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編集部2020年7月10日

愛知県南知多町・師崎港出船のアジ&イサキ釣り(大山沖)

アジ 船の釣り 全国おすすめ釣り場 愛知 イサキ

本格的な回遊が始まると1人30尾以上の大量も期待大!

当日ミヨシで上がったイサキ。30 ㎝ほどのサイズだったが太っていて実に美味しそうだった

初夏から始まる大山沖の吹き流し釣り

レポート◎伊藤 巧

本格的な回遊が始まると1人30尾以上の大量も期待大!

この記事は『つり人』2019年8月号に掲載したものを再編集しています。

イサキの序盤は型揃いの数釣り

 春が過ぎて伊良湖沖のメバルが終わると、いよいよ南知多ではアジにサバ、そしてイサキの出船が始まる。特に初夏のイサキは丸々太った40㎝クラスが釣れるとあって人気が高い。大きく天候が崩れるタイミングで大山沖に姿を見せることが多く、今年は5月中旬の大シケ後に大規模な回遊が期待されたが、大方の予想を裏切って群れは回ってこなかった。本格的な回遊が始まった直後は1人30尾以上の大釣れが見込めるとあって、Xデーを捉えようと大勢のファンが足しげく通っている。

 5月28日、伊勢湾の船釣りに精通するフィッシングドラゴンズの佐伯美登志さんが、イサキの第一陣をキャッチしようと師崎港出船の七福丸に乗り込んだ。午前5時半に師崎港を出た七福丸は、1時間半ほど走って大山沖を目指した。

 ちなみに南知多の遊漁船ではスタイルが異なる2つのイサキ釣りが行なわれている。1つは根や漁礁の潮上に船を架けるカカリ釣り。大もの乗り合いとしてラインの太さに制限はなく、マダイやヒラメ、ブリなども釣る。そして4号未満のハリスを用いる流し釣り。こちらは手軽に楽しめるのが魅力で初心者におすすめの中もの乗り合い。今回は中もの乗り合いを選択。イサキが本調子になるまでは前半戦でアジやサバを釣り、お土産を確保してからイサキ釣りに転進するスタイルで行なわれている。

tba8_ph_04_11 師崎港の七福丸(TEL0569・63・0472)は、ビギナーからベテランまでリピーターが多い人気の大型乗合船。貸し道具も充実している

tba8_ph_04_02 当日はシケの前日ながら荒れもよう。時おり雨粒が激しく海面を叩いた。空が暗いのでイサキ釣りにはもってこいのコンディションとか



裏切らないアジはサビキ釣りで一荷

 大山沖の水深70mに到着して、まずはドウヅキ仕掛けのサビキ釣り。指示ダナが底のすぐ上だったので、素早く仕掛けを底近くまで下ろして大きくシャクり、アミエビを効かせながらスローに5mほど巻き上げていく。すぐに佐伯さんのサオ先が激しく叩かれた。アジは裏切らない。一流し目から船中のあちらこちらで連掛け。型も大きいものは30㎝を超える。慎重に取り込んだ佐伯さんは、手早く締めてはクーラーに仕舞っていった。

 3時間でアジを30尾ほど釣ったところで、水深40 mのポイントに移動。片テンビン仕掛けに結びなおし、吹き流し釣りでイサキをねらう。すぐさまサオが絞り込まれ、鋭い突っ込みを見せてイサキらしき魚がヒットしたが、残念ながら巻き上げの途中でハリス切れ。かなりのサイズだっただけに悔やまれる。

 トモに入った中では断トツの釣果を上げていた佐伯さんに釣り方のコツを伺うと「普通は指示されたタナに電動リールの表示を合わせていると思いますが、使用タックルや仕掛けのレイアウトなどを考慮しないとタナからズレている可能性があります。周囲が釣れているのにアタリが遠い時は疑ってみてください。魚は常に上を見ているので、とにかく指示ダナよりも仕掛けが下がらないように注意することが大切です」と返ってきた。少なくとも回遊しているタナよりも上に仕掛けがないとチャンスは大幅にダウンするそうだ。

 こうしてイサキのヒットを待ちながらアジの数を伸ばし、12時半の沖上がりを迎えた。「今日がXデーになるかと読んでいたんですけど、イサキの回遊はもう少し先のようですね」とサオを置いた。なお、惜しくも回遊に恵まれなかったイサキだが、荒れが治まった30日から上向き、6月上旬の時点でサオ頭は30~40㎝のツ抜けを達成している。数が釣れだす7月にはイサキ専門で出船しているはず。主役は遅れて登場するというが、何とも焦らされたイサキの回遊。たまった鬱憤を7月に晴らしたいところだ。

tba8_ph_04_01 当日はアジに終始したが、食味はイサキに劣らず最上級だけに肩を落とすこともない。30㎝を超えれば自然と頬が緩む。これに40㎝級のイサキが絡めば言うことなし

tba8_ph_04_06 確かにサビキ釣りは手軽に釣れるが、タナ取りやサオの構え方、そして誘い方で釣果は大きく変わる。まずは仕掛けを確実にタナへ入れること

tba8_ph_04_05a 指示ダナにきっちり仕掛けを入れていた佐伯さんは、アジが回遊してきた時合に多点掛けを連発

tba8_ph_04_08 良型アジの無理な抜き上げは口切れするのでNG。貴重な1尾を逃さないよう必ずタモですくうこと

tba8_ph_04_09 サバが掛かると激しく暴れて他のハリに掛かっているアジがバレやすいので手早く巻き上げる



イチオシアイテム
ダイワ 『ライトホルダーメタル90CH』
tba8_ph_04_kakomi01 高負荷にも耐える金属製の万力と、締め付け動作が容易なワンタッチボルトストッパーを採用した、船縁にがっちり取り付けられるロッドホルダー。サオを置く台の角度を調整できるので、長めのサオを使う釣りの乗り合いでは特に重宝する


ショップ
フィッシングドラゴンズ 名古屋インター店
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住所=愛知県長久手市打越1604
営業時間=月~土10~20時、日祝日10~19時、火曜定休
TEL0561・63・4151
http://f-dra.com/

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