冬の定番ルアーと言えば、メタルバイブ、シャッド、そして、ジャークベイト!今回は、ニンジャさんにジャークベイトの釣れるキモを伺いました。
冬バスをねらうジャークベイトのキモとは!?
文◎センドウタカシ 写真◎編集部
この記事はBasser2020年2月号の記事を再編集しています
冬の定番ルアーと言えば、メタルバイブ、シャッド、そして、ジャークベイト!今回は、ニンジャ的ジャークベイトの釣れるキモを書いてみようと思います。一般論とは多少ズれるかもしれませんが、すべて実体験から導き出された答え。ジャークベイトに苦手意識のある皆さんの参考になれば幸いです。
センドウタカシ(芸名:ニンジャ)
中年の星目指し奮闘する毎日。バスだけじゃなく、ソルト、トラウト、と、多角的な釣りを展開。釣りビジョン『ぶらりバスの旅』も好評放送中~
目次
冬ジャークベイトの使いどころ
冬バス釣りの定番ルアーといえば、メタルバイブ、シャッド。そして忘れちゃいけないのが、今回のテーマでもあるジャークベイト。
元祖ジャークベイトのラトリンログ(スミスウィック)。長きに渡り、釣り人から愛されている
しかし、日本のバスフィッシングシーンにおいて、冬にメタルバイブやシャッドを使う人は多いと思いますが、ジャークベイトを積極的に使っている人は少ないような気がします。
たしかに、水温が下がるとともに魚たちも深場に移動して……、という図式をイメージすると、射程レンジの浅い(ものが多い)ジャークベイトというのは、セレクトしづらくなってくるのはわかります。
でも、使いどころによっては、かなりの武器になるので、必ずタックルボックスには忍ばせておいていただきたい!
そんな冬ジャークベイトの使いどころですが、カギを握るのは、やはりベイトフィッシュの存在。ジャークベイトでカバーできるレンジにベイトフィッシュがいるということが必須です。
これって、ごくごく当たり前のことなんですが、冬となると、ルアーを小さくして確実に食わせたいというねらいなのか、単なるイメージによるものなのか、同じシチュエーションでも、シャッドやミドストなどは使っても、ジャークベイトを投入する人は少ないような気がします。
もちろん、シャッドやミドストが駄目なわけではありません。
でも、ベイトフィッシュがウジャウジャいるような状況であれば、バスも活気付いているはず。まずはジャークベイトの強い釣りでテンポよく釣っていって、その後、食わせの釣りに移行したっていいわけです。
逆に、ベイトフィッシュは多くてバスもいる、だけど食わない…という場面でも、これまたジャークベイトのようなリアクション要素の強い釣りが生きてくる場面も出てきます。
ただし、いずれにせよ、バスのいるであろうレンジとルアーのレンジが大きくズレないということが重要です。ベイトフィッシュやバスのいるレンジが深いのに、表層に近いレンジをねらっていても無駄が多い。もちろん、逆もしかり。というのも、水温というのは水深によって変わります。魚たちにとっても厳しい時期である冬、我々人間が温かい部屋から出たくないのと一緒で、魚たちもできるだけ居心地のいい水温の場所や泳層から動きたがりません。
しかも魚は変温動物。ただでさえ適水温の時期よりも動きが鈍るのに、わざわざ泳層を上下して冷たい水に突っ込んで行ってまでルアーを食うということはかなり少なくなってくるからです。
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移動距離は少なく、アクションは鋭く
冬に使用するジャークベイトに関してですが、ヤル気のない魚にもリアクションで口を使わせ、ショートバイトを確実に取るため、できるだけ移動距離が少なく鋭いアクションのものがいいと感じています。
とは言え、モデルによってアクションも使用できるレンジも異なるので、冬のジャークベイトはこれだけあればOK! などということはありません。自分の場合も、自分がプロデュースしたフラットシリーズを基軸に、何種類かのジャークベイトを使い分けています。
また、バスが特定のベイトフィッシュに執着している場合、ルアーサイズに関してもセレクティブになってくることが多いので、ルアーサイズをベイトフィッシュに合わせることも大事です。
アクションに関しては、自分の場合、「2ジャーク1ポーズ」的な決めごとはせず、極めてテキトーにジャーク&ストップを繰り返しています。それでも、釣果的なデメリットを感じたことはありません。
ただし、ジャークは弱めを意識。というよりも、トウィッチと言ったほうがいいくらい軽めのロッドワークが基本です(あくまで冬の話です)。ただし、サオ先の移動距離は少ないまでも、ロッドワークはキビキビと、キレのあるアクションをさせるよう心掛けています。
それ以外はとくに難しいことはしていませんが、あくまでもイメージ的な話として、「バスの身体にルアーをぶち当てる」という感覚でルアーを操作するようにしています。
これはジャークベイトに限った話ではなく、冬に活性が低くて追っかけてまでルアーを食わないバスを釣るための基本事項だと思っています。このイメージを持って釣りをするようになってから、冬の釣果が飛躍的に延びました。というか、実はこれこそが冬バス釣りの最大のキモかもしれません……。
という感じで、冬のジャークベイト、難しく考えずに是非トライしてみて下さい! とくに水深の浅いフィールドでは、結構普通に釣れちゃうかも?
次回!センドウさんおすすめのジャークベイトをご紹介します!
センドウタカシさんに訊く!冬バスをジャークベイトで釣るためのヒント その2(最終回)
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