8月後半に減水が進みシャローに濁りが入ると、桧原湖の巻きモノ開幕の合図でもあります。 状況次第であらゆる巻きモノに可能性があり、とくにクランク、スピナーベイト、バイブレーションは鉄板です。
写真と文◎高梨洋平
この記事はBasser2019年9月号に掲載したものを再編集しています。
高梨洋平(たかなし・ようへい)
1991年生まれ。TOP50(2016・2017年)などJBでトーナメントアングラーとして活躍したのち現在はおもに桧原湖でフルタイムガイドを営む。定番のライトリグ各種はもちろん巻きモノの引き出しも非常に多く、桧原湖の魅力的な釣りを日々ゲストに提供している
数ねらいと型ねらいのベーシック
僕の場合、桧原湖では通常ボトムが見えにくくなる水深2.5mを基準として、そ
れよりも深くまで見やすければクリアアップ。
それよりも浅いボトムが見えにくくなれば濁ったと判断しています。
8月の桧原湖の釣りの定番はやはり水深5~10mでのダウンショットとライトキャロ。
このふたつは常時効くといってもいいくらいで、これに加えて、上記ふたつのリグに比べると状況は選ぶものの、フットボーにアバカスシャッド4.3inをセットし、ボトムをズル引くorスイミング。
後者は同じジグの10~14g に、ボトムに着ける時間が長ければユニオンクロー。
その時間が短く中層主体ならフォールクローをセットし、ボトムバンプや跳ね上げからのカーブフォールでねらいます。
8月後半の減水×濁り=!?
8月後半に減水が進みシャローに濁りが入ると、巻きモノ開幕の合図でもあります。
状況次第であらゆる巻きモノに可能性があり、とくにクランク、スピナーベイト、バイブレーションは鉄板です。
過去、8月後半の桧原湖の試合で、ラスト1時間でリミットが揃わず小型のキーパーのみという状況で、バイブレーションの高速巻きにて起死回生の連発劇を起こしたこともありました(当時釣ったエリアは月島。ルアーはピラーニャ60)。
濁りとともにバルジグの釣りが面白い日もあります。
数を釣り易いのはやはりフラットと、フラット絡みのハンプ。
具体的にはフラットなら早稲沢、ラーメン屋沖、大川、狐鷹森、月島、京ヶ森など。
ハンプなら湖南部全域。
ダウンショットとライトキャロを軸に、時として1日40~50尾という釣果が出ることもあります。
ライトキャロは1.8~3.5gシンカーに桧原湖定番のアバカスシャッド2.8inイモチューンやGテールサターン。ダウンショットは1.2~1.8gシンカーにサンスンやセクシーインパクト2.8inなどが有効です。
数の爆発力はフラット系に劣るものの、良型をねらえるのが馬の首バンク。
こちらは上記ふたつのリグを使ったディープの釣りに加えて、エビや虫食いの魚をターゲットにしたシャローの釣りも面白いです。
青木虫などの虫系、アバカスシャッド2.8inイモチューン、アベンタクローラーRSなどの羽根モノでデカい魚がねらえます。
濁り最高! こんなルアーでもグッドサイズのスモールがねらえる
スーパーダイレクションジグ+アバカスシャッド4.3in
スーパースプーク
チッパワRB ブレード
ビッグバド
次回も濁りを掘り下げます!!
MUDDY QUEST~高梨洋平編~最終回は8/17(火)公開予定!
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