編集部2021年9月26日

センドウタカシさんによるビッグベイト・インプレション29連発! ハードビッグベイト編

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古今東西あらゆるビッグベイトを、ニンジャことセンドウタカシさんが実際に泳がせてホンネでインプレション!

ニンジャが甘口に切る!

センドウタカシ=文

この記事は『Basser』2021年3月号スイムベイト特集号に掲載したものを再編集しています。Basserのバックナンバーは定期購読をお申し込みいただくとデジタル版バックナンバーが4年分以上読み放題! 詳しくはこちらをどうぞ

 古今東西あらゆるビッグベイトを、ニンジャことセンドウタカシさんが実際に泳がせてホンネでインプレション!

この記事の内容

semdou

センドウタカシ

1974年生まれ。鳥取県生まれ、愛知県在住。本誌人気連載『A HARDDAYS NINJA』でおなじみのルアー・マニア。自身監修のモデルを発表するなど、ビッグベイトに対する造詣はなかなかのもの。バスボートとトーナメントをこよなく愛する本格派でもある。琵琶湖を中心にガイドも行なっている。

新旧ビッグベイトを勝手気ままにインプレッション

 ビッグベイトというと、どこか神格化されたルアージャンルというか、何かとてつもないパワーを持ったものだと思われたり、逆にやぶれかぶれで投げるようなギャンブル的ルアーと思われがちです。

 ……が、冷静にその機能を観察すれば、「大きいシャッドテールタイプ」「大きいクランクベイト」「大きいトップウォーター」というように、通常のルアーの延長線上にある存在であることがわかります。つまり、状況にマッチしていれば普通に釣れるし、状況に合ってなければ釣れない。 もちろん、食らいついて来れないサイズの小バスまで釣るのは難しいけれど、そもそもビッグベイトは、いいサイズのバスを選んで釣るためのルアー。

 また、たとえ釣れなくても、その圧倒的な集魚力でバスの存在を確認できるというのも、ビッグベイトならではの使い方。ビッグベイトって、実は極めて現実的なルアーなんです。

 今回、色々なルアーを実際に投げてみて感じたのは、「どのルアーも釣れそうだな~!」ということ。それもそのはず、これだけSNSが発達した時代、できの悪いルアーはすぐに淘汰されて、現行で売られているものはしっかり考えて作られているものばかり。中には、そんなに人気はないけど(失礼……)これ凄いな~!というルアーもあったりして、自分的にも、ほんとよい勉強になりました。

 という感じで、新旧ビッグベイトを勝手気ままにインプレッション。

■使用タックル
tackle-Sep-24-2021-02-00-54-71-PM
[ジャイアントベイト用]
ロッド:SDC-708XXXXH-BMFライオンハート(セディション)
ライン:クラド201(シマノ)
ライン:BIGフロロカーボン30Lb(デュエル)
[通常サイズのビッグベイト用]
ロッド:タクティクス TCSC-74X TR-FR(エバーグリーン)
リール:ジリオンTW1516L(ダイワ)
ライン:BIGフロロカーボン20Lb(デュエル)
※注:ルアーウエイトはすべて編集部実測。シンクレートにかかわらず、浮くものはフローティング、沈むものはシンキングと表記

マザー(ロマンメイド)

01-Sep-24-2021-02-04-48-99-PM
300㎜、300g、シンキング

息の長い人気のジャイアントベイト。投げるのにはそれなりの力とタックルが必要ですが、動かすのはとても簡単。シンキングレートは超スロー。水中姿勢は水平で、水をまとって滑らかなS字を描きます。リトリーブスピードは低~中速が基準で、速くしていくとロールが入りますね。集魚力が半端ないので、ねらったエリアにバスがいるかの確認するためのサーチベイトとしては超優秀。表面積が大きく、バスが怯える鋭い着水音になりにくいのも特筆すべき点です。決して安価なルアーではないけれど、この大きさと仕上がりの美しさは「相棒」という感覚で使い倒したくなり、所有する喜びを与えてくれると思います。

ティンバーフラッシュ(エバーグリーン)

02-Sep-24-2021-02-04-49-98-PM
230㎜、74g、フローティング

今回改めて巻いてみて、やっぱりすごいルアーだなと感じました。ウッドボディーのジョイントとシャッドテールの効果で水面をうねうねと強く複雑にかき回します。この動きはヤバイ。秀逸すぎる。最近はこの手のビッグベイトを使う人が減ったけど、今でも、いやむしろ今でこそ釣れるはず。当時はこのサイズ感って「でかい!」と感じたけど、ジャイアントベイトなるものが出てきた今となっては「大き目のトップウォーター」という感覚で使えるのでは? 正直、今回のインプレで改めて使いたいと思ったルアーNo1。

ヴァタリオン190(メガバス)

03-Sep-24-2021-02-04-49-30-PM
190㎜、135g、フローティング

ギル型ビッグベイトでありながら、機能としてはバイブレーションですね。ロール主体でパタパタ泳いできます。基本的にはただ巻きで使いたいルアーですが、トゥイッチでテーブルターンなど小技もイケます。フローティングなので、サブサーフェスのでかギルパターンで使いたいですね。琵琶湖でウイードトップにギルが浮くときなんてテキメンでしょう。サイズはかなり大きいですが、ジョイントの効果で動きも柔らかめ。アゴ下にシンカーが付けられる仕様なので、シンキングにしてボトムで使っても面白そう。

ブルシューター160SS(デプス)

04-Sep-24-2021-02-04-49-55-PM
160㎜、107g、シンキング

ギル型ビッグベイトブームの火付け役。僕も本当にお世話になってます。ショートピッチのS字系として非常に優秀で、スロー~高速巻きまで対応し、ロッドワークでヒラを撃たせてスイッチを入れることができます。フラットなボディー形状で、「ズボッ」ではなく「パチン」系の着水音。これがバスを呼ぶんです! ボトムまで沈めてもフックが立った状態でステイするので根掛かりも少ない。使いやすくて、よく釣れる。文句なし!

ジョインテッドクロー178F(ガンクラフト)

05-Sep-24-2021-02-04-50-22-PM
178㎜、55g、フローティング

持ってない人はいないんじゃないかと思うくらい、説明不要の人気S 字系。ワタクシが今更インプレする必要、あります(笑)? SS(スローシンキング)モデルがメジャーですが、フローティングモデルなら水面で引き波を立てながらのスローなS 字や、シンカーウエイトの調整で自由にシンクレートを調整できるので、やり込んでる人はフローティングをチューニングベースとしていることも多いです。S字の幅はSSモデルよりも狭め。ウエイト調整で頭下がりにしてやれば水の受け方が変わってS字幅も変わります

レアリスオニマス188S(デュオ)

06-Sep-24-2021-02-07-12-57-PM
188㎜、77g、シンキング

ボディーの薄さが特徴的ですね。見た目からイメージできるとおり、水を逃がして、高速巻きでもキレのあるS字アクションを見せます。頭下がりの水中姿勢で、沈下速度は割と速め。深いレンジでも使いやすいです。ただし、その分、レンジキープするにはそれなりの巻きスピードが必要。沈む際もS字を描きながらヒラを撃つようなアクションでアピール。フラット面がしっかりあるので、フラッシング系のカラーでギラギラさせたいかな。

バンタムBTフォース(シマノ)

07-Sep-24-2021-02-04-49-23-PM
190㎜、50g、フローティング

波動強めで、引き波もしっかり出るパワー系表層ビッグベイトです。特殊な形状のテールの効果なのか、スプラッシュを上げるのが特徴。このスプラッシュがルアーの存在感を曖昧にして、バスにルアーを見切らせない効果があるんだとか。ナルホド。ピンスポットでの首振りもかなりイージーだし、幅の広いリップと高浮力ボディーの相乗効果で、カバー周りでもきっと使いやすいはず。これは、釣れる

G.C.ハスフラット180F水面ノイジー(一誠)

08-Sep-24-2021-02-04-49-23-PM
180㎜、51g、フローティング

直角に立ったリップが付いた表層系。「チャラチャラ」となる小型のラトル入りで、まさにノイジー。アクションはロールがかなり強く、スローにも巻きやすい。ただ巻きはもちろん、首振りアクションも思いのまま。今霞ヶ浦水系で流行っているピンスポットのテーブルターン的な使い方でかなりよさそうです。とにかくグリッグリにロールするので、ほかのルアーと差別化できそう。

ライザージャック(フィッシュアロー×DRT)

09-Sep-24-2021-02-04-49-27-PM
220㎜、69g、フローティング

人気ビッグベイトブランドのコラボルアー。小型リップと大型のテールで、かなり動きがタイトに抑えられています。引き抵抗もかなり軽めで、速巻きにも対応。ややロールが入ったタイトウォブルでピューっと泳ぎます。キャスタビリティの高い後方重心で、浮き姿勢は頭上がり。潜行させてからストップを入れると、その名のとおり首を振りながら浮上するライザーアクションを見せます。さらに、リップを外せば水面で三角波を立てながらのI 字引きができるという芸達者なルアーです。

ヒラクランクギルSビル140F(ノリーズ)

11-Sep-24-2021-02-04-49-21-PM
140㎜、41g、フローティング

比較的小型のギル型ルアー。「これで釣りたい!」というロマンを掻き立てるルアーというよりも、どちらかというと釣るための機能に特化させた漁具的ルアー。その機能とは「首振り」。ショートボディーと可動域の広いジョイントの効果で、まったく手前に寄ってこないほどに移動距離を抑えた首振りを、ピンスポットでネチネチ行なえます。カバーや縦ストの際などで使いたいですね。ハイプレッシャーな房総リザーバーなどはもちろん、近年は霞ヶ浦のビッグベイトパターンでも再ブレイクしましたね。

Sトラウト6in(ビワー)

12-Sep-24-2021-02-04-49-23-PM
150㎜、42g、フローティング(※写真はプロトタイプ)

海外のパイクフィッシングなどで人気の多連結ルアーを、日本仕様に小型化&フローティング化したルアー。ボディー同士がヒートンではなく布で連結されているので、動きはもう生もの。ニュルニュルと極めて柔らかいアクションです。小さめのサイズ感も相まって、小規模フィールドやハイプレッシャーレイクでも使えそうですね。流れのあるスポットでのドリフト的な使い方も面白そう。

ニンジャグライダー180SS(デュエル)

15-Sep-24-2021-02-10-09-78-PM
180㎜、75g、シンキング

ワタクシがプロデュースさせていただいたS 字系ビッグベイトです。フラットなボディー形状が生み出すフラッシング&色調変化で、広いエリアから効率よくバスを探し出すというのがメインコンセプト。水中姿勢は水平で、沈下スピードはスローなんですが、スピーディーなゲーム展開でも使いやすくするため、巻き始めから水を受けて潜行していくようボディー形状&バランスを設定してあります。また、激スローに引けばI 字アクションに切り替わるので、フェザーフックを付けてI 字系ビッグベイトとして使ったり、「S 字で追わせて、I字で食わす」というような使い方もできます。

ニンジャトゥイッチングライダー180SS(デュエル)

16-Sep-24-2021-02-10-09-78-PM
180㎜、75g、シンキング

日本よりも速いテンポでビッグベイトを使うアメリカ人アングラーのニーズを踏まえて作った、ニンジャグライダーの兄弟モデル。見た目にはニンジャグライダーと同じように見えますが、ジョイントの可動域などの細かい部分を設定変更してあります。ニンジャグライダーよりもS 字のピッチが細かく、速巻きや連続トゥイッチなどの小技も得意。また、ボディーバランスと泳ぎの特性上、オリジナルのニンジャグライダーのように潜って行こうとしないので、より浅いレンジでも引きやすいです。正直なところ、オリジナルのニンジャグライダーよりもイージーに使いこなせると思うので、もし興味のある方は、是非こちらから使ってみて下さい(笑)!

ニンジャスイマー180F(デュエル)

17-Sep-24-2021-02-10-10-67-PM
180㎜、62g、フローティング

これは元々、「カバークランキング用ビッグベイト」として開発したモデル。最大潜行深度は1.5mほどで、アクションも波動も強め。面積の大きいリップとハイフロート設計でカバーをしっかりかわします。かなり浮力が高いので、浮き上がりを抑えたいときやスローに攻めたいときは、板オモリなどによるウエイトチューンもオススメ。ちなみに、自分の場合、表層使い以外はほぼウエイトチューンして使います。その中でも、板オモリを大量に貼ってシンキングにして使うのは最強技のひとつ。これ、実は、亀山湖のローカル・トーナメントのウイニングルアーにもなった実績があるんですよ!

ビリーバー(ドリフタータックル)

18-Sep-24-2021-02-10-10-07-PM
もともとはパイクだったような気がしますが、牛久沼などでトッパーさんたちに熱く支持されたルアー。ふたつのアイを搭載し、潜行深度が変えられるんですよね。水面からダイブさせて、アシ際でダーター的に使うのがポピュラーな使い方。偉そうに語ってますが、実は2 尾くらいしかこれで釣ったことありません(笑)。でも、夢のあるルアーで最高ですね!

ブラックデュラゴン(シグナル)

19-Sep-24-2021-02-10-12-33-PM

自分でビッグベイトをプロデュースした今でも超1軍、絶対に手放せないビッグベイトです。水を受け流す独特のシェイプとワーム素材のヒレのおかげで、ハードボディーらしからぬヌルヌルと艶めかしい泳ぎを見せてくれます。着水音も柔らかめで、食わせる力が強く、ソフトスイムベイトに近い感覚で使えるのが魅力です。ウエイトを貼ったりすることで泳ぎの質を変えることができるので、チューンのし甲斐もありますね。

モンスタージャック(フィッシュアロー)

20-Sep-24-2021-02-10-10-00-PM

ビッグベイトブームをけん引した、ジャパニーズビッグベイトの元祖ともいえる存在。いま改めて投げると、必要な機能をしっかり備えたそつのないルアーですね。このルアーがあったから、その後これだけのビッグベイトが出てきたんだなぁ……いい時代でした(懐)。

180(ジャッカル)

22-3

早すぎた名作。ワンエイティ―の名のとおり、トゥイッチするとヒラを撃ちながら軽快なテーブルターン。釣れないワケがありません。惜しむらくは、当時まだそのようなビッグベイトの使い方が浸透していなかったこと。ただ巻きだと動かないので、使い方がよくわかってない昔のアングラーは「動かね~」なんて言ってましたが、今となってはむしろこのI字的アクションも釣れそうな気が……。

サイレントキラー(デプス)

24-4

ハードボディーをソフトシェルで覆うことで、その名のとおりフックやボディー同士の干渉音を排除したビッグベイト。着水音もソフト。発売からかなり時間が経ちますが、リップレスのスライドスイマーと合わせていまだに売れているロングセラーです。去年は霞ヶ浦のビッグベイトパターン用として、145モデルがブレイク。堅実な基本性能の高さはもちろん、チューニングベースとしての懐の深さも人気の理由。ソフトボディーですが、動きはエッジが立ったカクカク系。

ハイサイダー(デプス)

26-4

これは早すぎた名作。リップ付きのままでももちろん釣れますが、リップを取ってシンキングにして、今でいうバラム的な感じで使うのが当時のシークレットでした。水を逃す多連結で食わせ力が高く、小技も利くので、サイズを選ばずよく釣れました。デカバスだけをねらうというわけには行きませんが、これって、個人的には素晴らしいことだと思います。ABS素材での復刻もあるかも? という噂なので、非常に楽しみですね!

ビッグオー(コットンコーデル)

29-3

これは、世の中にまだ「ビッグベイト」という概念がない時代、「とにかくデカイのだけ釣りたい!」というときにビッグベイト的に使っていたルアーです。その昔、ショップがウケねらいで入れたけど全然売れなくて、特価で投げ売られているこの手の巨大ルアー、結構ありましたよね? これ以外にも、色々な馬鹿デカルアー使ってましたが、そのおかげもあり、ビッグベイトが日本に入ってきたときも抵抗なく、すんなりと受け入れることができたんですよね。

前編:ソフトスイムベイト編はこちら

 

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