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好機におさらい! 乗っ込みクロダイ釣りのいろは :中編

仕掛けとエサの選び方

時田眞吉◎写真と文
01 まさにイブシ銀、野武士の風格を見せる50cmオーバー。大型の好機である

サクラの開花、ジンチョウゲの香り、春を感じるキーワードはさまざまだが、華やかな花よりも釣り人なら魚で春を感じたい。メバルやウミタナゴなども春を告げる魚だが、クロダイもまたしかり。厳寒期の黒光りする居着きの魚体に替わり、接岸する銀ピカの乗っ込み魚体は、春ならではのトロフィーである。

この記事は『つり人』2016年5月号に掲載したものを再編集しています。

前編「ポイント選びは地形に注目!」はこちら
後編「タナの目安とアタリの出方」はこちら


一点集中でねらうのか潮に流して釣っていくか


 クロダイ専用ザオはやや胴調子気味になっている。0号の極軟調子も人気が高いが、一般的には1~1.2号。全長5.3mを選ぶとよい。リールは2500番が基本。2号のミチイトが100m巻けるアイテム。ミチイトは視認性のよいナイロン1.5~2号、ハリスはフロロカーボンの1.5号を中心に2号までが使われる。ハリはチヌバリ1~3号。

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 ウキは状況に応じて立ちウキと円錐ウキを使い分ける。一般的に、堤防など比較的穏やかなポイントで細かいアタリを取る場合は立ちウキを使用し、地磯などある程度潮の動きのある海域で、仕掛けを流しながら釣る時は円錐ウキが使いやすい。

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 クロダイ釣りでは寄せエサの役割が重要である。オキアミを適当な大きさにカットしたうえで、クロダイ用の配合エサを混ぜ込んだものを使用する。ポイントや釣り方によって寄せエサの重さを考えたい。

 海底のある一点に寄せエサを集中させてポイントを作り、そこにクロダイを寄せて釣るスタイルが多い立ちウキの釣りは、重めの配合エサを混ぜてよく練り込み、底まで寄せエサを一気に落とし込む。海底に溜まってクロダイを寄せるようなイメージだ。

 地磯などから潮流に乗せて仕掛けを流す円錐ウキの釣りは、寄せエサと付けエサの同調が重要となる。比較的軽めの配合エサを用い、練り込まずに水中でバラけて広がりながら沈んでいくように仕上げたい。いずれも、量は1日分としてオキアミ6㎏に大袋の配合エサ2袋くらいの割合だ。

 付けエサはオキアミが主体だ。クロダイは大きいエサを好むのでLLサイズで、エサ取りが少ないようなら頭を取らずにハリ付けしたい。エサ取りが多いようならボイルしたオキアミや練りエサ、スイートコーンなども有効になる。また、アタリがあるのに乗らない時などは、逆にオキアミを小さくハリ付けするのも手だ。

クロダイ用の配合エサ、その選び方

配合エサとは、オキアミエサなどに混ぜ込む粉エサのことで、対象魚や目的に応じて原材料の種類や分量を調整しながら作られている。選び方としては、配合エサの品名やパッケージの説明書などに記されている対象魚の名前が優先。クロダイ用なら「チヌ」とパッケージに記されているものを選びたい。一般的にクロダイの配合エサは、オキアミの沈降する速度よりもやや速め、メジナ用に比べて重く作られている。クロダイは底近くでエサを拾うことが多いため、その特性を配合エサに反映させているのだ。クロダイ用の配合エサを選ぶキーワードはパッケージに記されている。各目的ごとの代表的な特徴を解説するので、選ぶ際の目安とされたい。

■遠投・まとめ
操作性・遠投性の向上など。

■ムギ・ホワイト
視認性の向上など。

■集魚・アミノ酸・にんにく・エキス
集魚力の増強など。

■中比重
寄せエサの比重を増し、海底近くを探る時。

■深攻め・深場
重い配合で、底近くをねらう時。

■フカセ・全層
宙層もねらえる比較的軽めの意味。

b-03 オキアミ3㎏と配合エサを各半分ずつで半日の撒き餌となる

b-02 付けエサはオキアミがメイン。エサ取りに強い加工オキアミもおすすめだ

b-01 クロダイ用の配合エサ。パッケージの解説を参考にして状況やポイントでセレクトしたい

ウキの選び方がキモ

クロダイをねらうウキは、大きく分けて立ちウキ、円錐ウキの2タイプが多用される。立ちウキは「感度がよく小さなアタリが取りやすい」、「遠くのポイントでも視認しやすい」などの長所があり、内海などの比較的静かな海をねらうのにもってこい。
これに対し「円錐ウキ」は、「風や波などの条件にも対応しやすい」「近くのポイントでもアタリを取りやすい」などの長所があり、波の立つ磯場などでも対応可能なオールラウンドなウキである。また、「円錐ウキ」にはウキ本体の真ん中に環状の穴が通された「中通しタイプ」と「環付きタイプ」の2種類がある。いずれのウキも、クロダイをねらうフィールドや、海の状況などによって使い分けるといいだろう。

a-2 クロダイねらいの代表的な立ちウキが遠矢ウキだ

a-1 円錐ウキには中通しタイプと環付きタイプがある

06 立ちウキのメリットは感度と視認性のよさ。遠投してもハッキリとアタリが捉えられる。寄せエサはウキを投入した後にウキの周囲にピンポイントに打つ

後編「タナの目安とアタリの出方」へ続く……






2019/4/4

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