの動きを派手にする手段は上方テンションばかりではない。私が最近オススメしているのは3B~5Bのチビオモリである。これをハナカン上5~10㎝の位置に付けテンションゼロ付近で操作するとオトリが尻尾を振って派手に動く。こんな手を使ってオトリの泳ぎに変化をつけてもいい。

 以上のようにいろいろ変化をつけて、これまで掛からなかったアユを掛けにいく。拾えるアユは1尾、2尾かもしれない。しかし1尾でもフレッシュなオトリが手に入ればその後の展開も変わってくるのだ。とにかく、釣れなくなった時に何もせず掛かるのを待つだけよりは、いろいろ試して自分からアグレッシブに掛けに行ったほうがよい結果が出ることが多い。

060-063seta-asakawa-image2

加藤達士(かとう・たつし)
1975年生まれ。三重県三重市在住。ダイワ鮎マスターズ’15年、’17年と準優勝。激戦区でも釣りまくる理論派エキスパート

wakaayu-banner 加藤達士さんも講師として参加します! 詳細&参加申し込みはバナーから。申し込み締め切り:7月31日(金)

◆関連記事一覧はこちら!
友釣り情報充実! アユ釣りステップアップ記事11選

 
この記事は『つり人』2018年8月号でも読むことができます。

 
つり人2019年7月号 5月25日発売!


第1特集は「これなら釣れる! ドライフライ・テンカラ」。テンカラは渓流釣りナンバー1のシンプル装備。けれどもいざ毛バリを振ってみると、思うように飛ばないし、どこを流れているのかも分からない。今号ではドライフライ使用のスタイルを提案! 魚がバシャリと飛びつけば興奮度はMAX。羽虫が飛び交う盛期は今! 風薫る新緑の渓へ身軽にダッシュ。第2特集は「スタートダッシュの入れ掛かり河川! アユ釣り開幕2019」。今期は全国的に渇水傾向といわれる中、気になるアユのソ上状況はいかに? 名手たち注目のアユ釣り河川は? いよいよ本格的なアユシーズンに向けてカウントダウン。今年も熱くニッポンの香魚を追う、待望の季節がやって来た。


























2019/6/20

つり人社の刊行物
家族で楽しい!わくわく釣り遊び完全教書 2019
家族で楽しい!わくわく釣り遊び完全教書 2019 本体1,200円+税 A4変型判100ページ
「海でも川でも、生きものを捕まえて、みんなで楽しく遊びたい!」。そんなシンプルな期待に応える、最強バイブルを1冊にまとめました。これからの季節に楽しめる、多彩な水辺遊びを、具体的な種類、ノウハウ、遊び場(釣り場)をセットにして、数々のベスト…
釣りあそびジャーナル 骨抜きの達人Ⅲ
釣り人道具店


つり人社の刊行物
家族で楽しい!わくわく釣り遊び完全教書 2019
家族で楽しい!わくわく釣り遊び完全教書 2019 本体1,200円+税 A4変型判100ページ
「海でも川でも、生きものを捕まえて、みんなで楽しく遊びたい!」。そんなシンプルな期待に応える、最強バイブルを1冊にまとめました。これからの季節に楽しめる、多彩な水辺遊びを、具体的な種類、ノウハウ、遊び場(釣り場)をセットにして、数々のベスト…
釣りあそびジャーナル 骨抜きの達人Ⅲ
釣り人道具店

最新号 2019年10月号

特集は『ラストスパート! 渓流&アユ』。この夏も本当に暑かった。でも、ほっとひと息つく前に、ゼッタイ出かけたい釣りがある。秋の産卵を前に、エサを積極的に追いかける山の大イワナ。ずっしりとした体躯に育ち、強烈なアタリで目印を吹き飛ばすアユ。どちらも今シーズンのフィナーレを飾るには、まだもう少し猶予がある。涼しくて魚が大きい今の季節は、誰もが思わぬ良型と出会えるチャンス。経験豊富な釣り人も、あるいはビギナーも、今こそ川をめざそう! そのほか、読めば一気にクールダウン、水辺の怪談、東京湾タチウオ最新事情、今が好機の多摩川&涸沼ハゼなど旬の釣りをお届け。
[ 詳細はこちらから ]

オンライン書店Fujisan.co.jp

つり人最新号を、毎号、発売日当日までにお手元にお届けいたします。 (地域や交通事情によって発売日より遅れて届くことがございます。予めご了承ください。) 送料は全国無料。印刷版、デジタル版共に1冊から定期購読がはじめられます。 店頭で売り切れてしまったり、忙しくて買いそびれる、という心配もありません。
定期購読をお申し込みいただくと、デジタル版の最新号からバックナンバーまで約1年分が無料で読めます。

[ 定期購読はこちらから ]

 

読み込み中