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ヤマメ・イワナ釣り/早春の里川攻略10の心得 :前編

おすすめ時期:早春

文◎望月竜也 写真◎編集部
046-049saotgawa-teku2_cs6 (1)a ヒット直後にすぐ抜き上げて釣り場を荒らさないようにすると同じポイントでも数が出る

解禁初期の渓流釣りは平野部の流れ、里川エリアが有望ポイント。特に源流部が低い山で雪代の影響を受けにくい川ほど渓魚の活性が高い。ここでは富士川や大井川水系をホームにする望月竜也さんが早春の谷を攻略する10の心得を説く

046-049saotgawa-teku2_cs6 (3) 望月竜也さんは1970年生まれ。山梨県南部郡在住。盛期は大ものを求めて本流に通い、南アルプスの源流域に単独でアクセスするなど幅広いフィールドで渓流釣りを楽しんでいる

この記事は『つり人』2018年5月号に掲載したものを再編集しています。

心得1
装備は暖かい格好で


 早朝の気温は低い。1日楽しく釣るためには暖かく動きやすい装備で挑みたい。上半身は防寒やインナーで暖かくできるが足もとが冷えて苦労する人も多いだろう。私は防寒性に優れたネオプレーンウェーダーで、厚手の靴下を履いても充分な一回り大きいものを愛用している。

 水に触れて冷えやすいのは指先。グローブは必需品だ。かじかむとエサや仕掛けの交換もままならない。

心得2
淵が絡む変化に富んだポイントを選ぶ


 釣り場の選択は釣果を大きく左右する。渓流釣りでは先行者の有無を判断材料にするが、先行者がいる場面は当然ある。なるべく魚のストック量が多く、サオ抜けのできやすいエリアを選ぶことだ。具体的には瀬に淵と変化に富んで石の配置がしっかりしている区間。福士川では徳間地区の本流や支流の南又川下流がこの条件に当てはまり今年も初釣りからアマゴの顔を拝むことができた。初めての釣り場であれば入漁券を購入する際に有望エリアを聞いておきたい。

046-049saotgawa-teku2_cs6 (5)a 瀬脇の緩流帯にある深みや石の前がポイントになる

心得3
口を使うタイミングは気温が上がる時間帯


 早春は「三寒四温」と言われるように寒暖の変化が短く冷え込みの厳しい日も多い。寒い日が数日続いた後の低水温に渓魚が慣れたタイミングや、暖かくなってから2、3日目の水温上昇のタイミングをねらうと活性の高い魚が多くなる。

 1日の中でも渓魚が口を使いやすいのは早朝よりは日が高くなってから。暖かくなる時間に集中的にサオをだすのがおすすめ。また日当たりのよい区間を選ぶのもよい。

心得4
水温はまめにチェック、多少の増水が吉


046-049saotgawa-teku2_cs6 (4) 望月さんのホームである山梨県・福士川では3月で6~7℃、4月で9℃くらいを目安に魚の活性を見る

 実釣では水温計を携帯して測定するとよい。1日の水温変化にも気を配り、水温の上昇下降を把握して活性の目安にする。さらに毎年の変化を記録しておけばこの河川は何℃くらいが釣行の目安かが判断できるようになる。ちなみに福士川では3月で6~7℃、4月で9℃くらいを目安にしている。冷たい雨や山の上に雪が降った後は活性が下がるので釣行を見合わせる。

 水位は多少の増水が望ましい。強い濁りが入る、もしくは大雨の前の増水していく過程では極端に口を使わなくなる。最近は3月でも強烈な雨が降るので河川増水による事故にも注意したい。

046-049saotgawa-teku2_cs6 (7) 民家が点在する山里の谷。どこか懐かしい風景に身を置くのもまた里川の釣りの魅力かもしれない

心得5
道具立ては操作性重視


 初期のタックルは穂先が少し硬め。5~6mの硬調ザオがよい。サオ先が硬いことで食いが悪くても合わせた時に口先の硬い部分に刺さりやすい。一気に抜くことで場荒れも防げる。

046-049saotgawa-teku2_cs6 (8) 愛竿は「がま渓流 幻我Ⅱ」。福士川流域では硬調5mとTL(テクニカルライト)5.3mをメインに使用

 仕掛けは穂先からハリまで1本通しでもよいが、頭上の木々や根掛かり時のロスを考えるとハリス、ミチイト、天井イトと分けたい。パーツを分割することでトラブル時の素早い対処も可能だ。私の場合ハリス0.2~0.3号ならミチイトが0.4号、天井イトが0.6号といった感じで段々に太くする。仕掛けをテーパー状にすることで仕掛けも飛びやすい。またトラブルに迅速に対処するため予備の仕掛けを1セットとハリスの号数を換えて5本ずつ作っておく。渓流釣りの仕掛けはシンプルだが、釣り場で作るのは時間を食う。

046-049saotgawa-teku2_cs6 (9) ハリはがまかつ「ナノアマゴ」と「ハイパー渓流」。里川ではいずれも5~6号が使用頻度が高い

 この釣りのキモはオモリ使いがひとつ。里川の渓流域でも水量や流れの押しが強い瀬は多々ある。G2~5Bを携帯して水深、流れの強さに合わせて付け替える。目安は仕掛けが底流れにしっかりと入っているかどうか。

 ハリは5~6号を中心にその日の状況やエサで大小を使い分ける。食いが立ち、アタリがあっても乗らない場合は大きなハリに換え、食いが渋い時は小さめで刺さりのよい細軸を選択している。

 余談だが私は目印を仕掛けのミチイト部分にも付けている。これは大淵などでミチイトまで沈めた時や、大きめの岩の裏側をねらった時に岩越しに流れる仕掛けの位置やタナを把握するのにも役立つ。

後編へ続く……















2019/3/26

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