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編集部2022年3月22日

全国おすすめ釣り場ガイド 静岡県/清水港 クロダイ

クロダイ-海 全国おすすめ釣り場 静岡 PICKUP

  ご紹介するのは千葉県の利根川右岸に広がる木間ケ瀬周辺のホソです。大小さまざまに広がる網目状の水路でタナゴ釣りを楽しみましょう!

静岡県で楽しめるクロダイのウキフカセ

レポート◎伊藤巧

この記事は『つり人』2020年5月号に掲載したものを再編集しています。

伊藤巧
昭和44年生まれ。愛知県在住。美味い魚を求めて東奔西走。クロダイのカカリ釣りとアオリイカのヤエン釣り、ビワマスのレイクトロウリングが大好き。今年はサーフの尺アジ釣りに燃える予定。下手釣り集団チーム白馬車&江戸前なめろう隊所属

奥まった岸壁でウキフカセ釣り

 清水港全域に沖から差してきた銀ピカのクロダイが回遊しており、各釣り場で乗っ込みの朗報が飛び交っている。清水港はソーラス条約が改正されてから広範囲にわたって立ち入りが禁止されたものの、広大ゆえに折戸から袖師にかけてサオだしできる場所が数多く残っており、渚釣りスポットとして人気の真崎海岸や興津川河口なども含めて、今もなお東海エリア指折りのクロダイ釣り場を形成している。

 2020年の冬は黒潮の分岐流が駿河湾に差し込んでいた影響で、年明け前後は例年に比べて4℃ほど高い水温で推移。多くのクロダイが港内に居残って冬場でも数釣りの様相を呈していた。1月下旬に水温が低下して若干食い渋ったものの、2月に入ると港奥の折戸で居着きが動きだし、下旬には深場で越冬した群れが続々と清水港に入ってきた。待望の乗っ込みである。これから4月いっぱい産卵が行なわれ、1年を通して最も高い確率で大型のクロダイを拝むことができる。

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ポイントはサオ下から少し前に作る。係留してある船の沖まで遠投する必要はない

 清水港のクロダイに精通するのがアユ釣りのエキスパートとして知られるフィッシング遊焼津街道店の鈴木幹弘さん。アユが解禁するまでは、伊豆でメジナを釣ったり、自宅から近い清水港でクロダイと遊んだりしている。今年は序盤戦から良型クロダイを手にしているそうで、3月11日には息子の優斗さんを誘って清水港に繰り出した。

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オキアミ3㎏にチヌパワーVSPとオカラだんごを混ぜて寄せエサとして、2人で分け合った。3時間程度の釣りなので、これだけで充分足りる

 この日は朝から強い西風が吹いており、鈴木さんは袖師の船溜まり、通称エンチョー前に入った。エンチョー前は袖師第二埠頭に隣接する岸壁で、北西風にはめっぽう強い釣り場。車が横着けできるので、季節風が強い早春の特級フィールドになっている。奥まっているので潮は緩く、水深も満潮で5mほどと釣りやすい。高水温期は無数のクロダイが係留船に寄り添ってカラスガイをかじっている姿を目にでき、落とし込みの穴場として一部のマニアが盛期に通っているが、春もウキフカセ釣りで40㎝オーバーが数釣れるという。3月上旬の時点で深場から上がってきた銀ピカと居着きがまじって釣れているとのこと。

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夕マヅメに備えて正確にタナを設定

 春は夕マヅメに釣果が集中するので、エンチョー前には午後3時過ぎにエントリー。鈴木さんのスタイルは、半遊動仕掛けを用いるオーソドックスなウキフカセ釣り。「春のクロダイ釣りは癒しですから、あえて難しいことはしません」と笑った。思っていた以上に潮が透けていたので、寄せエサは濁りを重視した配合に仕上げ、幹弘さんは円錐ウキ、優斗さんは棒ウキをセットして実釣スタート。

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夕マヅメを迎えてウキの挙動に集中する。常連組も誰一人帰らない。ここが勝負どころと皆分かっているようだ。程なく奥の釣り人が大ものを掛けたが、サオをノサれてバラしていた

 

 流れが緩いエンチョー前はアタリが小さいので、的確なタナ取りが釣果を左右するそう。中層からの落とし込みでオキアミを食わせる作戦を立てた鈴木さんは、アユ玉2号をハリに引っ掛けて投入を繰り返し、30分ほどかけてサシエが底トントンで流れていくよう調整していた。

 前の日に降りしきった雨の影響なのか食いが渋かったが、夕方を迎えて太陽が傾き、近隣の建物の影が海面に伸びてきたところでクロダイの気配が漂う。優斗さんの棒ウキがキレイに入ってサオが大きく曲がったものの残念ながらアワセが利かずに数秒でハリ外れ。サオ先を叩いていたのでクロダイだろう。

 その後も優斗さんにアタリが連発したものの、残念ながらクロダイを取り込むには至らず。ウキのトップが見えなくなるまで粘ったところでタイムアップとなった。まさかオデコで終わるとは思っていなかったとのこと。それくらい好調に釣れているのだそうだ。

 今回鈴木さんが入ったエンチョー前の他にも消防署裏や興津川の河口など、3月上旬に釣果が出ている場所は多い。ぜひ乗っ込みが佳境を迎える4月に清水港に足を運んでいただきたい。

 

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3月5日は午後5時30分に47㎝が食ってきた。夕マヅメのワンチャンスを見事にモノにした

 

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清水港は厳寒期に居着きが釣れはじめ、ひと潮ズレて沖から群れが入ってくる。今冬も年明けから大型のクロダイが釣れ盛り、3月下旬から4月にかけて乗っ込みの佳境を迎える

イチオシギア

シンワ『へら専科ウキゴム遊』

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棒ウキにセットするだけでウキを遊動にできるヘラブナ釣り用の環付きウキゴム。高感度棒ウキと軽い仕掛けを用いる繊細なクロダイ釣りにマッチする。ラインホールは強度に優れ、ラインを傷付ける心配もない。大中小の3サイズ。

 

 

フィッシング遊 焼津街道店

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住所:静岡県藤枝市築地524-1
営業時間:10~21時
問合先:054・647・3820

 

◆釣り場情報

交通●交通●東名高速・清水IC を出てR1を由比方面に東進。すぐの庵原交差点を右折して突き当たりに袖師船溜まり

 

 

 

 

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