ビッグベイトでシーバスを釣りたい。なぜなら夢があるからだ。 舞台はコノシロの接岸で沸く東京の都市河川。 “こんなに大きなルアー本当に食うのかな?”という半信半疑な気持ちと、 “でかい魚が食うに違いない”という期待を抱きながら、会社帰りにビッグベイトチャレンジ!
都市河川で感じた、ビッグフィッシュドリーム
写真と文◎編集部
この記事は月刊つり人2022年1月号の記事を再編集しています
ビッグベイトでシーバスを釣りたい。なぜなら夢があるからだ。
舞台はコノシロの接岸で沸く東京の都市河川。
“こんなに大きなルアー本当に食うのかな?”という半信半疑な気持ちと、
“でかい魚が食うに違いない”という期待を抱きながら、会社帰りにビッグベイトチャレンジ!
この記事は「月刊つり人2022年1月号」に掲載されています。海のオカッパリか楽しめるルアー釣り特集! アジングのジグ単、メバル&カサゴの小型ミノー、シーバスのビッグベイト、タチウオ&ワラサのメタルジグなど幅広いターゲットをねらうルアーの動かし方を一挙紹介しています。是非ご覧ください!
秋のビッグチャンス!
ビッグベイトでビッグなシーバスを釣る。可能性の高くなる季節が、ずばり秋だ。秋はベイトのサイズが大きくなるので、大きいベイト=大きいルアーという図式が当てはまりやすい。会社のある神田神保町から数十分という荒川や江戸川でもチャンスはある。都心の河口釣り場で代表的なベイトはコノシロ。お寿司のネタでいうところのコハダはその若魚である。秋のコノシロは10cmから30 cmほどの大きさで、シーバスの大好物だ。
ルアーに引っかかった12cm前後のコノシロ
近年の東京湾では、チャーター船でコノシロの群れを追いかけて、コノシロに付くシーバスをビッグベイトで釣る〝ボートシーバス〟が流行っている。コノシロが接岸していればオカッパリでもビッグベイトゲームのチャンスがある。
10月下旬、東京湾湾奥にコノシロがどんどん入ってきているという情報が編集部クロハのもとに入り込んだ。釣具店に電話調査をしてみると、オカッパリからビッグベイトによる釣果も上がっているらしい。釣果に沸く釣り場のひとつが荒川河口。80cmのランカーサイズが連日釣れている。チャレンジするなら今しかない!
荒川の釣り場選びのコツ
やってきたのは上州屋東陽町店。荒川河口に近い24 時間営業の店舗である。シーバスコーナーを担当する佐藤さんは姉妹紙『シーバスライフ』2021年秋号でシーバスビッグベイトの入門記事を解説している。昨日も朝マヅメの1時間半、トップウォーターのビッグベイトを使って3フィッシュをキャッチしたという。「ビッグベイトは、ベイトを求めて回遊してきたシーバスを1撃で食わせる釣りです。食い気の立っている魚にルアーの存在を一発で気付かせるために、ルアーの大きさが必要です」
上州屋東陽町店はシーバス用品の品ぞろえが豊富だ。佐藤さんはシーバス釣りのエキスパート。わからないことがあれば優しく教えてくれる
荒川での場所選びのコツについて聞いてみる。
「コノシロがいればよりチャンスが大きくなります。荒川は河口から約35㎞の距離に堰があります。塩水遡上に関する調査データが出ており、小潮から中潮にかけて潮位差が小さい期間が続くと塩水遡上距離が長くなります。大潮の潮位差が激しい潮回りだと塩水の遡上距離は短くなります。コノシロはアミや植物プランクトンを食べに塩水を伝って河川を遡上していきます。私は河口から15㎞ほどの戸田橋や笹目橋(埼玉の県境くらい)でコノシロの群れを確認したことがあります。潮回りによって釣行する場所を選ぶとコノシロに出会いやすいですよ。今日は大潮なので塩水遡上はあまりないはず。下流部・河口付近がよいでしょう」
上州屋東陽町店の佐藤さんにビッグベイトレクチャーを受けるクロハ
ずばり、今から行く釣り場はどこがよいか? と聞いてみる。
「荒川ロックゲート下流域にある砂町水辺公園付近は、護岸されているので釣りがしやすいです。20mほど沖にカケアガリがあり、潮目が絡むとベイトフィッシュが溜まって、シーバスが回遊してくるのでチャンス大です。流れのある河川でビッグベイトを使う場合、流れが強いと扱いづらくなります。今日は大潮なので流れが強く出るはずです。ビッグベイトで釣るなら、マヅメと流れの変化が重なる日没直後の満潮付近がねらいめですよ」
お店でビッグベイトルアーを買い込み準備は万端。さっそく、荒川ロックゲート下流域に向かうことにした。
荒川・砂町水辺公園は駐車場から歩いて5 分とアクセスがよい
おすすめのシーバスビッグベイト用タックル
次回!実釣編はコチラから↓↓↓
東京都/荒川 シーバス「ビッグベイト」チャレンジ!その2(最終回)
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