近年人気が上昇しているのが、ボイリーと呼ばれる人工エサを使ったヨーロッパスタイルのコイ釣りだ。シーズンはサクラの咲くころスタートし、今がまさに絶好の時である。コイは多彩なフィールドで楽しめるが、入門はアタリの多い都市河川がおすすめ。
ロッドは投げ竿やルアー用でもOK!
講師◎内藤祐介
4月上旬、多摩川大橋下流で手にしたコイ。今回の講師である内藤さんは山梨県・河口湖をホームグラウンドとし、各地のフィールドへも足を運ぶオールラウンダー。『Carp Fishing』でも活躍中◆ボイリーとヘアリグの準備はこちら
◆ポイント選びからエサ撒き、ランディングまで実釣編はこちら
近年人気が上昇しているのが、ボイリーと呼ばれる人工エサを使ったヨーロッパスタイルのコイ釣りだ。シーズンはサクラの咲くころスタートし、今がまさに絶好の時である。コイは多彩なフィールドで楽しめるが、入門はアタリの多い都市河川がおすすめ。身近な大もの釣りを楽しみに近くの川へ行ってみよう!
手持ちのタックルでスタート
私は河口湖などの山上湖でサオをだすことが多いが、時々都市河川に出かけてカープフィッシングを楽しんでいる。都市河川の魅力はアタリが比較的多く、短時間でも楽しめることだ。アベレージサイズは60~70㎝というフィールドが多いが、今回サオをだした多摩川汽水域のように、90㎝オーバーがねらえるフィールドもある。
身近な大もの釣りの醍醐味を最もお手軽に味わえるのが都市河川のカープフィッシングではないだろうか?
今では専用のタックルを揃えて、本格的にやっているが、始めたばかりの頃は投げザオやルアーロッドを使っていた。本格的なタックルは後から揃えればよいので、まずは手持ちのタックルで始めてみるのがよいだろう。
カープフィッシングは比較的タックルの流用が利く。都市河川でヒットすることが多い60~70㎝であれば、投げザオやルアーロッドなどでも充分に対処可能だ。むしろスリリングなファイトが楽しめる。リールもサオに合わせた大きさのスピニングリールでOK。ナイロンライン3~5号を巻いておこう。
コイは重量がある魚のため、抜き上げるのはまず無理だ。ランディングネットは必須になる。専用のものもあるが、まずはタモ網でも充分。
リリース前提の釣りなので、釣った魚はなるべくダメージなく水に返してあげたい。やわらかい草の上であれば、魚へのダメージは少ないが、河川は護岸されている場所が多く、その上に魚を置くと魚体が傷だらけになってしまう。そこでカープアングラーは魚体を保護するために、アンフッキングマットと呼ばれる専用のマットを使っている。まずは、シートなどを流用しても構わない。地面に直接魚を置くことは避けたい。
そのほか、ロッドポッドと呼ばれるサオ置きやアタリを知らせるバイトアラームなどもあるが、なくても問題ない。サーフ用の三脚を使用したり、地面にロッドを直接置いてもよいだろう。
カープフィッシングの心臓部であるボイリーとヘアリグ。ヘアと呼ばれるハリから垂れたハリスにボイリーをセットする
ロッド&リール以外に用意したい道具
ボイリー 種類が多いので、まずは15㎜か16㎜のボトムタイプを揃えたいヘアリグストッパー ボイリーをヘアリグに止めるのに使うパーツ
ニードル ボイリーをヘアリグにセットする時のアイテム
オモリ 使用するロッドに合わせて15~20号を選びたい
ランディングネット 写真は専用のネットだが、まずはタモでも充分。専用ネットは網目が細かくコイを傷付けにくくなっている
アンフッキングマット ハリを外す時にコイを載せるマット。まずはレジャーシートで代用してもよいだろう
セーフティーリグシステム 投げ釣りでいうテンビンや遊動オモリ部分。オモリが落ちやすくなっているのが特徴。ファイト中にオモリが外れ、抵抗を減らしてくれる。また、根掛かりした時もオモリだけ外れやすい。洋式の捨てオモリ仕掛け
クイックリンク セーフティーリグとヘアリグを接続する時にあると便利
次回「ボイリーとヘアリグの準備」へ続く……
この記事はつり人2018年6月号でも読むことができます
2019/5/4