FULLRANGE(フルレンジ)とは、もともとテイルウォークを代表するバスフィッシングロッドの名前である。「時代や場所が変わってもバスはバス。いつまでも使えるバスフィッシングロッドを作りたい」という思いから生まれたこのロッドは、バーサタイルなモデルから特化型まで揃ったラインナップで、その名のとおりあらゆる状況にスキなく対応できる。
90㎜カーボンハンドル標準装備。本気で使い込めるバーサタイルリール
Basser編集部=文
「フルレンジ」という名の由来とは
FULLRANGE(フルレンジ)とは、もともとテイルウォークを代表するバスフィッシングロッドの名前である。「時代や場所が変わってもバスはバス。いつまでも使えるバスフィッシングロッドを作りたい」という思いから生まれたこのロッドは、バーサタイルなモデルから特化型まで揃ったラインナップで、その名のとおりあらゆる状況にスキなく対応できる。
そんなロッドと同じ名前を冠して発売されたリールはどのようなものなのか。同社に勤務し、JBトーナメントなどにも参戦している中村宗彦さんに話を聞いた。
フルレンジ 81 / 66
ギヤ比:8.1:1(81)、6.6:1(66)
最大ドラグ力:6.5kg
自重:168g
スプール径:34㎜
ハンドル長:直径90㎜
糸巻量:16Lb=100m
税抜価格:2万円
「このリールは『どんな場所、状況でも(いい意味で)普通に使える』というコンセプトで開発されています。スプールはもっとも対応ルアーウエイトが広いとされるバーサタイルな直径34㎜。168gのボディーは霞ヶ浦のシャローカバーを手返しよく撃っていける軽快さがありながらも、琵琶湖での重量級ルアーの使用やビッグバスのファイトにも耐えるタフさとパワーも持ち合わせています。そしてコンディションを問わずに安定して機能する遠心ブレーキなど、とにかく使いやすさと基本性能にこだわったものに仕上がっています。この理念はロッドの『フルレンジ』のコンセプトにも共通していることです。本当にいいものができたと思えるからこそ、当社の旗艦ロッドシリーズの名前をこのリールに付けたのです」
168gの軽量ボディーながらパワーモデルのような密な質感
168gという自重は、ベイトリール市場のなかでもかなりの軽量モデルと言える。しかし、カッチリしたボディーにガタのない各パーツ、そして滑らかな巻き心地の90㎜のハンドルの質感は、むしろ琵琶湖などでのパワーフィッシングに向いているのでは? と感じるほどだ。
ボディーは剛性の高いアルミフレームで、サイドカバーは強化カーボン製。34㎜ 径のジュラルミンスプールはシャフトを排除することで軽量化と摩擦抵抗の軽減に成功しており、遠心ブレーキの特性と相まって伸びのあるキャストフィールが得られる。ラインキャパシティーは16Lbで100mと、太いラインを巻いた重量級ルアーのド遠投も可能なスペックだ。巻き抵抗のあるルアーも安定してリーリングできる90㎜ のカーボンハンドルにはスリップしにくいタイラバ用のEVAノブが採用されている。
そのほかにも、パーミング性とグリップ力を高めるローダウンされたクラッチや調整のしやすいクリック式メカニカルブレーキ、巻いてあるラインのLb数を忘れないためのダイヤル式ラインメモリーなど、使いやすさにこだわった機能がいくつも盛り込まれている。
ギア比8.1: 1 のエクストラハイギアモデルの「81」はスピーディーなルアーの回収による手返し重視の「撃つ」スタイルに適しており、ギア比6.6:1の「66」モデルは巻き物から撃ち物までオールラウンドに使える。
「このリールがもともと持っているバーサタイル性に加えて、ハイギアとノーマルギアを使い分ければ、さらに対応できるルアーや状況の幅が広がります。値段こそ実売で2万円を切るモデルですが、『値段のわりには』ではなく、絶対的にいい物ができたと自負しています。上級者の方でも満足して使ってもらえる『フルレンジ』の性能を、ぜひ皆さんに体感してほしいですね」と中村さん。
■ 問合先 エイテック
℡03-3963-8451
この記事はBasser2017年4月号掲載されているものを再編集しています。
Basser4月号では、三寒四温と言われる悩ましい早春を釣るヒントを数多く紹介。実釣記事では、川島勉さんと田辺哲男さんが亀山湖で、並木敏成さんが相模湖でいち早く春を捉え、それぞれテキサスリグ、ジャークベイト、パワーフィネスという異なるスタイルで50cmクラスを手にしています。
2017/2/27