ワームやプラグのようなエサっぽい雰囲気もなく無機質なルックスのバズベイトは、バスフィッシング経験値の低い人にとって最も不可解なルアーのひとつ。自分も、初めて見たときは「本当にこんなルアーで釣れるの?」と思っていました。しかし、あのエキサイティングなバイトを体感して以来、自分の釣りの中軸を固めるルアーのひとつとなりました。
写真と文◎センドウタカシ
この記事はBasser2020年9月号に掲載したものを再編集しています。
センドウタカシ
釣りビジョン『ぶらりバスの旅』も好評放映中。
大枚はたいてハイテクエレキとライブスコープを導入した矢先に、車のエアコンが壊れるという悲劇。
人生山あり谷あり。中年の星目指して頑張ります!
私をバスフィッシング沼に引きずり込んだバズベイト
バスアングラーなら誰にも、バスフィッシングにのめり込むキッカケになった思い出の釣行やルアーがあったりすると思います。 自分の場合、上京して初めて行った霞ヶ浦でバズベイトで連発したことが、バスフィッシング沼にドップリはまるキッカケでした。
ワームやプラグのようなエサっぽい雰囲気もなく無機質なルックスのバズベイトは、バスフィッシング経験値の低い人にとって最も不可解なルアーのひとつ。自分も、初めて見たときは「本当にこんなルアーで釣れるの?」と思っていました。しかし、あのエキサイティングなバイトを体感して以来、自分の釣りの中軸を固めるルアーのひとつとなりました。「BUZZ」とは、英語で「うるさい」的な意味の言葉。最近では、ネットなどで一気に注目を集めることを「BUZZる」なんて言ったりもしますが、まさに、ガシャガシャ・バシャバシャとうるさい音を立てながら水面を泳ぎバスからの注目を集めるバズベイト。
一般的にバズベイトというと、ワイヤーにプロペラ、鉛(もしくはタングステンなど)のヘッドにスカートの付いたモノというイメージですが、自分の場合、ワームを使ったグラビンバズやバジングフロッグ、プロペラの付いたウェイクベイトやフローティングルアーなんかも、広い意味でバズベイトだと考えています。
使い方もシンプルだし、効率的なゲーム展開ができるのも強み。ルアーの動きを目で追えるので、初心者でも意外に使いやすく、ガイドの場面なんかで活躍することも多いバズベイト。そんなバズベイトの釣りは、まさに今がベストシーズン。今度の休みは、バズベイトを持って釣りに出かけてみませんか?
ということで、毎度お馴染みの、我輩的思い出ルアー列伝(笑)。暇つぶしがてらにでもお読み頂ければ幸いです……。
バズベイト的!?思い出トップウォーター列伝 後編
4inグラブ(ゲーリーインターナショナル)
バスフィッシング歴の長い人には御馴染みのピロピロピ~=グラビンバズ=グラブの表層引き。感覚的にはソフトで小さいバズベイト。最近は使う人が少なくなっちゃいましたけど、今でもフィールド、サイズを問わずよく釣れるテクニックです。ちなみに、スピードスティック(スピニング)にナイロン4Lbでグラビンバズというのが、自分のバスフィッシング人生のなかで最も多くのバスを釣り上げたタックル。使うタックルは変わっちゃいましたけど、今でも超一軍で活躍中。私のグラビンバズ愛は永久に不滅です!
ハードコア NOI-Z(デュエル)
ひとつのルアーで、バズベイトのようにスピーディーにサーチできて、水面に浮かしてスローに誘うこともできる、という使い方を両立させるべく作り上げたのが、このNOI-Z。バズベイトのようなスピードで引くためには、ロッドを立て気味にして、ラインを水面に付けないようにするのがキモです。ノーマルはフックが3本付いているんですが、真ん中のフックを外してブレードに交換すると、よりやかましい、ハイアピール仕様として使うことができるので、ぜひ試してみて下さい!
バズベイト(スタンレー)
自分がバズベイトの釣りに目覚めるキッカケになったのが、このスタンレーのバズベイト。上京して初めて霞ヶ浦に釣りに行くことになった前日、池袋西口の上州屋キャンベルの店員さんに薦められて買ったんですが、最初はこんなルアーで釣れるなんてまったく思ってもいませんでした。でも、翌日、霞ヶ浦で40㎝アップが連発。それまでのバスフィッシング観がガラッと変わってしまうほどの衝撃でしたね。それからは馬鹿のひとつ覚えみたいにバズベイト投げまくっていました
バズスピナー(バイオベックス)+スタッガーワイドツイン(ハイドアップ)
このバズスピナーは、ワームフックやラバージグなどにワンタッチで装着できる、バズベイトペラ・ユニット。最初は素人くさい感じがしてナメてたんですが、以前、東南アジアに釣行した際にこのシステムの有効性に気付かされ、それ以来多用するようになりました。可動式のインラインバズみたいなイメージで、ヘビーカバーや浮き草周りなんかでも使いやすいのが持ち味。スタッガーワイドのような表面積の大きいワームや、フロッグなんかと組み合わせると、かなりゴキゲンな感じです!
プロバズ(エクスキャリバー)
自分史上、最もバスを釣ったバズベイトです。今や入手困難、名作として崇め奉られていますが、自分の場合、在庫処分で4~500円で投げ売らでれていた時に70個くらい大人買いして、根掛り上等&使い捨て感覚で使い続けていたので、正直そのありがた味は、あんまり感じていませんでした……。「銀ペラのほうがいい」的な意見もあったりしますが、自分の経験上、釣果にはそんなに差はないかな? という感じ。手持ちも数個になってしまったので、今では資料としてタックルボックスで休んでもらってます
アベンジプロップ(ラグゼ)
個人的に、ホッパープロッパー130mmが好きでよく使うんですが、まあまあデカいんで、日本国内では使うフィールドを選ぶし、小さいサイズのモデルはちょっと微妙だな……と感じていました。こいつは、80mmと小ぶり(?)な割に、開閉式のダブルプロップのおかげでキャスタビリティが非常に高いし、同等サイズのシングルプロップのものよりも水噛みがいい。さらに、オリジナルよりも幅広い速度域で使用できるようになっているのが素晴らしい! さすが日本人の手によってチューンされただけありますね
次回は8/15(日)公開予定!
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