今回紹介するロッドシリーズ「GLX」について書く前に、まずはG・ルーミスがいかなるロッドメーカーなのかをおさらいしておきたい。
国境を越えて支持される老舗ロッドメーカーの旗艦シリーズ
Basser編集部=文
バスロッド界をけん引し続けたG・ルーミス
今回紹介するロッドシリーズ「GLX」について書く前に、まずはG・ルーミスがいかなるロッドメーカーなのかをおさらいしておきたい。
G・ルーミスはバスフィッシングにおけるカーボンロッドの黎明期から次々と優れた製品を世に送り出し、多くのロッドメーカーのサプライヤーとなった。
世界中のバスロッド通に「現代のカーボンロッド製造技術の発展に貢献したのは?」と問えば、多くの人がG・ルーミスの名を挙げるだろう。
創設者はゲイリー・ルーミス。「グラファイトロッドの父」と言われ、カーボンロッド界をリードし続けた人物だ(2009年に退社し、ノースフォークコンポジットを立ち上げる)。
そして1982年の創立以来積み上げてきた膨大なノウハウの結晶が、ルーミスロッドの旗艦モデルとして君臨し続ける「GLX」である。
日本のマザーレイクと相性のよいトルクフルなブランク
GLXはどのようなロッドなのか。このロッドにほれ込んだ琵琶湖プロガイドの伊藤優歩さんに話を伺った。

NRXと並ぶルーミスロッドのフラッグシップ。価格はおよそ410~465ドル。ワーミングに向いたJWRモデル、フリップ&パンチングのFPR、スピニングのSJRモデルがある。番手表記は、頭2桁が長さ(インチ表記)、下ひと桁がパワーを表わす。つまり「854C」であれば、85in(≒7ft1in)の4パワー(=ヘビー)でC(キャスティングモデル)となる
「ルーミスロッド、とりわけGLXの魅力は何といってもそのトルクです。琵琶湖は日本のフィールドのなかでバスのサイズが圧倒的に大きいだけでなく、シーズン中はウイードも繁茂するので、藻ダルマになったバスを引きよせることもしばしば。放水量が増えれば流れが発生するので、流れに乗ったロクマルとのファイトもこなすことがあります。
そういった特性のフィールドでまずロッドに求めたいのはトルクです。ロッドを長く、硬いものにしていけばパワーも付いてきますが、GLXは同じミディアムパワーでもその他のロッドよりもパワーがあります。それまで使っていた国産のロッドからGLXに変更したところ、ウイードに潜られたり、岩のすき間に逃げ込まれることが減りバスのキャッチ率が格段に上がりました。
またGLXと並ぶフラッグシップモデルにNRXがありますが、こちらはより軽量、高感度な味付け。北湖のロックエリアなどを釣るときはNRXも使いますが、琵琶湖の釣りではほとんどの場合、より曲がってトルクが発揮されるGLXのほうが相性がよいと思います。
とくに気に入っている番手は『854CJWR』。7ft1inのヘビーパワーのロッドです。このロッドはテキサスリグなどに向いていて、とにかくトルクが半端じゃないです。先日、ウイードの中で掛けたバスをぐいぐい寄せて、『あ、これ抜けそう』と思ってひょいっと抜き上げたら63㎝でした(笑)」
充分な軽さと巻き物もこなす懐の深さ
正直なところ、記者が持つアメリカンロッドのイメージは「パワーはあるが、重くて低感度」というものだった。しかし実際にGLXを手に取ると、そのイメージはすぐ覆された。試しにGLXの「802CJWR」(6ft8inのミディアムパワー)を持ってみると、あれれ、軽い! 電子量りに乗せたところ、わずか114gだった。

「たしかにひと昔前のアメリカンロッドは重いものが多かったです。ですが現行のGLXは全然そんなことありません。国産のロッドと比べても、むしろ軽いくらいだと思います。それでもしっかりトルクがあるのが魅力なんですよね」
GLXにはワーミングに向いたJWRモデルと、フリッピング&パンチング用のFPRモデルがある。巻き物特化型のモデルはGLXには存在しないが、伊藤さんはどうしているのか。
「巻き物はGLXのJWRモデルでこなしています。ワーミング用と言っても負荷を掛ければ綺麗に曲がるので、巻き物にも全然使えます。むしろ、ウイードを切ったり、遠距離でしっかりフッキングを決めたりなければいけないことが多い琵琶湖では、巻き物にもGLXのJWRモデルがベストと言えるかもしれません。
つまり、あくまで個人的な考えではありますが、GLXだけで撃ち物から巻き物まで、幅広い釣りを高次元にこなすことができます。そしてぜひロクマルのダッシュをピタリと止め、強引にリフトできるこのトルクを体感してほしいですね」
もちろん、GLXは琵琶湖だけで輝くロッドではない。ロクマル級でさえ難なく取り込めるそのトルクは、バスとのファイト時間を格段に短くしてバラシを減らし、カバー越しに掛けたバスのランディングをより確実なものにしてくれるだろう。
魚矢
ガチで釣るための水面攻略法を特集。6月はトップウォーターを使うことで釣果が伸びると断言します。「トップで釣れたらいいな」ではなく、なぜ「釣りたいからこそトップ」なのかを、達人たちが解説します。
巻頭では、トーナメントで何度もウイニングルアーになっている痴虫ルアーの秘密を松本光弘さんが牛久沼を舞台に明かします。川島勉さんはハネ系ルアーとペラ系ルアーの使い分けを解説。本人は「こんなルアーで釣りたい。絵空事です」と言いつつも、その確かな釣獲能力で55cmのビッグバスを手にします。その他、内山幸也さんによるダブルプロップ活用術、木村建太さんのポッパータイプの出しドコロ、大津清彰さんによる野良ネズミパターンなど、見どころ満載な内容です。釣果がなかなか出ないとき、打開策としての「トップウォーター」という選択肢があなたのなかに加わることは間違いありません。
2018/6/1