2018年秋、BasserはELECTRIC、LUNKER KILLERの両ブランドとコラボして偏光グラス「SWINGARM」をリリース。この立役者となってくれたLUNKER KILLER代表の斎藤輝彦さんとELECTRIC FISHINGブランドマネージャー奥村太朗さんの対談です。
Basser×ELECTRIC×LUNKER KILLER、3コラボ偏光グラスはこうして生まれた
サイト・ビー=まとめ
2018年秋、BasserはELECTRIC、LUNKER KILLERの両ブランドとコラボして偏光グラス「SWINGARM」をリリースしました。このコラボ実現の立役者となってくれたのがLUNKER KILLER代表の斎藤輝彦さんとELECTRIC FISHINGブランドマネージャー奥村太朗さん。両氏の協力で実用性とファッション性を兼ね備えたモデルに仕上がりました。偏光グラスは釣行時のファッションとしても重要なアイテムです。そこで今回は「SWINGARM」に込められた両氏のこだわりを、企画の裏話も交えながらお話してもらいました。Basser×ELECTRIC×LUNKER KILLER、3者コラボで実現した偏光グラス「SWINGARM」
◆プロフィール
斎藤輝彦(さいとう・てるひこ)
2018年秋に20周年を迎えたフィッシングアパレルブランド「LUNKER KILLER」代表。中学生のころからファッションに興味をもち、主に都内の古着ショップやインポートショップで洋服を買い漁る青春を送る。バスフィッシング歴は28年。自身のバスボートを駆って利根川や琵琶湖への釣行を楽しんでいる。
◆LUNKER KILLER
http://www.lunker-killer.com/
奥村太朗(おくむら・たろう)
ELECTRIC FISHINGブランドマネージャー。サーフィンやスノーボードなどいわゆるヨコ乗り系スポーツ界で支持されている同ブランドを日本のフィッシングシーンに紹介。また、「GIRL」「CHOCOLATE」「PRIMITIVE」など、米国発のファッションブランドを取り扱うチャーリー・トレーディングのジェネラルマネージャーを務める。釣りの原体験は小学生のころ。ここ1年半はバスフィッシングにどっぷりのめり込み、週1ペースで亀山湖ののむらボートに通っている。
◆ELECTRIC
https://www.electriccalifornia.com/
聞き手:アライ
つり人社siteB担当。趣味は釣りとアニメと映画というオタク気質で、高校時代まで母親が買ってきた服を着ていた。SNS等で自分を発信する機会が増えたのでただいま身だしなみを勉強中。ホームは牛久沼で、今年の釣行日数は36日。
斎藤輝彦(さいとう・てるひこ)
2018年秋に20周年を迎えたフィッシングアパレルブランド「LUNKER KILLER」代表。中学生のころからファッションに興味をもち、主に都内の古着ショップやインポートショップで洋服を買い漁る青春を送る。バスフィッシング歴は28年。自身のバスボートを駆って利根川や琵琶湖への釣行を楽しんでいる。
◆LUNKER KILLER
http://www.lunker-killer.com/
奥村太朗(おくむら・たろう)
ELECTRIC FISHINGブランドマネージャー。サーフィンやスノーボードなどいわゆるヨコ乗り系スポーツ界で支持されている同ブランドを日本のフィッシングシーンに紹介。また、「GIRL」「CHOCOLATE」「PRIMITIVE」など、米国発のファッションブランドを取り扱うチャーリー・トレーディングのジェネラルマネージャーを務める。釣りの原体験は小学生のころ。ここ1年半はバスフィッシングにどっぷりのめり込み、週1ペースで亀山湖ののむらボートに通っている。
◆ELECTRIC
https://www.electriccalifornia.com/
聞き手:アライ
つり人社siteB担当。趣味は釣りとアニメと映画というオタク気質で、高校時代まで母親が買ってきた服を着ていた。SNS等で自分を発信する機会が増えたのでただいま身だしなみを勉強中。ホームは牛久沼で、今年の釣行日数は36日。
オールスターがコラボのキッカケに
まずは、おふたりが知り合ってからこのコラボの話が進むまでを教えてください。
ELECTRICとBasserとの企画の話が始まったのは約1年半前。そもそものキッカケはオールスタークラシックの会場で、各社のブースが華やかに盛り上がっているなかBasserブースでももっと面白いことができるんじゃないか? というところから始まったんだよね。そのときにELECTRICのブランドを取り扱っている奥村くんを紹介してもらいました。
はい。我々のチャーリー・トレーディングではスノーボードやスケートボード、サーフィンなどいわゆるヨコ乗り系スポーツのブランドを取り扱って40年になります。そのうちのひとつが2000年にカリフォルニアで誕生したELECTRICなんですが、本国から日本のフィッシングシーンにも拡げていきたいというオファーが来ていたんです。そこで「バスフィッシング業界に行きたいんだ」といろんな人に話をしていたら斎藤さんと会う機会をいただきました。
そういう流れで、釣りに絶対必要な偏光グラスを3者コラボでやりましょうというのが始まりですね。
右のテンプルにBasser、左にLUNKER KILLERのロゴが入る
まずはLUNKER KILLERと話を進めていたんですけど、そこに、俺からしてみればまさかのBasserまで加わってくれるという話になって。俺にとってのBasserは、バス釣りをしていた親父の釣り具部屋に並んでいたカッコいい雑誌。ほかの雑誌は捨てたりもしていたと思うんですけど、Basserだけはコレクションされていた。本のかたちや表紙のイラストがすげぇ渋くて、たしかにこれは集めたくなる雑誌だなと。
まさに俺もそう。ほかの雑誌にはないテイストがあるから。もちろん内容も好き。仕事でアパレルをやっているからそういう視点で見ていたのかもしれないけどね。
日本で最初のバス専門誌ですもんね。そんなリスペクトすべき存在だったので、なんの躊躇もなくアメリカの本社に「コラボします!」と報告しました。そしたら向こうもふたつ返事で「Good Job!!」って。アメリカ人もBasserを知っているんですよね。本国の社長からの返事がカッコよくて、「オーケーだ。ただひとつだけ条件がある。俺にもそのTシャツを送ってくれ」というメールが入っていて、いちいち渋い(笑)。
Basser×ELECTRICのコラボでは「Basser × ELECTRIC CO-LAB L/S TEE」をリリース中! ロゴに込められた奥村さんのこだわりは後編にて紹介します
LUNKER KILLERはBasserとすでにいろいろとコラボをやらせてもらっています。いちばん最初っていつだったかな? もう覚えてない(笑)。オールスターにも霞ヶ浦開催のころから出展させてもらっています。ブランド創立20周年というタイミングでこういうことができたことがすごく嬉しかった。またひとつ自分のところの歴史に残すことができた。
斎藤さんには編集部対決にも出てもらいましたよね?
そうそう! 2回出てね。まだ負けてないよ(笑)。1回目は2月の相模湖で1本獲ったからね! 4inヤマセンコーのジグヘッドワッキーだったかな? 日相園の対岸の岬が気になって、そこで。しかもそのころの相模湖ってほんとに釣れないって言われていた時期だったから、超貴重な1本で優勝しちゃった!
フィールドで選んだ「SWINGARM」
そんなふうに話を進めていったんですが、実は最初みなさんに会うのが怖かった(笑)。
え? 怖かったの?
そのころの自分の釣り経験は、年に1~2回亀山湖に行く程度だったので、ガチのみなさんに相手にしてもらえるのかとか、ELECTRICというブランドがリアルに商売させてもらえるのかと不安でした。ELECTRICはもともとサーファーやスノーボーダー、バイカーに向けてのアイウエアを展開しているし、レンズには自信があったとはいえ、釣りをやり込んでいる人に満足してもらえるクオリティーなのか、まだ120%の自信はなかったんです。それで、ひとまず話が進む前に実際に一回使ってみてくださいと斎藤さんにお願いしました。そのときに斎藤さんのバスボートで利根川に連れて行ってもらったんですよね。ちなみにこのときバスボートに初めて乗りました。
多くのスノーボーダーから支持されているELECTRICのゴーグル。つり人社のある神保町にはスノーボード専門店が数多くあり、同ブランドの看板を大きく掲げている店舗も
まずコラボのベースになるモデルを決める必要があったんだけど、ELECTRICのサングラスってモデル数がたくさんあるんで、実際にフィールドで使ってみて決めたくなった。それで湖上に多数のラインナップを持って来てもらい、バスボートで走ったときや水を見たときの具合を見ながら実際に使って選びました。
バスボートで100km/hくらいのスピードを出しても飛ばないとかですよね。俺からしてみたら「え? そんなところ気にするの?」っていう感じです。でもたしかにモデルによっては浮いちゃいそうになるやつもあったんですよね。
サーファーやスケーターにも愛用されているELECTRICのサングラス。そのモデル数は相当なものだ
もちろん顔のかたちにもよるから一概に言えるわけではないけど、このときいちばんブレずに掛けていられて、軽さとフィット感を備えていたのが「SWIMGARM」というモデル。これを今回のベースに決めました。
この「SWINGARM」は、アメリカのサーファーでケリー・スレーターっていう絶対無敵の超有名なチャンピオンがいるんですけど、その彼のモデルだったんですよ。彼はフレームからメタリックパーツを全部なくして軽さを追求したんです。それがバスアングラーに選ばれるっていう状況が自分のなかですごく面白かった。
プロフェッショナル・サーファーのケリー・スレーター。ワールド・サーフリーグにおいて世界タイトルを11回獲得
写真提供=チャーリー・トレーディング
ELECTRICのアイウエアって、どっちかといえばスタイルから入っているブランドだと思われがちなんですけど、いちばん大事なテーマに掲げているのは実用性と目の保護なんです。それをカッコよく見せるというコンセプトのブランドです。そしてなぜ軽さを追求しているのかといえば、釣りやサーフィンへ行くとき以外にも、外にいるときは目の保護のためになるべく掛けていて欲しいからです。だからレンズもガラスより軽くて丈夫なポリカーボネート製です。
ポリカーボネートはF-22戦闘機のキャノピーにも使われているくらい丈夫な素材ですね。ルアーが目に飛んできても安心です。
さらにELECTRIC独自のレンズ「OHMレンズ」は、紫外線はもちろん目の疲労の原因になると言われているブルーライトもカットすることができます。ブルーライトは紫外線の次に眼球の奥まで届いてしまう目にとってはすごく有害な光線なんですよ。現在売られている偏光グラスでブルーライトまでカットしてくれるレンズを使用しているブランドはあまりないと思います。
メラニンという成分を含有し、ブルーライトもカットできるポリカーボネート製「OHMレンズ」を採用。スノーボーダー向けのアイウエアも展開するELECTRICは、丈夫で軽いポリカーボネートをゆがませずに成形する高い技術をもつ
レンズの選定では、真夏のドピーカンの琵琶湖や俺のホームの利根川でいろいろなコンディションのなか試しました。こういうフィールドってサイトで魚を探すことはあんまりないけど、たとえばシェードを見て撃つべきスポットを探すときにレンズが重要。そういう観点でレンズも2種類(グレー、ブラウン)を選びました。
そうやって完成させた今回の「SWINGARM」ですが、LUNKER KILLERとBasserのロゴが乗った瞬間に釣りのギアに変わったんですよ! 魚とゲームするための武器になったんです。武器として考えたとき、目を疲れさせずずっと掛けていられるということが大事ですよね。目の疲労の原因はブルーライトにあって、それをカットできるのは? となったときに必ずELECTRICの偏光レンズを選んでくれるはずだと思っています。たしかに見やすさはガラスレンズに譲る部分もあります。ですがそれはトレードオフなので、ガラスより丈夫で軽いポリカーボネートのメリットを推していきたいです。
やっぱり偏光グラスって、ライジャケや帽子と同じように必ず着けてほしいアイテム。あたりまえのようにみんなに徹底してほしいことだけど、さらにカッコいいものを着けてもらうってなると我々アパレルの出番だよね。
後編へ続く……。
Basser×ELECTRIC×LUNKER KILLER、3者コラボで実現した偏光グラス「SWINGARM」
第10回オカッパリオールスタークラシック
ザ・キャノンボール/四国の四人編
前号のBasser Allstar Classicに続き、今号ではスターたちの「オカッパリ」バトルを特集! 10回目の開催を数える今回の舞台は、なんと四国四県! 折金一樹さん、北大祐さん、早野剛史さん、藤田京弥さんら2018年に輝きを放った、いま大注目のアングラーたちがお遍路道を駆け巡ります。
4名全員が旧吉野川以外のフィールドでオカッパリをするのは初めて。これまで見たこともなかった釣り場がほとんどを占めるなか、たった2日間下見をしただけで、四国各地で引き寄せ合うように出会う選手たち。このメンバーがガチでエリアを見極めるとこうなるのか……。
ボートを降りてもトッププロ半端ないって! テクニックも、釣果も、節目の第10回大会にふさわしい素晴らしいものに内容になっています。
「米国ツアー最前線」では、前号に引き続き雨貝健太郎さんが激動のアメリカトーナメントシーンを詳報。B.A.S.S.からの移籍を決意した選手、そして招待を蹴って残留した選手へのインタビューから競技フォーマットまで、26ページの大ボリュームでお届けします! 年末年始にゆっくりできる人にも、できない人にも、とにかく読み応え充分の一冊です。
ザ・キャノンボール/四国の四人編
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4名全員が旧吉野川以外のフィールドでオカッパリをするのは初めて。これまで見たこともなかった釣り場がほとんどを占めるなか、たった2日間下見をしただけで、四国各地で引き寄せ合うように出会う選手たち。このメンバーがガチでエリアを見極めるとこうなるのか……。
ボートを降りてもトッププロ半端ないって! テクニックも、釣果も、節目の第10回大会にふさわしい素晴らしいものに内容になっています。
「米国ツアー最前線」では、前号に引き続き雨貝健太郎さんが激動のアメリカトーナメントシーンを詳報。B.A.S.S.からの移籍を決意した選手、そして招待を蹴って残留した選手へのインタビューから競技フォーマットまで、26ページの大ボリュームでお届けします! 年末年始にゆっくりできる人にも、できない人にも、とにかく読み応え充分の一冊です。
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2018/12/28