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編集部2021年8月17日

濁りを巻き切るスモールマウスバスフィッシング! 福島県/桧原湖  その2(全2回)

河川/湖沼 福島 ブラックバス Basser バス釣り

そんな8月の桧原湖では、減水や小規模ターンオーバー、強風、大雨によるインレットからの濁り水の流入等、原因によって程度こそいろいろですが、濁ることはよくあります。とくに日常からあるレベルの「水深2mボトムが見えにくくなる程度の濁り」は大歓迎。

8月の濁りは大歓迎!

写真と文◎高梨洋平

この記事はBasser2019年9月号に掲載したものを再編集しています。

 

 

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高梨洋平(たかなし・ようへい)
1991年生まれ。TOP50(2016・2017年)などJBでトーナメントアングラーとして活躍したのち現在はおもに桧原湖でフルタイムガイドを営む。定番のライトリグ各種はもちろん巻きモノの引き出しも非常に多く、桧原湖の魅力的な釣りを日々ゲストに提供している

濁りはウエルカム!

 そんな8月の桧原湖では、減水や小規模ターンオーバー、強風、大雨によるインレットからの濁り水の流入等、原因によって程度こそいろいろですが、濁ることはよくあります。とくに日常からあるレベルの「水深2mボトムが見えにくくなる程度の濁り」は大歓迎。バスの行動域や活動にそれほど影響を及ばさない程度の濁りはプラス要素になることが多く、定番のライトリグでの釣果アップも見込めるうえに、フットボールジグやハードベイトでそれを上回る釣果を出すことも可能になります。さらにはアピール力が強い羽根モノ、ウエイクベイトやアピール系ペンシルベイトでの一発ねらいも可能になり、打率も高まります。

 なかでもフットボールジグの釣りのパワーアップはてき面。この場合、バスの行動域や活動に影響を及ばさない程度の濁りがゆえに、ねらうエリアは通常と同じでOK。それでいてより大きなルアー、波動の強いルアーを積極的に食ってきます。

 フットボールジグの場合「よりボリュームを上げる」「より波動を強くする」どちらも有効で、前者はスーパーダイレクションジグ7gにアバカスシャッド4.3inをセットし、ボトムをズル引くorスイミング。後者は同じジグの10~14gに、ボトムに着ける時間が長ければユニオンクロー。その時間が短く中層主体ならフォールクローをセットし、ボトムバンプや跳ね上げからのカーブフォールでねらいます。

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スーパーダイレクションジグ+アバカスシャッド4.3inでキャッチ

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スーパーダイレクションジグ7g+アバカスシャッド4.3in(フラッシュユニオン)

 8月後半に減水が進みシャローに濁りが入ると、巻きモノ開幕の合図でもあります。状況次第であらゆる巻きモノに可能性があり、とくにクランク、スピナーベイト、バイブレーションは鉄板です。過去、8月後半の桧原湖の試合で、ラスト1時間でリミットが揃わず小型のキーパーのみという状況で、バイブレーションの高速巻きにて起死回生の連発劇を起こしたこともありました(当時釣ったエリアは月島。ルアーはピラーニャ60)。濁りとともにバスがシャローに差すということはオールシーズン起こりえます。

 一発がねらえるトップ系でとくに「夏+濁り」という要素にフォーカスして考えると、やはり強いのはバド系トップ。低気圧でバスが浮いたとき、夏日でシェードに浮いたとき、両方のバスが浮く状況で、ほかの釣りではなかなか食わないデカいスモールを引き出す力があります。

 また、8月後半になり濁りがあるなかでボイルが起こるようなコンディションになってきたら、沖のハンプトップでのシャワーブローズ等のアピール系ペンシルによる連続ドックウォークでド迫力のバイトを体験できるチャンスです。

 桧原湖で水深1.5mのボトムが見えにくくなるような極端な濁りが入ることは多くありませんが、強烈な台風の大雨により北のインレットから濁り水が流れ込み、激しく濁ることも稀にあります。そんなときのねらい目は濁ってから数日間。極端に濁った最初のうちは、早稲沢や馬の首各所の湧き水エリアが爆発する可能性があります。

◆関連動画/青木大介選手のJB TOP50桧原湖戦に密着!

激濁りさえ大歓迎!

 過去最高の激濁り体験は2014年8月11日。前日に直撃した台風の影響で湖北部が過去に見たことがないくらいまっ茶色に濁ったのですが、その日は朝から早稲沢沖の湧き水周辺でスーパー入れ食いモードでした。そのときは、狭い湧き水スポットの周辺におびただしい数のバスが群れていたので、ルアーの存在感は上げずに普段と同じダウンショットで釣り続けました。

 その後数日間は、意外とバスが散るのが早く湧き水エリアのポテンシャルは落ちたものの、濁りによってバスが「モノ」に執着するようになり、シャローのスタンプ、ディープの立ち木、ハンプの岩などをねらって連日45cmを超える魚をキャッチした記憶があります。

 このように、濁れば濁ったなりの釣り方やねらい方が存在するので、濁りそのものが原因で極端に難しくなった経験はあまりありません。が、よくある濁りと因果関係がある状況悪化は、濁ってからの澄み始めと、底荒れです。どちらもバスがボトムや「モノ」から消えて超沖の中層を泳ぎ始めることが多く、これがスモールマウスゲームで一番厄介です。

 こんなときの対処法は、沖に抜けずにシャロー~ミドルのウイードに入ったバスをねらうか、沖に抜けたバスの接岸を当てるか(かなりハイリスク)になります。


[スーパーダイレクションジグ用]
008-4
ロッド:ワイルドサイドWSC610MH(レジットデザイン)
リール:グラビアス(G-nius)
ライン:ガノアアブソルートAAA10Lb(モーリス)

[ドラフトウェイカー用]
009-4
ロッド:ワイルドサイドWSC-G68M(レジットデザイン)
リール:SS-SV(ダイワ)
ライン:ガノアアブソルートMG12Lb(モーリス)


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