日本屈指のクランカー北大祐さんに、影響を受けたクランクベイトを伺いました。ミドルダイバー編です!
「クランクベイトの使い方は ボトムノックだけじゃない。」
日本屈指のクランカー北大祐さんに、影響を受けたクランクベイトを伺いました。ミドルダイバー編です!
この記事は「俺たちのヘビロテBASSルアー大全」を再編集しています
北 大祐(きた・だいすけ)
1982年生まれ。クランクベイトやスピナーベイトなどのファストムービングルアーを最も得意としているが、スタイルの偏りはなく、ライトリグからビッグベイトまで幅広く使い分ける。ペイフォワード代表
ペイフォワード http://payforward-fishing.co.jp/
こちらの記事は 「俺たちのヘビロテBASSルアー大全」に掲載されています。バスプロ、ルアービルダー、釣具店の方々が自信を持っておすすめするヘビロテルアーを忖度なしで大掲載!!!本当に釣れるルアー教えます↓↓↓
目次
ワンエイトMRについて
ワンエイトSRのあとに出たMRについても聞いてみよう。
「MRのボディー形状は、ファットフリーシャッドをかなり意識しています。日本ではあまり評価されていないルアーですが、よくできたクランクだと思いますよ。でもファットフリーシャッドのリップは、先端が丸くなっていません。長めのコフィンというかスクエアというか、スプーンビルじゃない。あの形状だと水噛みがよすぎて速く巻けないんです。ボトムノックさせたり中層をゆっくり巻くのにはいいんですが、速く巻いて障害物に当たったあと、元に戻ろうとする動きが弱い。当たったら跳ねてしまうんです。僕は深い場所で速く巻いて使いたいので、障害物に当たっても跳ねすぎないで、リトリーブのコースをできるだけ維持したい。そのためにはリップ先端を丸く、扇状にすることで解決しました」
ボーマー/ファットフリーシャッド(BD5F)
1995年、マーク・デイビスがB.A.S.S.史上初のAOYとクラシック優勝を1年で成し遂げたウイニングルアー。開発にはビル・ダンスも関わり、ディープクランクの弱点である引き抵抗を軽減。高いカバー回避能力を誇る
中層で釣るクランクベイト
深場のクランキングというと、北にはメガバス・ディープX200のイメージもあるが、使い分けは?
「単純にレンジです。ディープX200はクランクベイトっぽいフォルムですが、実際はシャッドだと思っています。泳ぐ姿勢もほぼ水平で立ち泳ぎしません。寝かせば寝かす(ミノーの姿勢に近くなる)ほど口を使わせる確率は高まりますが、魚を呼ぶ力は低下します。バスの目の前を通せれば食いつかせられるけれど、離れたところからバスを呼んで食わせることはできません」
フィネス寄りになっているというわけだ。
「もちろん低水温期にはそういったフィネスな釣り方も効果的です。でもクランクベイト=ボトムノックというイメージが強すぎるのもどうかと思います。ボトムノックはあくまでメソッドのひとつ。僕のガイドに乗ってくれた方にMRを渡して、このポイントは中層を巻いて使ってくださ言っていっても、中層で釣れるの? みたいな反応がよくあります。僕がウィードレイクでクランキングを覚えたということもあるんですが、もっと中層で釣れるのになぁ、といつも思います」
ペイフォワード/ワンエイトMR
ねらうレンジが深いため、SRよりもややボディーが細いのが特徴。また、SRよりフックサイズを1番手下げて少し深いレンジでもレスポンスのよいアクションを実現している。潜航深度は約1.5m
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ワンエイトSRとMRの使い分け
最後にSRとMRの使い分けについても聞いてみた。
「SRとMRはボディーサイズは同じですが、性格はまったく別ものです。SRはカバー絡みで使って魚を引き出せるよう、やや強めに水を押すアクションにしています。一方、MRは低水温期でも釣れるような、やや弱めに水を押すアクションに してあります。いずれもアクションの質は異なりますが、共通点にもこだわりました。それは引き抵抗です。僕がボートに積むクランキングロッドは1本で、SRとMRは同じロッドで使っています。当然リールも同じ。だから引き抵抗が変わるとリズムが崩れるというか、ルアー交換するたびにイチからリズムをとらないといけない。これは避けたかった。なので、SRもMRも引き抵抗がほぼ同じに感じられるように調整しました。クランクって巻く時のリズムって大事だと思うんですよね」
左がワンエイトSR、右がワンエイトMR
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