川崎の沖に造られた人工島・東扇島の西端にあるきれいな公園が釣り場。 水深が深く隠れ根が点在し、潮通しもよいので多彩な魚種がねらえるが、岸壁際には肘の高さほどの柵が設けられているため釣り方が限られる。
水深が深く隠れ根が点在、潮通しもよいお手軽釣り場
時田眞吉 写真と文
月刊つり人の精鋭ライターが自信をもってオススメする厳選釣り場レポーター=時田眞吉
昭和39年生まれ。埼玉県富士見市在住。釣り雑誌編集者を経てフリーに。クロダイを得意とするが、多彩なジャンルの海の陸っぱり釣りもこなす。クロダイの自己ベストは59cm
この記事は『つり人』2016年2月号に掲載したものを再編集しています。
ピクニック感覚で行ける釣り公園
週末は家族連れで賑わう釣り公園。HPの釣果情報をマメにチェックしてから出かけよう川崎の沖に造られた人工島・東扇島の西端にあるきれいな公園が釣り場。
水深が深く隠れ根が点在し、潮通しもよいので多彩な魚種がねらえるが、岸壁際には肘の高さほどの柵が設けられているため釣り方が限られる。おすすめはウキフカセ釣りで、ターゲットはメジナだ。
基本的なタックルは一般的なウキフカセ釣り仕様でOK。磯ザオの1号前後にスピニングリールをセット。ただしサオの長さは4.5m以上ないと柵越しでは釣りづらい。
ミチイトは視認性のよい色付きでナイロン1.8~2.5号、ハリスはフロロカーボン1.5~2号を1.5mほど。ハリはグレバリを使用。5~6号を標準に、食いが渋い時用に3号も用意しておきたい。付けエサはオキアミ、寄せエサはオキアミを細かくつぶし、メジナ用の配合エサを混ぜたもので、オキアミ3㎏に配合エサ2袋で約半日分。
ポイントは岸壁一帯だが、沈み根やテトラなど障害物がねらいめ。国道に近い駐車場の目の前、右端に入っているテトラ帯周りは人気が高く入れないことも多いが、そんな時は中央付近にある排水口周りを探るとよい。
釣り方は潮の流れる方向を観察し、仕掛けを入れるポイントの少し上流側に寄せエサをまく。下流側にまいてしまうと魚の集まる場所が寄せエサを入れた位置よりさらに下流になってしまう。寄せエサの煙幕の中に自分の仕掛けが入るよう、寄せエサと付けエサが同調するように流すことが大切。また、1投ごとに寄せエサを打つのを忘れないこと。
ウキ下は2mから始め、アタリがないようなら0.5mずつ深くしていく。なお、深くしすぎるとアタリがないのにエサだけ取られてしまうことが多くなる。
アタリがあったら、サオをスーッと立てるようにして合わせる。ハリが口に掛かったら、小気味よい引きを味わうことができるはずだ。30㎝前後の魚なら、手前まで寄せてきたらサオの弾力を利用して一気に抜き上げたい。
エリアマップ
交通●首都高速湾岸線・東扇島ICを降りてR357号を直進。突き当たりを左折すると東扇島西公園
問合先●勇竿釣具店℡044・299・0012
2016/12/6