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編集部2021年8月28日

KEITECH(ケイテック)/ノイジーフラッパーのバジングフロッグ革命 その1(全2回)

河川/湖沼 ブラックバス Basser バス釣り

スローリトリーブに対応。フックアップ率が高い。ノイジーフラッパーの構造について、同ルアーの開発者でありケイテック社長である馬路さんにお話を伺いました。

カバーに臆せず投げれる味方!ジャパンクオリティのバジングフロッグ

写真と文◎編集部 

スローリトリーブに対応。フックアップ率が高い。ノイジーフラッパーの構造について、同ルアーの開発者でありケイテック社長である馬路さんにお話を伺いました。

この記事はBasser2016年10月号に掲載したものを再編集しています。

 

maji

馬路久史(まじ・ひさし)
ケイテック社長。ルアーデザイナーとしての処女作は「クレイジーフラッパー」。
次いで開発したのが今回取りあげた「ノイジーフラッパー」であり、イラストは故・林圭一さんが同ルアーを擬人化したもの(?)

 

プロモーション動画に表れているルアー自体の魅力

 

ケイテックのホームページ(http://keitech.co.jp )に掲載されている製品には、アクションを見てもらうためのプロモーション動画が添えられているものが多い。
ユーザーにとって気になるのはやはりアクションなのでこれは非常に有益な情報なのだが、「プロモーション」という観点で見るとケイテックの動画はいささか異質だ。





どこが? といえば、それはヒットシーンがないこと。リグやロケーションを
変えながら、ひたすらルアーアクションだけにフォーカスしたムービーが流れる。
言わば魚のチカラを借りないプロモーションである。


ここで取りあげる「ノイジーフラッパー」のアクション動画もその例に漏れず、派手さはない。
ノイジーフラッパーがマットカバーや冠水植物の上や際を駆けるようすは、観ていて「出そう! 出そう!」と興奮するものだが、最後までバスは出ない。
それでも釣れるイメージが湧くのは、ルアーそれ自体が魅力に溢れているからだ。

 

kt_001b

kt_001-1

ノイジーフラッパー(ケイテック)
 
3.5in/16.3g。10色を展開
上下非対称で、比重も異なる。腹側が重い低重心かつ
後方重心で、浮き上がりを早め、泳ぎを安定させている

 

フックアップ率を高めるために

 

編集部(以下B)
動画を観て驚き、実際に引いてみて衝撃を受けたのが、巻き始めてから浮き上がるまでのレスポンスのよさと、幅広いリトリーブスピードに対応してくれることでした。
とりわけ低速で引ける点は、海外モノにはない特徴だと感じました。まずは、この「ノイジーフラッパー」を開発した動機について聞かせてください。


馬路 
個人的にサブサーフェスやトップウォーターの釣りが好きなものですから、
このレンジで使えるいいソフトベイトを作れないかなァ、ということを考えてい
たのがそもそものキッカケです。

構想が具体化したのは、前作の「クレイジーフラッパー」で非常にレスポンスよく動くアームデザインができたときです。あ、コレを応用したらいいモノができそうだ、と。


kt_002

クレイジーフラッパー
(ケイテック)
ノイジーフラッパー開発の直接的なキッカケとなった、アクションレスポンスのいいアームを備えたクロウ系。
2.8in/3.6in/4.4inの3サイズ・各19色を展開


B 
ノイジーフラッパーを作る以前は、どんなバジングフロッグを使っていたのですか?


馬路 
リビット(スタンレー)やホーニートード(ZBC)です。
このふたつのタイプは海外でもよしとされていますし、日本でも使う人がいる。
ただし、バイトの数に対してフックアップ率がとにかく低いので、そこは改善しなければならないと考えました。そこで……。

kt_003

リビット(スタンレー)
ホーニートード(ZBC)と双璧を成す、バジングフロッグの名作


B 
あの! あ、話の腰を折ってすみません。
今、さらりとおっしゃいましたけれど、バジングフロッグにとってのフックアップ率は一番のキーで、それを高めるのは革命的なことだと思うのですが。

 



馬路 
そうですね。実際、ノイジーフラッパーの開発では、フックアップ率を高めるためにはどうすればいいかについて、さまざまな角度から煮詰めていくことに時間を費やしました。

 

◆関連記事はコチラ

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ケイテック代表・馬路久史さんが語る、影響を受けたバス用ルアー・釣れるルアーから感じた共通点編

 

 

 

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