パコンッという小気味よい音でルアーが吸い込まれる魅惑のトップゲーム。なぜトップウォーターなのか。そしてどうすれば多くのバイトを引き出し、フッキングに持ち込めるのか。そのA to Z をキャスティング新大宮バイパス店の石川さんに教えてもらった。
掛かったウナギを抜き出すまではスピード勝負!
写真と文◎編集部
こちらの記事は月刊『つり人』2020年9月号に掲載したものをオンライン版として公開しています。
伊豆国市在住のアユ釣り名手、三嶋英明さんはウナギ釣りも大好きだ。ブッコミ、置きバリもするが「釣り応えが一番ある」と言うのが穴釣りである。アユ釣りの合間もウナギの雰囲気があれば、スリル満点の穴に仕掛けを差し込む。
目次
- その1
- はるか南方の海から極東の川へ
- その2
- イトは極太ハリは太軸
- エサの付け方
- その3
- ウナギの雰囲気がある場所とは?
- アワセとともに抜き出すべし!
はるか南方の海から極東の川へ
ウナギは日本各地の川に生息するが、その生態はあまりに神秘的である。はるか南方のマリアナ諸島周辺海域の水深150m付近で産卵し、その仔魚が日本沿岸に流れ着き、川や湖で育った成魚が再び産卵場に戻ると考えられている。
ちなみに日本からマリアナ諸島までの距離は2200km超。はてしなく遠い極東の水辺をなぜ成育の場とするのか、不思議としかいいようがないのだ。
さて、ウナギは天然魚のみならず放流もされており、海との間を寸断されたダム上流部にも意外にいる。そしてウナギは多くの川でヤマメ・アユと同じく遊漁期間中に、遊漁券を購入のうえ釣ることができる。伊豆半島の中心を流れる狩野川もまた、天然もいれば放流も行なわれるウナギ釣り場のひとつ。この川のほとりで生まれ育ったアユ釣り名手、三嶋英明さんは小学校低学年のころからウナギ釣りを楽しみ、特に思い入れが深いのは穴釣りという。ここでは三嶋さんの穴釣りの道具立て、ポイント、掛けるまでの一連のキモを追って解説していきたい。
次回は仕掛けについて紹介します!▶▶▶ 静岡県/ 狩野川 ウナギの穴釣りは一気に引き抜くのがキモ その2