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つり人編集部2026年5月20日

【スモラバ】名手が教えるシンプルな使い方!苦手意識は「ちょい重ウエイト」で克服

「テクニカルで小難しい」と敬遠されがちなスモラバ。しかし、苦手意識の根本原因は「底が取れない」軽さにある。今回はセンドウタカシさんが、あえて重いウエイトを選ぶ利点や高比重ワームとの組み合わせなど、確実な操作感を得てスモラバ本来の万能性を引き出すシンプルな釣り方を解説。

著者:センドウタカシ

写真と文◎センドウタカシ

メディアでの活躍や、プロガイド、エリアトラウト、そしてルアーマニアと多くの顔を持つ人気者。しかし、その実態はバスボートやトーナメントへの熱い気持ちを燃やす本格派。2023年のワイルドカード琵琶湖大会を優勝。

目次

     

スモラバはいつでも活躍する万能ルアー!

今回のお題はスモールラバージグ、略してスモラバ。皆さんはスモラバ好きですか?自分は、スモラバ、けっこう好きです。

実を言うと、エグジグやアベラバが発売されるよりもはるか前(常吉のハンハンジグはギリギリあったかな?)、スモラバという呼び方もなかったころ、オリジナルのスモールシェイプラバージグを自作し、一部ショップで販売していたこともあるんですよ。

そのジグは、今で言うならアベラバに近いシェイプ&コンセプトのもので、ローカル大会のウイニングルアーになったりもして、まずまず好評だったんですが、主力販売店が閉店、そして、材料や治具など一式置かせてもらっていた家の家主が夜逃げして、製造不能になったというオチで、それ以来、幻の存在となってしまいました(泣)。

スモールラバージグ

スモラバの歴史を振り返る

そんな自分のスモラバ初体験は、タックル本舗というブランド(プロショップ・タックルアイランドのオリジナルブランド?)から発売されていた、スー玉というジグ。

このスー玉、ラウンドヘッド+ライトブラシガード+ファインワイヤーフック採用のスモールシェイプ・ラバージグ。たしか、3/16〜3/8ozまでのラインナップで、シャローカバーやウイードエリア、溶岩帯などでの使用をターゲットにした商品コンセプトだったはず。ベイトフィネスというカテゴリーも確立されてなかった時代なので、普通のベイトタックルで使うジグでした。

スピニングタックル&ライトラインで使うような今のスモラバとは、ちょっとニュアンスが違うかな?

でも〜、JBワールドチャンピオンにも輝いた柳栄次さんが使ったり、色々なトーナメントのウイニングルアーや入賞ルアーになったりして、当時としては非常にレーシングでグレイトで画期的な存在でした(そう思い込んでいただけ?)。

スー玉1
スモラバの元祖は……?というのには諸説あるが、そのなかのひとつがこのスー玉。いわゆる今風のスモラバとは少しテイストの違う、スモールシルエット&ラウンドヘッドのブラシガード付きラバージグ。現在のスモラバのような軽量ウエイトのラインナップはなく(最軽量で3/16ozと記憶)、ライトカバー撃ちやボトムねらいで使用されることが多かった。1999年JBワールドチャンピオン・柳栄次さんが使用していたことでもお馴染みだった

スモラバはテクニカルな釣り?

その後、常吉・ハンハンジグが出てきて、亀山湖などの房総ローカルの一部でスモラバの釣りが流行りだし、追って各メーカーや有名プロなどが商品として発売し始め、トーナメントシーンを席巻し、スモラバというものが急速に世に広まっていくわけですが、その存在が一般化していくにつれ、なぜか、逆に、小難しいイメージの釣りになってしまったような気がしているのは、自分だけじゃないはず。きっと、同じように思ってる中年アングラーの方も少なくないのではないでしょうか?

実際、スモラバ=トーナメンターの釣り、スモラバ=テクニカル、みたいなイメージで、スモラバに苦手意識を持っている人は、自分の周りにもけっこういらっしゃいます。しかも、バス釣り歴が長い人ほど、苦手意識がある人が多いような気が……。

トレーラーワーム
スー玉に合わせるために用意したトレーラーワームたち。MT'SパドルにTDベビーソルティポーキー、ドゥードゥルビーバー。いや〜、懐かしい!!

スモラバが苦手な人は「ちょい重ウェイト」で操作感をアップさせよう

メディアで取り上げられるトッププロのスモラバメソッドは、勝つための釣り、タフなときの切り札というテイストで取り上げられることが多く、テクニカルなイメージが先行し、トライする前にあきらめ入っちゃうようなこともしばしば。これは、スモラバに限ったことじゃないんだろうけど、言うならば、メディアの功罪ですよね(笑)。

あと、スモラバが苦手な人に多いのが、「フォールが遅くてイライラする」、「底がとれなくて何やってるんだかよくわからない」なんていう意見。ラバーのホワホワ感がスモラバの持ち味ではあるけど、たしかに、そのせいで、フォールスピードも遅くなり、使用感がボヤけてくるのは間違いない。でも〜、それならば、単純に使うウエイトを重くしてみればいいんじゃないでしょうか?

スモラババリエーション
ヘッド形状やガードの仕様など、使用するシチュエーションに合わせて細分化されたスモラバは、日本国内のトーナメントシーンでは欠かせない存在

底が取れて操作感がある重さを使う

スモラバって言うと、1〜2gくらいの軽量なものを使う人が多いけど、自分の場合は、スピニングで2〜3g前後、ベイトフィネスだと3.5〜5gくらいを使うことが多いかな?

もちろん、状況によってはもっと軽いものも使うし、同じヘッドウエイトでも使うトレーラーやラインの太さで使用感は変わってきますが、基本は、きちんと底がとれて、自分が何をやっているかわかる重さのものを使うというのが重要だと思っています。

「重いと根掛かるんじゃないだろうか?」と思う人もいらっしゃると思いますが、そこは、そんなに心配する必要はありません。むしろ、しっかり底がとれて、ボトムの状況が把握できるからこそ、逆に、根掛かりを未然に防ぐこともできるわけで、軽くて着底がわからない方が、知らないうちに根掛かってしまうことも多いんです。

スモラバ着底イメージ

初心者におすすめのセッティング!「スモラバ+高比重ワーム(イモグラブ)」

ちなみに、自分が、ガイドの際、ゲストの方に釣ってもらうためによくやる手が、高比重で沈下スピードの速いワームをトレーラーに使用するというもの。

自分の場合、1〜2gのスモラバにイモグラブという組み合わせを多用します。イモグラブは、高比重かつ水の抵抗を受けにくい形状なので、スモラバのウエイトを下げても、フォールスピードも落ちないし、ボトムでの操作感もしっかり出る。また、重心が分散されるので、深刻なスタックが起こりにくい。そして、何よりも、釣れる!ということ。

見た目的には美味しそうじゃないかもしれないけど、これはかなりオススメです!「スモラバ苦手だわ〜」という方は、ぜひ試してみてください。

チョウチン釣り
チョウチン釣りもスモラバの真骨頂。ブッシュの上からスモラバをチョンチョンすれば……
チョウチン釣りヒット
なんと、このように、釣れちゃうんですね〜!!

フォール・ボトム・中層・チョウチン釣りなど釣り方は多彩

という感じで、スモラバについてツラツラと書いてみましたが、そもそも、スモラバは釣れるルアー。小難しく捉えずに、シンプルに考えればいいんです。バスのいる場所・バスのいそうなところにキャストして、フォールで食わせる!ボトムで食わせる!中層で泳がせて食わせる!あと、ガード付きのものなら、ちょっとしたカバー撃ちにも使える!と、そんな感じでOK。

もちろん、それ以外のハイレベルなテクニックもあるだろうけど、それは苦手意識を克服してからで充分。って言っても、丸々1日、スモラバだけ投げ続けたら、苦手意識はすぐに克服できちゃうような気がします。なぜなら、釣れるから!とりあえず、特別小難しいことは考えず、普段ワームを入れるような場面でスモラバを使うだけ。

暴力的な言い方になるけれど、エビをイメージしてとか、とりあえずはそんな必要もないです。だって、エビがメインベイトじゃない場所でも釣れちゃうし、そもそも人間から見ても本物のエビとは似ても似つかないわけで、バスがエビと思って食べているかどうか……。

まあ、なんにせよ、苦手意識をなくすためには、とにかく、キープキャスト!あとは、今号の記事を隅々まで読んで勉強してもらえればOKかなと……。という感じで、スモラバ苦手を克服して、ガバガバ釣りまくっちゃってください!!

カバーねらい
カバーねらいもスモラバの得意技。エビなどの小型甲殻類がメインベイトの場所では無敵の強さを発揮することも

※この記事はBasser2016年11月号に掲載したものを情報更新・再編集しています。

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