渓流釣りシーズンも終えた後、近年盛り上がっているのが各地で開催されている冬季ニジマス釣りだ。河川の決められたエリア内にニジマスを放流し、渓流シーズン後も川で釣りを楽しむことができるのが魅力だ。
目標は60㎝オーバーのスーパーレインボー
レポート◎小山 響
平成5年生まれ。長野県佐久市在住。荒川銀影会、C-styleフィッシングクラブ所属。幼少の頃に釣りの楽しさに魅了され、現在は渓流釣りがメイン。その他、ヘラ、バス、冬にはワカサギ釣りと1年を通じて釣りを楽しんでいる
この記事は『つり人』2017年1月号に掲載したものを再編集しています。
渓流オフシーズンの楽しみ
渓流釣りシーズンも終えた後、近年盛り上がっているのが各地で開催されている冬季ニジマス釣りだ。河川の決められたエリア内にニジマスを放流し、渓流シーズン後も川で釣りを楽しむことができるのが魅力だ。中でも私がおすすめしたいのが犀川殖産エリアのニジマス釣り。犀川は長野県を流れる信濃川水系の1つになっており、松本市内から長野市までの間を流れている一級河川だ。
川は圧倒的な川幅と水量、押しの強い流れ、そして広大なポイントからニジマスをねらうことができる。ポイントは広く、ねらうポイントの見極めが難しい反面、釣れた時の喜びは大きい。犀川殖産漁協では、ニジマスの放流も行なっており、キャッチ&リリース区間も制定されているため、魚影も濃い。
キャッチ&リリース区間は長野市大岡大八橋から信州新町更級橋までの間だ。放流しているニジマスも大型が多く、40㎝前後のサイズもよく上がる。魚もキレイなものを放流しているそうだ。放流場所はさざなみ荘やさぎり荘周辺などが有名。放流以外にも、もともと犀川で育っている野生魚もいる。野生魚の中には、60㎝オーバーや時には70㎝を超えるようなサイズもいる。ひとたびこのようなサイズが掛かれば強烈なファイトとなり釣り人を楽しませてくれるだろう。この魚に魅了され犀川に通い詰めるファンも多い。この辺りの区間はニジマスが主体となって釣れるが、ブラウントラウトも混ざることがある。ブラウントラウトも大型のものが確認されており、強烈な引きを楽しませてくれる。水温が低い時期は流れがゆったりとした水深のある底付近を丹念にしつこくねらいたい。
大型に負けないパワータックルを準備
犀川でのタックルは、8~9mの長さで2号くらいが張れる本流ザオにミチイトが1.75~2号の通し仕掛け。手尻はプラス50㎝ほど取りたい。ガン玉は6B~1号を使い分ける。流れの強いところでは2つ付けたりするのもよい。ハリは大型にも伸ばされにくいしっかりしたものを選ぼう。
エサはキヂ、マグロ、サーモンの切り身などを使う。何種類か持っていくことでその日の当たりエサや魚の目線を変えられるのでよい。この時期は冷え込むので寒さ対策はしっかりとし、冬になると積雪の恐れもあるので車には冬用タイヤの装着をお忘れなく。
力強い引きで楽しませてくれる犀川のレインボー。
交通●長野自動車道・安曇野ICで下りる。安曇野IC交差点を右折。R19を長野方面へ行き、田沢の信号を左折しR19で犀川へ
問合先●犀川殖産漁業協同組合(℡026・262・2212)
2017/11/24