編集部2021年8月29日

KEITECH(ケイテック)/ノイジーフラッパーのバジングフロッグ革命 その2(最終回)

河川/湖沼 ブラックバス Basser バス釣り

スローリトリーブに対応。フックアップ率が高い。ノイジーフラッパーの構造について、同ルアーの開発者でありケイテック社長である馬路さんにお話を伺いました。最終回!

カバーに臆せず投げれる味方!ジャパンクオリティのバジングフロッグ

写真と文◎編集部 

スローリトリーブに対応。フックアップ率が高い。ノイジーフラッパーの構造について、同ルアーの開発者でありケイテック社長である馬路さんにお話を伺いました。

この記事はBasser2016年10月号に掲載したものを再編集しています。

 

maji

馬路久史(まじ・ひさし)
ケイテック社長。ルアーデザイナーとしての処女作は「クレイジーフラッパー」。
次いで開発したのが今回取りあげた「ノイジーフラッパー」であり、イラストは故・林圭一さんが同ルアーを擬人化したもの(?)

 

スローリトリーブへの対応

 

 

 

kt_001b

ノイジーフラッパー(ケイテック)
3.5in/16.3g。10色を展開
上下非対称で、比重も異なる。腹側が重い低重心かつ
後方重心で、浮き上がりを早め、泳ぎを安定させている

 

 

馬路 

海外モノを使ってみると、それなりのスピードで巻かないとちゃんと泳いでくれません。
ほかのトップウォーターのプラグやバズベイトも含めて、こんなに速く引かないと機能しないものってどうなんだろう、という思いがありました。
速く引くことでバイトが出る状況もあるでしょうけれど、ゆっくり引くこともできたほうが状況への対応力が高まりますし、その速さがフッキングの悪さの原因でもあるだろうと。


 
そこでクレイジーフラッパーで開発したアームのデザインが生きると考えられたわけですね。


馬路 
はい。ただし、たとえばリビットには専用のダブルフックも販売されていますが、それを付けてもフッキングが悪い。
なので、これはもう根本的な問題もあるのではないかと。


B 
根本的な問題ですか……。


馬路 
バジングフロッグのなかでバスに一番アピールするのは激しくアクションするレッグの先端。
なので、バスはその辺りを目がけてバイトしてくるはず。そこで、レッグの先端とフックポイントとの距離を短くすることを考えました。


B 
たしかに! 従来品にはレッグをボディー後方に長く延ばしているものが多いですが、ノイジーフラッパーは全体的にコンパクトにまとまっていますね。


馬路 
こうしてフックポイントの位置まで口に入ってくれる確率を高めることで、掛かりがぐっとよくなりました。
また、ボディーを扁平にして浮き上がりやすくしている点は従来品と共通なのですが、従来品の形状は上下がほぼ対象でした。
それに対してノイジーフラッパーは、形状も比重も上下が決まっています。腹側(下半分)に塩を多く含有させて重くすることで、ひっくり返らずに確実に水を押して浮き上がる設計です。
また後方重心でもありますから、巻き始めるとすぐに頭を上げて揚力を得られます。


 
バスボートがプレーニングするときみたいですね。


馬路
腹側の形状はまさにバスボートの船底をイメージしました。
バスボートは、レスポンスよく滑走状態にもっていけることと直進性を兼ね備えていることが重要な種類の船なので、バジングフロッグに求められる性能と共通している部分が多い。いい見本です。


「尖ったお尻」と「16gオーバーの自重」

 

kt_001-1


ということは、お尻が尖っているのは整流効果をねらった形状とか? 
あるいはラダーのように直進性をサポートするといった。

馬路 
いいえ(苦笑)。そこはもう私の妄想の世界なので効果があるかどうかは断言できません。

 
それでも聞きたいです。

馬路 
お尻の尖がりはバイトマーカーです。
バジングフロッグは、ボディー前方は水面上に浮いていて、レッグも空中と水中を行ったり来たり、しかも激しくアクションしているわけですから、バスから見たら実体はおぼろげだと思うんです。
そうなると、バスが「どこを目がけてバイトすればいいんだ?」となりはしないかと。


 
あー! なるほど! お尻の尖がりは水中に刺さっていて、しかもそこはあまり動かないわけですから、はっきりクッキリよく目立つ、と。


馬路 
目立ってくれたらいいなァと(笑)。レッグの先端よりもさらにフックポイントに近い位置にあるコレがバイトマーカーとして機能してくれたら、ほんのちょっとでも、フックアップ率が高まってくれそうじゃないですか。


 
こんなに細部のデザインにまで機能を持たせようとしたことにも驚きです。


馬路 
カエルのお尻は丸いから、ノイジーフラッパーのお尻も丸くして……と単純な考えもあったんですけれど、そんな理由で丸くしていいのか?と悩み始めたら、お尻が決まらなくなりました。
ルアーをデザインするときは、こういうことのひとつひとつに答えを求めていかないと、たった一本の線さえ引けなくなるじゃないですか?


同意を求められても、そういうものなんですねェと、深いこだわりにただただ驚くばかりです(笑)。
最後に「重さ」について教えてください。
16.3g とだいぶ重いですが、これはキャスタビリティー優先のスペックですか?


馬路 
それもありますが、この重さもまたフックアップ率を高めるためのものなんです。
低重心にすることで浮き上がりを早くし、腹でしっかり水を押さえてスローリトリーブにも対応させるというのと、バイト時に弾かれにくくするためです。
それにこの釣りは、ルアーが軽いと、バスが突っ込んできたときの水の動きでルアーがバスから逃げてしまうこともあるんです。


推奨フックはワイドゲイプオフセット#5/0

 


馬路 
バジンフロッグにウエイテッドフックやそれに類するオモリを付けたフックを使う場合もあるかと思いますが、私はそれがイヤでした。
そこで当初からノイジーフラッパーは絶対にノーシンカーリグで使えるものにしようと。


B 
なぜですか?


馬路 
スキッピングしにくくなるというのもありますが、一番はめんどくさいから、です(笑)。

 
めんどくさいとは?馬路 ウエイテッドフックを買ったりボックスに入れたりするのが、です(笑)。
#4/0とか5/0のウエイテッドフックって、お世辞にも汎用性が高いアイテムじゃないですよね。
けれど、そのサイズのワイドゲイプオフセットなら、カバー撃ちをする人ならたいてい常備していますよね。



あー(笑)、実用面でそういうふうに考えていただけるのは非常にありがたいです。


馬路 
私自身もアングラーなので、めんどくさいところは開発の段階でどうにかして、釣るときは釣ることに集中したいんです(笑)。

 

おすすめタックル

 

フック:WORM316 E.W.G#5/0(がまかつ)

①比較的オープンな場所・近距離用
ロッド:6ft・ミディアムパワーのグラスコンポジット(楽に投げ続けられることを優先)
リール:アルデバランBFS XG(シマノ/軽い力で投げられて楽。イト巻き量も近 距離では充分)
ライン:フロロカーボン16Lb(近距離ではラインの沈みを気にしなくていいので)

②オーバーハングへの撃ち込み・中距離用
ロッド:6ft6in・ミディアムライト~ミディアムのカーボンロッド(スキッピングのし やすさを優先)
リール:メタニウムXG(シマノ/ハイギアのほうがバジングフロッグに適している)
ライン:ナイロン20Lb(ある程度、距離を投げるので沈みにくさを優先)

 

 

◆ノイジーフラッパーのアクション動画

 

◆関連記事はコチラ

→→→

ケイテック代表・馬路久史さんが語る、影響を受けたバス用ルアー・釣れるルアーから感じた共通点編

 

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