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編集部2022年4月16日

ビギナーのためのデイメバル・釣り方講座「ワインド&カブラ」 前編

メバル 海の岸釣り 魚種別釣りガイド

果敢なチェイスを目視でき、小気味よい引きが楽しいのが日中のメバリング。メバル釣り歴50年という加来匠さんのおすすめはずばり、ワインドジグヘッドと土佐カブラを用いた釣法。この2種類があれば昼間のメバルに90%対応できる。

昼間のメバルに90%対応!

文◎加来匠 写真◎編集部

 果敢なチェイスを目視でき、小気味よい引きが楽しいのが日中のメバリング。メバル釣り歴50年という加来匠さんのおすすめはずばり、ワインドジグヘッドと土佐カブラを用いた釣法。この2種類があれば昼間のメバルに90%対応できる。

この記事は月刊『つり人』2021年6月号に掲載したものを再編集しています

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広島県広島市在住の加来さんは1949年生まれ。瀬戸内海をはじめ全国各地のメバルを釣り歩いてきた。著書『ライトゲームアカデミー』、『アジング・メバリング超思考法』、『アジング・メバリングがある日突然上手くなる』がある

目視でメバルを探してみよう

 メバリングと呼ばれるメバルのルアーフィッシングは主に灯り着きの堤防で夜に行なわれるが、今回私がおすすめするのはデイゲーム。昼の岸辺では夜ほど大型は釣れにくい。

 基本的には15~20cm程度の小型中心の釣りになるが、何といっても春から初夏に掛けての明るく暖かい陽光の下で行なうメバル釣りには、視認性のよさも含めて格別の楽しさがある。

 水色などの条件しだいでは群れを目視で捜せるし、場合によってはルアーに対する反応を確かめながら、捕食の瞬間すら目で捉えてやれるので、初めての方でも夜ほどは難しくないところが魅力的な釣り方である。

 基本はメバルがいる場所を目視で捜す。だからまず偏光グラスを用意したい。

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 付き場の条件として最も有望なのは潮の本流がすぐ近くを流れる場所で、岩や消波ブロックや藻など何らかの隠れ場所が絡む所。そしてスズメダイや小メジナや豆アジなど小魚がたくさんいれば理想的だ。偏光グラスで海中をよく観察すると分かるが、真っ黒に見えるのはスズメダイで、白っぽい薄いグレーはだいたいメジナだ。

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「メバルは石と海藻さえあれば高確率で潜む」と加来さん。目視できるメバルをワインドアクションで誘い出す

 メバルは概ねその20~30cmほど下の水深で黒とグレーの中間色もしくは茶色のように見えるし、ルアーを通して付いてくるのは高確率でメバルだけなので比較的見つけやすい。慣れてくれば泳ぎ方やシルエットですぐにメバルだと分かるようになる。

 岸際の中小型のメバルは、日中はプランクトンなどを捕食するために流下微生物がよく流れてくる潮(エサを運ぶ潮の筋)が通る場所に群れる。したがってエサがあまり流れてこない潮筋には群れない。使用するワームは2~3cmの小型の物。カブラも6~8号の小さめを使用する。

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春の日差しが降り注ぐなかメバル探索。潮の本流がかすめるような潮通しのよいポイントにやる気のあるメバルは回遊しやすい

 釣りイトも見切られにくく潮に馴染みやすい0.5号くらいのナイロンラインを使用し、カブラやジグヘッドを潮に乗せて流しながら巻くようなイメージが大切だ。

 時合がハッキリした魚でもあるので、干満差の大きい海域では上げ潮五分から満潮までの3時間ほどに集中し、干満差があまりない海域ならとにかく潮がよく動く時間帯に集中したい。中小型が中心の釣りとなるので、サイズにこだわるのではなく、「小さな大もの」と呼ばれるメバルの小気味よい引きを味わい、海の美しさや魚の美しさを愛でるような余裕のある精神性をもって楽しんでほしい。

日中のメバリングにおすすめのタックル

 サオは2m前後のライトクラススピニングロッド(できれば専用品)で、2gをぶら下げると穂先がお辞儀する調子の物。2000番クラスのスピニングリールにラインはトラブルなく扱いやすいナイロン0.5号程度がよい。

 用意するルアー(釣り方)のおすすめは、ワインドジグヘッド(チョンチョンとやると左右に動く)にシャッドワーム(小魚や小エビに似せた物)の釣りと、和式疑似餌である土佐カブラを使った釣り方。この2種類があれば昼間のメバルには90%対応できる。

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左右に飛びやすいように作られたワインドジグヘッド。写真はJazz「尺ヘッド」。これにシャッドテールワームを組み合わせる

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日中に特によく効くカラーというのがブルー&グリーン系。写真はINX.label「稚魚シャッドBaity」

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林釣漁具の土佐カブラは6号と8号が主力。「ミドリ皮 白毛」「オーロラ皮 白毛」がすこぶる反応がよい。カブラの40cmほど上に1.5~2g程度のシンカーを付ける

 まず結ぶべきは土佐カブラ仕掛けだ。この土佐カブラは不思議に高確率でメバルばかりが釣れる。元来カブラによるメバル釣りの王道は「7~10連バリ仕掛け」だが、今回ご紹介するカブラメバリングは、カブラバリを1個だけラインに結び、キャストするための1.3g程度の噛みつぶしオモリや、専用のスプリットシンカーをカブラの40cmほど手前に打つだけのシンプルな仕掛けで行なう和洋折衷スタイルだ。

 釣り方はメバルが居そうな場所へ投げたら5秒ほど沈め、そこからゆっくりと見える位置(足下)まで巻くだけ。流れがある場所ではキャスト後下流へ流しながら半円状に巻いてくるが、この場合は仕掛けが浮き上がりすぎないようにオモリの重さと巻くスピードを調整する。

 コツは1尾が釣れるまで立ち位置を変えながら扇状に探り、5秒でダメなら10秒沈めるなどして通すレンジ(タナ)を変えてみる。1尾釣れればたいていの場合同じようなレンジにいるので連発することが多い。

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満潮前の時合到来でヒットを連発。小気味よい突っ込みをかわした加来さんが目を細めて「いいサイズ」と抜き上げる

 

 またカブラはセットの仕方が重要だ。オモリ部分に小さな穴が空いているので、必ず内側からラインを通し、結ぶのではなく外側へ「結びコブ」を作ってすっぽ抜けないように止める。つまりカブラは釣りイトに対してフリー(ラインスルー)の状態にすることが正しい。コレを外側から通したり結びつけたりすると動きが悪くなり釣果はかなり下がるので注意が必要だ。

後編「ワインドとは? カブラとは?」へ続く……


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