多彩なフィッシュイーターを誘惑する生命感あふれる金属、それがメタルジグである。 タイプを分ける決め手となるのが重心のバランスだ。動かし方やメリットをタイプ別にまとめた。
フロント、センター、リアその他…!?メタルジグの種類を知ろう!
写真と文◎編集部
多彩なフィッシュイーターを誘惑する生命感あふれる金属、それがメタルジグである。
タイプを分ける決め手となるのが重心のバランスだ。動かし方やメリットをタイプ別にまとめた。
取材協力◎伊志原一星
1990 年生まれ。釣具のポイント藤沢長後店店長。ソルトルアーに精通し、マルチに釣りを楽しむ。タチウオの刺身とマダイのあら煮が大好き。
この記事は『つり人』2021年12月号に掲載したものを再編集しています。
目次
- ショアジギング入門 メタルジグ カテゴリー別解説~重心による使い分け~ その1(全3回)
- フロントバランス
- 代表的なフロントバランスのショアジグ
- リアバランス
- 代表的なリアバランスのショアジグ
- ショアジギング入門 メタルジグ カテゴリー別解説~重心による使い分け~ その2(全3回)
- センターバランス
- 代表的なセンターバランスのショアジグ
- 基本的なジグの操作方法
- 伊志原店長の1pointアドバイス(重さ・色)
フロントバランス
よく動きアピール抜群
ボディーの真ん中よりも前方に重心があるタイプをフロントバランスと呼ぶ。ロッドワークに反応しやすく、ジグがキビキビと動く。スライド幅の大きいダートが持ち味だ。長いものほどアクションが大きくなる。
フォーリング時にはフリーフォールでスピーディーに着底させることもできれば、ラインテンションをかけることによって水平に近いスライドフォールで長くアピールすることもできる。
動かし方の基本は1ピッチ1ジャークでリズムよく。1ピッチをゆっくりめに行なうのがよい。リトリーブ中は水平に近い姿勢で泳ぐため、ただ巻きでもよく釣れる。
一定のレンジをキープすることも得意だが、横方向にスイミングさせたら縦方向スライドフォールでアピールする誘いが効果的。
空中では先端の厚みが抵抗になって飛行姿勢が安定せず、飛距離は少々出づらいが、動かし方を意図的に加えやすいバランスだと言える。
代表的なフロントバランスのショアジグ
撃投ジグレベル(カルティバ)
タメのきく水平フォールを目指して作られたメタルジグ。スローな操作に向いている(※本製品にはフックが付いています)
重さ:30 ~ 230g
投次郎[なげじろう](カルティバ)
コンパクトフォルムのメタルジグ。ベイトフィッシュが小型なときに使いたい(※本製品にはフックが付いています)
重さ:20 ~ 50g
ビッグバッカージグ スライドスティック(ジャッカル)
シャープに動くスリム形状で、鋭いダートと輝きが魚の捕食スイッチをオンに(※本製品にはフックが付いています)
重さ:15 ~ 60 g
リアバランス
遠投能力が素晴らしい!届かせたい時の一手
ボディー後方に重心があるタイプをリアバランスと呼ぶ。とにかく遠投しやすいのが特徴だ。フロントバランスに比べ、同じ重さ、同じ長さで10 ~ 15 m先に飛ばすことができる。沖の潮目、ナブラ、あとちょっと飛べばという場面で重宝する。
ロッドワークのレスポンスがはやや鈍いので強めに動かす必要がある。サオ先を小刻みにシェイクしながら高速巻きするジャカジャカ巻きは、リアバランスのジグに特に効果的。アクションは大きくないため常時動かし続けることでアピール度が高まり、不規則な動きも誘いになる。
フォール姿勢は尻下がりで速く沈む。フォールでのアピール力はやや低いが、ねらいたい水深にいち早く沈めることができるのもメリット。潮が強くて底が取りづらいときに、リアバランスのジグに変えることで、ルアー自体のサイズを上げずに底が取りやすくなる。
代表的なリアバランスのショアジグ
ビッグバッカージグ(ジャッカル)
後方重心のボディによる圧倒的飛距離。キレのある動きが特徴(※本製品にはフックが付いています)
重さ:10 ~ 60g
コルトスナイパー イワシロケット(シマノ)
イワシにマッチザベイト。30gで平均飛距離100 m
重さ:20 ~ 40g
ドラッグメタルキャスト(デュオ)
シャクってもただ巻きでもハイアピールする万能コンパクトモデル
重さ:15 ~ 40g