編集部2020年1月3日

静岡県沼津市・戸田港のトップウォーターメバルゲーム

メバル 全国おすすめ釣り場 静岡

関東や東海からも大勢の釣り人が足を運ぶメバリングのメッカ・伊豆半島。そのなかでも沼津市の戸田港は港湾でありながら尺メバルがねらえる好スポットです。

トップウオーターで尺メバルがねらえる伊豆半島屈指のポイント

レポート◎伊藤 巧


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尺メバルがトップウォーターに果敢にアタックしてくる

 釣り物が少ない厳寒期の貴重なターゲットといえばメバル。警戒心の強い日中は堤防周りに群れて係留ロープや台船に寄り添うように浮いていることが多く、簡単に釣ることはできないが、夜の帳が下りると果敢にルアーに飛びついてくる。特にスポーニングシーズンにあたる1月を抜けると活発にエサ を追い始めるので、2月はメバリングに入門するにはもってこいのタイミングだ。

 年間に数多くの30㎝クラスがキャッチされる静岡県の伊豆半島は、メバリングのメッカとして関東や東海から大勢の釣り人が足を運ぶ。伊豆半島のロックフィッシュゲームに精通するプロショップカサハラのスタッフ杉﨑陸王さんによると「たしかに尺メバルの多くは外海に面したゴロタや磯で出ていますが、フィールドを選べば港湾部でもヒットしますよ」とのこと。

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2018年2月に沼津港でキャッチした28㎝。伊豆の大メバルは磯やゴロタで釣るイメージが強いが、足場のよい港でも顔を拝むことができる

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回遊性が強いクロメバルは青みがかった背中が特徴。小型魚ながらフィッシュイーターの風格が漂う。伊豆半島の各港で釣れる

 そんな杉﨑さんがおすすめするのが小型プラグのトップウォーターゲーム。ホームグラウンドの沼津港をはじめ、伊豆半島の各港で大メバルをキャッチしている。プラグだけで充分釣れるのでワームは使わないという。実に興味深い。1月8日に釣り具メーカー勤務の土屋夏輝さんを誘って釣行する というので、さっそく同行させてもらった。

 この日の夕方に向かったのは沼津市の戸田港。数日前の釣行では水面を割って飛び出る派手なバイトが10回ほどあり、25㎝級をキャッチしたとのこと。常夜灯周りでは尺絡みのボイルも目にしたそうで、確実に大メバルが付いていると確信して戸田港を選択した。

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御浜岬で守られる戸田港は奥へ大きく広がっている。水深もあるので2月にはヤリイカやタチウオもねらえる。居残りのシーバスもウロついているので五目ねらいで出掛けるのも面白い

 ちなみに戸田港で顔を出すのはクロメバルとアカメバル。クロメバルは堤防で釣れる一般的なメバルだが、戸田港では青い背中が特徴のブルーバックと呼ばれる回遊性が強い個体が多いそうだ。また、アカメバルといえばゴロタで釣れるイメージが強いものの、御浜岬で守られる戸田港では珍しくはないという。

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常夜灯の明かりが作る明暗の境界線で炸裂

 戸田港に到着したのは午後4時半。昨日まで穏やかな日和が続いていたが、この日は西高東低の気圧配置となって冷たい西風が係留船を大きく揺らしていた。海を覗き込みながら岸壁を歩くと、基礎石でステイするメバルをちらほらと視認できる。まだ捕食モードに入っていなかったが、いずれも25㎝ほどある良型。辺りが暗くなって常夜灯が灯れば一気にスイッチが入るはずだ。ねらうのは暗くなってから。常夜灯の照明で生じた堤防際の暗部に入り込み、上層に寄ってくるシラスやアミ類を待ち構えているメバルを釣る。

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係留ロープの下を潜らせるようにルアーを振り込んで壁際でステイ。障害物に寄り添って浮いていることが多いので、飛距離よりも精度を重視する

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常夜灯の明かりで影になる岸壁際は真っ暗で何も見えない。ルアーの背中に夜光シールを貼っておくとバイトを見逃さない

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日が沈んで常夜灯が点灯。いよいよ本番というところで10mを超える西風が正面から吹き始めたが、係留船の陰や風裏を探しながらチェックしていくと、元気なメバルがルアー目がけて飛び出した。活性の高い日には、あちらこちらでメバルがボイルする

 

しっかり暗くなったところで杉﨑さんは岸壁と平行にプラグをソフトにキャスト。係留ロープの下を通すので、水面にルアーを置くようなイメージでアンダーでひょいと振り込む。軽く誘いを入れてはロングステイを繰り返していると、いきなり陰からメバルが飛び出してくるという。足もとの暗闇で食ってくることが多いので、杉﨑さんはプラグの背中にグローシールを貼っている。海面を漂う夜光の明かりが消えたら鋭く合わせて、そのまま一気に抜き上げるそうだ。

 探り始めて程なく石積みで何とカサゴがトップに出た。相当浅いことが分かる。続けて20㎝をゆうに超えるメバルがヒットしたもののエラ洗い一発で器用にルアーを外して逃げていった。その後も際どい場所を通すとメバルが飛び出してきたが、どれも強風でプラグが暴れるためにくもえ切れず反転。風に抗って潮位が下がるまで粘ったものの、今回は残念ながら大メバルは手にできなかった。

 冒頭でも触れたように2月はメバルが盛んにエサを口にするハイシーズン。メバル凪を選んで戸田港に出掛ければ、高確率で大メバルを手にできる。

タックルハウス『ショアーズオルガリップレス43』 tba3_ph_04_kakomi01
沼津の港で抜群の実績を誇るスローフローティング設定のリップレスベイト。タダ巻きすると水面直下を水平に近い姿勢でユラユラとしたローリングしながら泳ぎ、メバルに激しくアピールする。デッドスローや潮流に乗せて漂わせる釣りに極めて有効。ダブルオレンジはカサハラオリジナル。43㎜、2.3g


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不意に訪れるチャンスを逃さないため、こまめに夜光シールにライトを当てて蓄光させる



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3mほどのショートキャストで目の前を探っていくので、メバルが出た時にルアーを弾かないようラインを張らないことが秘訣

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潮が下がると完全に露出するほど浅い石積みの上っ面を漂わせると、何とカサゴが水面に出た

プロショップカサハラ tba3_ph_04_kakomi02-1
住所=静岡県駿東郡長泉町下土狩1194-73営業=10~20時定休=毎週水曜、第三火曜問合先=℡055・988・2934


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交通●新東名・長泉沼津ICから伊豆縦貫自動車道経由で南下し、修善寺道路・修善寺ICを出て県道18号を西進すると突き当たりに戸田港



レポート◎伊藤 巧
昭和44年生まれ。愛知県在住。美味い魚を求めて東奔西走。クロダイのカカリ釣りとアオリイカのヤエン釣り、ビワマスのレイクトローリングが大好き。今年はサーフの尺アジ釣りに燃える予定。下手釣り集団チーム白馬車&江戸前なめろう隊所属


この記事はつり人2019年3月号でも読むことができます



 

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