近年、コアなアングラーの間で注目が集まっている低水温期のビッグベイトテクニック。ビッグバスの実績のあるリザーバーだけでなく、霞ヶ浦のようなマッディーシャローレイクでも実績があり、さまざまなフィールドで応用可能だ。今回は、O.S.Pのビッグベイト「火蓮(カレン)」の開発者でJB TOP50にも参戦中の小林明人さんによる12月の亀山湖での実釣を振り返ってみよう。
「ビッグベイトで1尾」への最短距離はただ巻き
写真と文◎編集部
近年、コアなアングラーの間で注目が集まっている低水温期のビッグベイトテクニック。ビッグバスの実績のあるリザーバーだけでなく、霞ヶ浦のようなマッディーシャローレイクでも実績があり、さまざまなフィールドで応用可能だ。今回は、O.S.Pのビッグベイト「火蓮(※発売は2022年4月予定)」の開発者でJB TOP50にも参戦中の小林明人さんによる12月の亀山湖での実釣を振り返ってみよう。
この記事は『Basser』2021年3月号スイムベイト特集号に掲載したものを再編集しています。Basserのバックナンバーは定期購読をお申し込みいただくとデジタル版バックナンバーが4年分以上読み放題! 詳しくはこちらをどうぞ!■関連記事
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小林明人(こばやし・あきひと)
O.S.Pでルアー開発を担当。JBTOP50の選手でもある。クローズドフェイスリールを用いたパワーフィネスをはじめとしたカバー攻略が得意。ドライブビーバーやHP3Dワッキーなど釣れるソフトベイトを世に送りだす。
リトリーブスピードへの対応幅が広い「火蓮(カレン)」
O.S.Pのルアーは、ハードベイトからソフトベイト、ワイヤーベイトに至るまで、そのどれもが同社が掲げる「10年品質」に恥じない実釣性能を備える。そのなかにあって同社初のビッグベイトとして完成したのがハード素材のヘッドとソフトなボディーをもつハイブリッド構造の「火蓮(カレン)」(※発売は2022年4月予定)だ。火蓮
180㎜、50g。フローティング
小林「カレンはただ巻きするだけで釣れるビッグベイトです。リトリーブスピードへの対応幅が非常に広く、スローから高速巻きまでバランスを崩さず泳ぎます」
ただ巻きをメインにするビッグベイティングにおいては、巻きスピードをバスやフィールドの状況に応じて変えていく必要があるが、小林さんは基本的には以下のような基準で使い分けているという。
●低~中速巻き
・バスにプレッシャーが掛かっていないとき
・水が濁っているとき
●高速巻き
・バスにプレッシャーが掛かっているとき
・水がクリアなとき
バスが高活性なときや水が濁っている状況では、バスにルアーの存在をしっかり見せたいため、速巻きをする必要はない。超低速巻きでI字ルアーとして使ってもいいし、デッドスティッキングもアリだ。その反対の状況では、バスにルアーを見切らせないため高速巻きをしてやる必要がある。低水温でバスが速く動くルアーについてこれない状況のハイプレッシャーレイクでは、「グルグルグル→ピタッ」という高速巻きとストップの組み合わせも有効だ。
基本的にはカバーや立ち木、岩盤など、何かしらのストラクチャーに着いたバスをねらうが、雨のあとで濁りが入っていればバックウォーターやサンドバーなどのフィーディングスポットでも爆発的に釣れることがあるという。
左右に揺れるヘッドが強く水を押し、ボディー後方は柔らかい波動と動きで泳ぐ
後編:12月に高速巻きが効いた理由は?
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