古今東西あらゆるビッグベイトを、ニンジャことセンドウタカシさんが実際に泳がせてホンネでインプレション!
ニンジャが甘口に切る!
センドウタカシ=文
この記事は『Basser』2021年3月号スイムベイト特集号に掲載したものを再編集しています。Basserのバックナンバーは定期購読をお申し込みいただくとデジタル版バックナンバーが4年分以上読み放題! 詳しくはこちらをどうぞ!古今東西あらゆるビッグベイトを、ニンジャことセンドウタカシさんが実際に泳がせてホンネでインプレション!
この記事の内容
- 新旧ビッグベイトを勝手気ままにインプレッション
- ダンクル7in(ジャッカル)
- ヘッドボムバブゥTYPE-Ⅱ(10 TEN FEET UNDER)
- ブリキンスイマー5.4(ゲットネット)
- タロン(オスプレイ)
- ユニオンスイマー(フラッシュユニオン)
- ウオデス(常吉)
- ブロディー(バークレイ)
- ミッションフィッシュ(316ルアーズ)
- ハード編:マザー(ロマンメイド)
- ハード編:ティンバーフラッシュ(エバーグリーン)
- ハード編:ヴァタリオン190(メガバス)
- ハード編:ブルシューター160SS(デプス)
- ハード編:ジョインテッドクロー178F(ガンクラフト)
- ハード編:レアリスオニマス188S(デュオ)
- ハード編:バンタムBTフォース(シマノ)
- ハード編:G.C.ハスフラット180F水面ノイジー(一誠)
- ハード編:ライザージャック(フィッシュアロー×DRT)
- ハード編:ヒラクランクギルSビル140F(ノリーズ)
- ハード編:Sトラウト6in(プロトタイプ/ビワー)
- ハード編:ニンジャグライダー180SS(デュエル)
- ハード編:ニンジャトゥイッチングライダー180SS(デュエル)
- ハード編:ニンジャスイマー180F(デュエル)
- ハード編:ビリーバー(ドリフタータックル)
- ハード編:ブラックデュラゴン(シグナル)
- ハード編:モンスタージャック(フィッシュアロー)
- ハード編:180(ジャッカル)
- ハード編:サイレントキラー(デプス)
- ハード編:ハイサイダー(デプス)
- ハード編:ビッグオー(コットンコーデル)
センドウタカシ
1974年生まれ。鳥取県生まれ、愛知県在住。本誌人気連載『A HARDDAYS NINJA』でおなじみのルアー・マニア。自身監修のモデルを発表するなど、ビッグベイトに対する造詣はなかなかのもの。バスボートとトーナメントをこよなく愛する本格派でもある。琵琶湖を中心にガイドも行なっている。
新旧ビッグベイトを勝手気ままにインプレッション
ビッグベイトというと、どこか神格化されたルアージャンルというか、何かとてつもないパワーを持ったものだと思われたり、逆にやぶれかぶれで投げるようなギャンブル的ルアーと思われがちです。……が、冷静にその機能を観察すれば、「大きいシャッドテールタイプ」「大きいクランクベイト」「大きいトップウォーター」というように、通常のルアーの延長線上にある存在であることがわかります。つまり、状況にマッチしていれば普通に釣れるし、状況に合ってなければ釣れない。 もちろん、食らいついて来れないサイズの小バスまで釣るのは難しいけれど、そもそもビッグベイトは、いいサイズのバスを選んで釣るためのルアー。
また、たとえ釣れなくても、その圧倒的な集魚力でバスの存在を確認できるというのも、ビッグベイトならではの使い方。ビッグベイトって、実は極めて現実的なルアーなんです。
今回、色々なルアーを実際に投げてみて感じたのは、「どのルアーも釣れそうだな~!」ということ。それもそのはず、これだけSNSが発達した時代、できの悪いルアーはすぐに淘汰されて、現行で売られているものはしっかり考えて作られているものばかり。中には、そんなに人気はないけど(失礼……)これ凄いな~!というルアーもあったりして、自分的にも、ほんとよい勉強になりました。
という感じで、新旧ビッグベイトを勝手気ままにインプレッション。
■使用タックル
[ジャイアントベイト用]
ロッド:SDC-708XXXXH-BMFライオンハート(セディション)
ライン:クラド201(シマノ)
ライン:BIGフロロカーボン30Lb(デュエル)
[通常サイズのビッグベイト用]
ロッド:タクティクス TCSC-74X TR-FR(エバーグリーン)
リール:ジリオンTW1516L(ダイワ)
ライン:BIGフロロカーボン20Lb(デュエル)
※注:ルアーウエイトはすべて編集部実測。シンクレートにかかわらず、浮くものはフローティング、沈むものはシンキングと表記
ダンクル7in(ジャッカル)
170㎜、62g、シンキング
個人的にも愛用しているソフトスイムベイト。全体がワーム素材のスイムベイトはバランスが崩れやすいのですが、ダンクルはとってもきれいに泳ぎます。アクションはタイト目で、ヘッドがわずかに振れながらテールはタイトロールで水を逃がし、スレたバスにも嫌われにくい動き。ヘッドから素早く沈んでいくので、深めのレンジも巻きやすいです。背バリ仕様にできてボトムでも使えます。
ヘッドボムバブゥTYPE-Ⅱ(10 TEN FEET UNDER)
120㎜、30g、シンキング
M~MHのタックルで扱える小型ソフトスイムベイトです。オリジナルモデルをより細身にし、テールを薄くして速巻きに対応しているみたいで、たしかに速めに巻いてもバランスが崩れません。流れのあるフィールドなんかにもよさそう。あと、スキッピングもかなりしやすいので、小場所のオーバーハングの奥とかにバンバン滑り込ませてみたら面白そうですね。
ブリキンスイマー5.4(ゲットネット)
137㎜、32g、シンキング
小型のソフトスイムベイト。スローリトリーブでもテールがパタパタ動いて、しっかりアピールしてくれます。左右に飛び出たフィンがスタビライザーとなってバランスもよいですね。M~MHパワーくらいのタックルでも使いやすいので、オカッパリでタックル本数が限られるときなんかにも重宝しそうです。コストパフォーマンスも魅力です!
タロン(オスプレイ)
まさにスイムベイトの初期衝動。日本バスフィッシングシーンにとっての黒船的存在といっていいルアー。初めて使ったときはその集魚力に感動を覚えました。今改めて引いてみると……、うん。粗いね(笑)。スローに引くと動かないし、横を向いちゃったりします。でも昔のビッグベイトってそういうのがむしろ普通で、アングラーが色々チューンをしてバランスを出したり、アクションを変えてやったりするのが常識でした。それがまた楽しいんですよね。
ユニオンスイマー(フラッシュユニオン)
近年多用しているソフトスイムベイト。ビッグベイトといえるサイズ感ではないかもですが、とにかく釣れます。一般的なソフトスイムベイトと違ってフローティング仕様なので、止めて浮かせることもできるし、チューンの幅が広いです。バランスのいい泳ぎや耐久性の高いボディー、フックを固定するためのホールなど、随所に気が利いています。
ウオデス(常吉)
自分のバスフィッシング人生において一番釣っているソフトスイムベイト。これが発売されたころ主流だった米国製スイムベイトは、チューンして使うのがデフォルト。そんな中、ノーマルの状態でもスロー~速巻きまで破綻せずにしっかり泳いでくれて、そのうえ、純正で2フック仕様。吊るしの状態で使えるというのは有り難かったですね。今でも戦闘力は一線級。歴史的名品と言ってもいいと思います。
ブロディー(バークレイ)
逆向きテールが印象的な今江克隆プロ監修モデル。テールを逆さにセットすることで浮き上がりが抑えられてレンジキープもしやすいので、ウオデスと使い分けて、深めのレンジではメインで使ってました。今回改めて泳がしてみても、やっぱり釣れそうなアクションです。いち早く、背バリセッティングにできる仕様にしたり、後付のウィードガードが付属したり、まさに時代の先端を行っていた名作ですね。
ミッションフィッシュ(316ルアーズ)
スキッピングでカバーにぶち込むためのスイムベイト。インラインでオフセットフック仕様。ウイードのなかでも使いやすい。今となってはスイムジグなんかで同じ釣りができるので「スイムジグでよくね?」と言われたら「お、おぅ……」としか言えません。でも、こんなルアーも夢があっていいじゃないですか。
後編:ハードビッグベイト編はこちら
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