現代日本のバスフィッシングシーンにおいて、もはやなくてはならない存在ともいえるスモールラバージグ。 いつでも、どこでも、オールマイティーに使える必釣ルアーです!
タフな時だけじゃない!?いつでもどこでもスモラバは活躍します!
写真◎編集部 文◎センドウタカシ
現代日本のバスフィッシングシーンにおいて、もはやなくてはならない存在ともいえるスモールラバージグ。
いつでも、どこでも、オールマイティーに使える必釣ルアーです!
この記事はBasser2016年11月号に掲載したものを再編集しています。
センドウタカシ
中年の星を目指して日々精進。
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スモラバを使ってみよう
夏の暑さもなんとやら。空を見上げれば、すっかり秋の様相。
人間もバスも夏バテから回復し、まさに絶好のバスフィッシングシーズンじゃあ~りませんか!?
と、そんな今回のお題はスモールラバージグ、略してスモラバ。
スモラバは小難しくない!
皆さんはスモラバ好きですか?
自分は、スモラバ、けっこう好きです。
カバーねらいもスモラバの得意技。エビなどの小型甲殻類がメインベイトの場所では無敵の強さを発揮することも
実を言うと、エグジグやアベラバが発売されるよりもはるか前(常吉のハンハンジグはギリギリあったかな?)、スモラバという呼び方もなかったころ、オリジナルのスモールシェイプラバージグを自作し、一部ショップで販売していたこともあるんですよ。
そのジグは、今で言うならアベラバに近いシェイプ&コンセプトのもので、ローカル大会のウイニングルアーになったりもして、まずまず好評だったんですが、主力販売店が閉店、そして、材料や治具など一式置かせてもらっていた家の家主が夜逃げして、製造不能になったというオチで、それ以来、幻の存在となってしまいました(泣)。
そんな自分のスモラバ初体験は、タックル本舗というブランド(プロショップ・タックルアイランドのオリジナルブランド?)から発売されていた、スー玉というジグ。
スモラバの元祖は……? というのには諸説あるが、そのなかのひとつがこのスー玉。いわゆる今風のスモラバとは少しテイストの違う、スモールシルエット&ラウンドヘッドのブラシガード付きラバージグ。現在のスモラバのような軽量ウエイトのラインナップはなく(最軽量で3/16ozと記憶)、ライトカバー撃ちやボトムねらいで使用されることが多かった。1999年JBワールドチャンピオン・柳栄次さんが使用していたことでもお馴染みだった
このスー玉、ラウンドヘッド+ライトブラシガード+ファインワイヤーフック採用のスモールシェイプ・ラバージグ。たしか、3/16~3/8ozまでのラインナップで、シャローカバーやウイードエリア、溶岩帯などでの使用をターゲットにした商品コンセプトだったはず。
ベイトフィネスというカテゴリーも確立されてなかった時代なので、普通のベイトタックルで使うジグでした。
スピニングタックル&ライトラインで使うような今のスモラバとは、ちょっとニュアンスが違うかな?
でも~、JBワールドチャンピオンにも輝いた柳栄次さんが使ったり、色々なトーナメントのウイニングルアーや入賞ルアーになったりして、当時としては非常にレーシングでグレイトで画期的な存在でした(そう思い込んでいただけ?)。
その後、常吉・ハンハンジグが出てきて、亀山湖などの房総ローカルの一部でスモラバの釣りが流行りだし、追って各メーカーや有名プロなどが商品として発売し始め、トーナメントシーンを席巻し、スモラバというものが急速に世に広まっていくわけですが、その存在が一般化していくにつれ、なぜか、逆に、小難しいイメージの釣りになってしまったような気がしているのは、自分だけじゃないはず。
きっと、同じように思ってる中年アングラーの方も少なくないのではないでしょうか?
実際、スモラバ=トーナメンターの釣り、スモラバ=テクニカル、みたいなイメージで、スモラバに苦手意識を持っている人は、自分の周りにもけっこういらっしゃいます。
しかも、バス釣り歴が長い人ほど、苦手意識がある人が多いような気が……。
スー玉に合わせるために用意したトレーラーワームたち。MT’SパドルにTDベビーソルティポーキー、ドゥードゥルビーバー。いや~、懐かしい!!
苦手な方はウェイトを重くしてみよう
メディアで取り上げられるトッププロのスモラバメソッドは、勝つための釣り、タフなときの切り札というテイストで取り上げられることが多く、テクニカルなイメージが先行し、トライする前にあきらめ入っちゃうようなこともしばしば。
これは、スモラバに限ったことじゃないんだろうけど、言うならば、メディアの功罪ですよね(笑)。
あと、スモラバが苦手な人に多いのが、「フォールが遅くてイライラする」、「底がとれなくて何やってるんだかよくわからない」なんていう意見。
ラバーのホワホワ感がスモラバの持ち味ではあるけど、たしかに、そのせいで、フォールスピードも遅くなり、使用感がボヤけてくるのは間違いない。
でも~、それならば、単純に使うウエイトを重くしてみればいいんじゃないでしょうか?
ヘッド形状やガードの仕様など、使用するシチュエーションに合わせて細分化されたスモラバは、日本国内のトーナメントシーンでは欠かせない存在。ひょっとしたら、日本生まれのスモラバが、本場アメリカのトーナメントシーンを席巻するのもそう遠くないかも!?
次回!ちょい重スモラバの使い方について!8/28公開予定です!
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