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編集部2022年8月14日

THE WILD CARD遠賀川戦を優勝した梶原智寛選手とは?遠賀川戦のウイニングパターンもご紹介

NEWS Basser バス釣り BasserAllstarClassic2022 TheWildcard2022

THE WILD CARD遠賀川戦を優勝した梶原智寛選手のウイングパターンにせまります

「俺の得意な遠賀川だと思わない方がいい。そう思って試合に臨みました」

7月23日に行なわれたTHE WILD CARD遠賀川戦。優勝した梶原智寛選手と、遠賀川戦のウイニングパターンにせまります。

7/23(土)THE WILD CARD遠賀川戦RESULT

梶原智寛  32720g

加木屋守  32540g

佐々一真  32060g

青木 唯  11520g

山下一也  11020g

近藤健太郎 1560g

釘崎誠治  1440g

西堂洋幸  00g

冨沢真樹  00g

 


梶原 智寛(かじはら・ともひろ)

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青木大介と金森隆志が目を付けた九州の注目株

●推薦: NBCチャプター福岡

●年齢: 22歳

●得意な釣り:シャローゲーム

●主な戦歴

2021年 JBマスターズ 第1戦 ism Cup 準優勝

2021年 JBマスターズ 第2戦 サンラインCup 優勝

●夏から秋にかけて遠賀川で有効なルアー

トルキーストレート4.8in(DSTYLE)のネコリグ

D1 3.8in(DSTYLE)のビフテキリグ

 遠賀川や北山湖のチャプター戦では10回に迫る優勝経験あり。2021年には霞ヶ浦でのマスターズ戦も制している。ちなみにそのときのパターンはシャローカバーにおける「野良ネズミスロートゥィッチ」と「D2ホッグI字引き」。オリジナリティー溢れる釣りで勝負できるアングラーだ。

 

梶原智寛選手について

 遠賀川の上流にある犬鳴川のすぐそばで育ったという梶原さん。お父さんの影響で3歳の頃から海釣りをはじめましたが、バス釣りに出会ったのは小学校4年生のとき。釣りビジョンの「スゴイアワー」に出ていた青木大介さんを見て、バス釣りに興味を持ちました。

 尊敬するバスプロは青木大介さん、金森隆志さん、小林知寛さん。その中でも小林知寛さんは、梶原さんが小学校6年生のときに4日間一緒の船で釣りをした経験があり、最も間近で影響を受けたプロだといいます。

 梶原さんは現在、九州を拠点に活動しており、芹川ダムや遠賀川でガイドをしながらJB TOP50に参戦しています。

 

THE WILD CARD遠賀川戦のウイニングパターン

kajihara (6)

 THE WILD CARD遠賀川戦の梶原選手のウイニングパターンは護岸フリップ。中流の西岸をスタッガークロー3.3インチ(ハイドアップ)の10gのヘビーダウンショットリグを丁寧に撃ち、32720gで優勝を掴みました。

kajihara (2)

 試合4日前に降った大雨による濁りや増水、流れの影響で、魚のポジションが沖のマンメイドストラクチャーやハンプから岸べったりに変わったのではないかと考えていた梶原選手。当日の朝、会場付近の水が少しクリアに回復しているのを見て、バンクを中心に試合を組み立てました。

kajiyanIMG_2132-2

 普段であればバンク撃ちには1/2ozテキサスリグを使うことが多いという梶原選手ですが、試合当日は食わせを意識してヘビーダウンショットリグを選択。護岸エリアをテンポよく撃っていくために10gのシンカーをセットしました。

 護岸の壁際にできたシェードに付いた魚をリアクションで食わせるイメージで、ルアー着底後は回収。護岸に被さっている草が濃く、シェードが広くできているスポットは着底後、ルアーをずる引いてシェードの長さ分誘ってから回収しました。

kajihara (4)

 

 護岸をフリッピングで釣る際に、梶原選手は魚探と振動子を切っていました。反響しやすい護岸での接近戦で、魚に気付かれる可能性をなるべくなくしたいから、そして魚探に登録してある過去に釣れたピンスポットに振り回されることなく、自分の嗅覚に頼って釣りをしたいからという理由でした。

「俺の得意な遠賀川だと思わない方がいい。初めての川だと思って釣りをしないと勝てない。そう思って試合に臨みました」と梶原さんは言います。また、出場が決定したバサーオールスタークラシックについては

「霞ヶ浦水系はとても好きなフィールド。錚々たる出場者の中で戦えるのがとても楽しみです」と話してくれました。

 2021年7月10~11日に霞ヶ浦で行なわれたJBマスターズ第2戦では優勝を収めている梶原選手。九州の若武者が、オールスタークラシックの舞台で大暴れしてくれることを期待せずにはいられません。

 

kajihara (8)

 

梶原選手の当日の足取り

 

 

4番フライト

 

6:05

開始

4番フライトですが上流へは⼀番乗りですね。まずは上流のヘラ台に⾏きます。」

前⽇とは違いローライトでのスタート。船⾸を上流側に向けエンジンの⾳と共にゆっくりとボートが動き出す。

 

6:10

上流ヘラ台に到着

「ローライトなのでこの場所は巻きと表層で反応しそうな⿂を探って⾏きます。その後、フリーリグ落とします。

朝⼀の時点で上流に上がって来たのは⾃分を合わせて4⼈ですね」

上流に上がって来た選⼿を横⽬に、うなずきながらテンポよく探っていく。

スピナーベイト3/8→ダッジバスエネミー5gフリーリグ

 

6:31

移動

「今⽇はガンガン移動しますよ。会場前のカバーに⾏きます。ここは⼝を使ってくれる⿂だけ釣っていくのでざ

っと流します。」

早くも”ヘラ台”を⾒切って移動。

 

6:43

“会場前カバー” 到着〜移動

「やっぱダメかぁ・・・。あれやります。下ります。」

“あれ”というキーワードを⾔い残し、左肩を回しながら下流へ向かう。

メインルアー:ウイニングクロー1/2テキサスリグ

 

6:52

“中間⼤橋⻄岸バンク”に到着

「着きましたね。よし少しカレントも効いてる。ちょっとそこいいですか?⿂探のバッテリーの電源外します。“あれ”っていうのがこれなんですよ。特に⾷いが悪く護岸のバンク打つ時は⿂探を切るだけじゃなくてバッテリーから抜くんですよ。エレキも極⼒踏む回数を控えます。」

護岸(壁バンク)をフリッピングで撃ちはじめる。

スタッガークロー10gヘビダン

 

7:30

1尾目をキャッチ

「よし、キロはある!よっしゃ絶対勝つ」

護岸までの距離はおよそ2m以内、テンポと⼿数を意識をしてのフリッピングが功を奏し念願のファーストフィッシュ!推定1000g

スタッガークロー10gヘビダン

 

7:33

「やっぱいたなぁ、この区間(⾚⼯場前)に⼊って最近では珍しく護岸側で⼿⻑エビが⾒えだしたんですよ。ローライトの間にどんどん⾏きましょう」

他の選⼿を背に、さらにフリッピングの精度とスピードが増していく。

 

7:43

2尾目をキャッチ

「よっしゃ、コンディションもいい。今⽇は⼿数や絶対勝てる」

ファーストフィッシュから間もなく、2匹⽬をキャッチ。

推定700g

スタッガークロー10gヘビダン

 

7:50

移動

「ちょっとこのタイミングで⾏きたいポイントがあるので⾏きます。後で壁バンクに戻ります。」

エレキを上げ運転席に座り、すぐさまスマホで今後の天気をチェック。さらに下流を⽬指す。

 

8:01

下流3号線下の⽔⾨に到着

「少し時間かけてやります。今⽇キーパー5本揃える⼈いないかもしれませんね

それぐらい⾷いが渋い」

先程同様、⿂探の電源は切ったままバッテリーからも線を外し、エレキは踏まずにパワーポールを⽴て、水門の上流側にポジション取り。

メインルアー:トルキーストレート3.5gネコリグ

 

8:37

移動

「移動します。今ここ違うなぁ。でもやっぱり今⽇⾒えてるな(読めているな)。

この時間で⼊ることができてよかったです」

プラでは反応があったというエリア。ただし、時間帯と陽に凄く影響されやすいエリアのようで、今⽇の状況では厳しいと踏んでいながら、半信半疑で⼊った模様。再び中流の壁バンクに戻る。

 

9:05

“中間⼤橋⻄岸バンク”に到着

「えっ?!くそぉ、流れが⽌まってる。まじか・・・フォールとシェイクちょっと⻑めで⾏きます。」

このタイミング(ローライト)で流れが⽌まっている事を悔やんでいる様⼦。

最下流を眺めながらぼやく。

スタッガークロー10gヘビダン

 

9:24

「ピーカン無⾵、厳しくなればなる程、俺にアドバンテージがあるんですよ」

 

9:30

移動

「上⾏きます」

他の選⼿が下ってきたタイミングで、船⾸を上流に向けた。

 

10:01

  • 会場前のカバーに到着

「陽が出て来たのでカバーの最奥をやって⾏きます」

カバーの最奥を1/2ビフテキでねらうも反応はなし。

メインルアー:ウイニングクロー1/2ビフテキ

 

10:23

移動

「陽が完全に上がってきたので、気になるところをチェックしていきます。」

エレキを上げ再び下流を向き移動。

 

10:50

下流3号線下の⻄岸⽔⾨に到着

「⾵も出て、陽も出て来たので朝と状況は変わってるかも」

ネコリグで探っていく。

メインルアー:トルキーストレート3.5gネコリグ

 

11:30

移動

「濁りの境界線がない。昨⽇までと⽔質が変わってるなぁ。沖も⾒ておきましょう。」

朝からアタリがない時間が続いている中、沖へ移動。

 

11:43

下流東岸側の沖に到着

「ここからピンだけ数カ所探っていきます。」

バッテリーに⿂探の線を繋ぎ⿂探の電源を⼊れた。

素早く丁寧にピンをネコリグで探っていく。

メインルアー:トルキーストレート3.5gネコリグ

 

11:45

ブルーギルからのバイト

「ギルバイトはあるけどバスは⼊ってないのか?」

ギルのバイトはあるが、バスからの反応はない。

 

11:53

移動。中流の乱杭エリア

「残り2時間、オレのスタイルを貫きます」

何かが吹っ切れたような様⼦でタックルをフリーリグに持ち変えピンのチェックを続ける。

「よしっ、これで残りの時間、壁バンクをやり切れます。移動しましょう」

メインルアー:バスエネミー5gフリーリグ

 

12:06

下流の⻄岸バンクに到着

「ほらっ、ココなら壁バンクにシェードがあるでしょ。植物が伸びて少しシェードができるんですよ。リグり直してシンカー軽くします」

北⾵が少しずつ強くなっていく中、⿂探の電源を切って、バッテリーから外した。この唯⼀シェードができた⻑い壁バンクをやりきろうと、朝2匹を射⽌めたタックルを⼿に取り、10g→7gシンカーにリグり直した。

スタッガークロー7gヘビダン

 

12:28

3尾目をキャッチ

「よしっ、俺が絶対優勝する。よっしゃー!!」

待望の3匹⽬。キャッチした瞬間、ボートの上で寝転んで吠える梶原プロ。

推定300g

スタッガークロー7gヘビダン

 

12:50

移動

「よし移動します。後は⽔中の壁バンクを打ちます」

急いでエレキをあげ、上流を⽬指す。

 

13:20

菜の花バンクに到着

「菜の花バンクです。って⾔っても菜の花ないですけど(笑)。俺は負けません」

静かにエレキを下ろすと、1/2のビフテキでバンクを流していく。

メインルアー:ウイニングクロー1/2テキサスリグ

 

13:37

⼩移動

「上流は濁ってるなぁ。ていうかもう腕が上がんねぇ(笑)」

上流に向かうにつれ濁りが増す中、美味しそうな場所だけピッチングで打っていく。

 

13:58

帰着

「もうクタクタです(笑)ありがとうございました!」

 

 

タックルデータ

 

① ヘビーダウンショットリグ用

10gと7gはタックルは同じ。

ロッド:グラディエーターマキシマムGX-70H-ST (RAID JAPAN)

リール:ジリオンSV TW(ダイワ)※ギア⽐8.5

 

ライン:アブソルートAAA 12lb(バリバス)

VARIVAS

ルアー:スタッガークロー3.3in(ハイドアップ)※カラーはマッカクロー

フック:RPZスタンダード #1/0

RYUGI

シンカー:DSヘビーデルタ3/8g 1/4g

RYUGI

 

② ネコリグ(3.5g)

ロッド:グラディエーターAnti GA-65PBF (RAID JAPAN)

 

リール:STEEZ AIR TW(ダイワ)※ギア⽐9.1

 

ライン:アブソルートAAA 7lb(バリバス)

ルアー:トルキーストレート4.8inDSTYLE)※カラーはシナモンブルーフレーク

 

フック:ヘビーガードタリズマン #2RYUGI

IMG_2299

 

◆ウエイインのライブ配信をアーカイブでどうぞ↓↓↓

 

 

 

 

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