deps代表の奥村和正さんに、影響を受けたルアーを伺いました。ハードルアー編です。
「飛ぶし、釣れるし、 最高やったな。」
deps代表の奥村和正さんに、影響を受けたルアーを伺いました。ハードルアー編です。
この記事は「俺たちのヘビロテBASSルアー大全」を再編集しています
奥村和正(おくむら・かずまさ)
1969年生まれ。1990年代、琵琶湖のレンタルボート店・ひさの屋の常連だった当時、オリジナルスピナーベイトのBカスタムを製作。デプス社を立ち上げる。 ビッグバスだけをねらう、というスタイルを旗印としてブランドは成長。琵琶湖のみならず、 大きな流れを生み出した
deps https://www.depsweb.co.jp/
こちらの記事は 「俺たちのヘビロテBASSルアー大全」に掲載されています。バスプロ、ルアービルダー、釣具店の方々が自信を持っておすすめするヘビロテルアーを忖度なしで大掲載!!!本当に釣れるルアー教えます↓↓↓
目次
琵琶湖で使い倒した名作ディープクランク
「こういう企画はこれまでもあったけど…じゃあ、まだ話してないモノを。カスカベル! 当時、マッドペッパーマグナムが好きすぎて…いや、その前のマッドペッパー時代から溺愛していた。マッドペッパーマグナムはまぁ飛ぶし、釣れるし最高だった…んやけど、ちょっと弱い。動きがやや細かすぎて、浮力がもうちょっとほしいな、とは思っていた」
ティムコ/マッドペッパーマグナム
南 祐二氏と故・林 圭一氏の黄金タッグによって生み出された傑作。おそらく世界で初めて重心移動システムが搭載されたディープクランクで、スパーン! と飛んでいくさまは衝撃的だった。ゴーストアユカラーがブームになったのもこのルアーがきっかけ。かつては南氏のノトスシリーズだった
当時の琵琶湖は今ほどウィードが多くなく、ディープクランクはどちらかというとハードボトムや魚礁、沈船や導水管などで使われていたのだという。
「当時はウィードが絡むようなところでは使ってなかった。でも、カナダモが増えてきて、南湖ではウイードをどう攻略するかが最大のキーだったのだけど、そこにディープクランクというのがスポっとハマった」
それがマッドペッパーマグナム。潜行角度が浅く、ウィードにスタックしづらい。そして、重心移動システムが搭載され、引き抵抗も軽い。それ以前の主役だったノーマン・DD22やバグリー・DB3マグナムとは、隔世の感があった。
「DD22は急潜行だし、めちゃくちゃしんどい。それをブラッシュアップしたのがノリーズ・ディープショット。DD22の巻き感を軽くして、でもブリブリ動いて、ややコンパクト。あれも名作だったな。そこから重心移動になってさらに進化したのがマッドペッパーマグナム」
奥村さんのマッドペッパーマグナム。歴戦の歯形がその釣れっぷりを無言で物語る
浮力を求めたカスカベル
それを、さらに浮力を高めてブリブリ泳ぐようにしたのがDC400カスカベルだった。
デプス/DC400カスカベル
ビッグバスのパワーに耐えうる大きいフック、太いラインを背負ってもしっかり動く浮力を持つ、パワフルなディープクランク。ゆらゆらとウォブリングしながらの浮上も持ち味で、賢いでかバスもたまらずバイトしてしまうという
「ボディーをスクエアにすることで容積が増え、ウェイトが増やせる。なおかつ、ウィードにスタックさせてからの浮上アクションを絶妙なものにできたと思っている。とにかく、浮上ですごく釣れる。琵琶湖のウィードだけでなく、リザーバーならガレ場、スタンプ。何しろボトムにコンタクトさせて浮上させる。単にスーッと浮くのではなく、微妙にウォブリングしながら浮いてくる…というヤマセンコーの逆バージョンやな。当時の南湖はカスカベル一色だったからね。とにかく、浮上は神アクションです」
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