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編集部2021年8月24日

「渓の翁」おすすめ!源流・川泊まりのノウハウ その1(全4回)~装備編~

ヤマメ イワナ 河川・湖の釣り 魚種別釣りガイド

 源流テンカラ釣りの黎明期から、日本の各地で野営・遡行技術を磨いてきたことで知られる瀬畑雄三さん。その瀬畑さんを長く取材し、自身も源流釣りを愛好する丸山剛さんに、日頃から実践する源流釣行のノウハウを紹介してもらう。

源流釣行での川泊まりに必要なものとは!

解説◎丸山剛

 源流テンカラ釣りの黎明期から、日本の各地で野営・遡行技術を磨いてきたことで知られる瀬畑雄三さん。その瀬畑さんを長く取材し、自身も源流釣りを愛好する丸山剛さんに、日頃から実践する源流釣行のノウハウを紹介してもらう。

この記事は『つり人』2018年9月号に掲載したものを再編集しています。

 

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「渓の翁」こと瀬畑雄三さん。丸山さんに野営術を実地で教えてくれた師匠だ。

 

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装備&パッキング

 

丸山さんの源流釣行は短い場合で2泊3日。

1泊だと釣りに充てられる時間が限られるからだ。

とはいえ、まずは1泊から始めてみても充分に面白い。

装備はここで紹介するもので何泊の場合も基本は変わらない。食料&酒の量だけが日数に応じて増える。

 

 

ザックに収納しているもの

 

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丸山さんがザックに収納しているものは以下の通り。

 

・火付け道具など種々の小物
・コッヘルなどの調理器具
・シート、タープ、シュラフなどの野営アイテム
・虫よけのアイテム
・釣り道具(テンカラ)
・テント場用シューズ&軽量傘
・携帯型GPS
・ロープ、カラビナ、軽アイゼンなど(ザックのポケット内)
・食料&調味料
・テント場用ウエア&日本手拭い
・ノコギリ、まな板、包丁、歯ブラシ、箸、マルチツールなど

 

 

各項目ごとに紹介していく。

 

1.火付け道具など種々の小物

 

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野営に必要な小物類を小さめのスタッフバッグにまとめて収納。

特に必要なのは、

 

・熱いものを持てる革グローブ

・焚き火で重宝するハリガネ

・着火に必要で必ず2つ以上を持つライター

・焚き火に欠かせない着火剤

・壊れたものの修理用にも着火剤にもなるガムテープ

・ヘッドランプ

・予備の電池

 

他にポイズンリムーバー、コンパス、絆創膏など。

 

2.コッヘルなどの調理器具

 

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・ワンバーナーの燃料&ヘッド

・コッヘル

・カップ

のほかに丸山さんが愛用しているのが、テフロン加工されたフライパン(加工面が傷まないように他のものと重ねる時は牛乳パックで作った中敷きを入れている)と食器の曲げわっぱ。そしてお玉、しゃもじ、スポンジ。

 

 

3.シート、タープ、シュラフなどの野営アイテム

 

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ビニールヒモを渡してタープを張り、その下に蚊帳型のテント(カヤライズ)を設置するのが丸山さんおすすめの野営スタイル。

敷物は薄手の銀マットを使用。

そして荷物置きに重宝するレジャーシートが欠かせない。

あとはエア枕、シュラフカバー、シュラフの寝具3点セット。

 

 

4.虫よけのアイテム

 

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アウトドアが好きな奥さんとの源流釣行も多いという丸山さんが大切というのが虫対策。

山作業用の蚊とり線香のほかに、テント内にひと吹きすれば快適な空間を作れる小型スプレー(トップバリューのワン蚊とりスプレー)を重宝している。

 

 

 

5.釣り道具(テンカラ)

 

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釣り道具はテンカラ。

ロッド2本、毛バリ、テンカラ用ライン、クリッパーが必需品。

ドライフライタイプ用に液体フロータント(浮力剤)も携行している。

 

 

6.テント場用シューズ&軽量傘

 

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テント場用の軽快なシューズは渓泊まりの必需品。

もう1つあると便利なのが超軽量傘(モンベル トラベルアンブレラ)。

小雨の時にテントからトイレに行きたい時など服を濡らさずに済むので重宝する。

 

 

7.携帯型GPS

 

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地形図入りの携帯型GPS。スマホよりも電池の持ちが安心。

 

 

8.ロープ、カラビナ、軽アイゼンなど

 

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丸山さんは懸垂下降などもできる本格的なベルトやカラビナを装備しているが、汎用性が高く便利なのが7㎜径20mのロープ。

また、ロープワークの際に摩擦熱から手を守るグローブとウエーディングシューズの上から履ける軽アイゼン(モンベル チェーンスパイク)も愛用している。

 

 

 

9.食料&調味料

 

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今回は1泊分。

米のほかに、ビニール袋の中にケース入りの卵2個、ベーコン、ニンジン、玉ねぎ、ゴーヤなどが入っている。

そのほか、醤油、マヨネーズ、塩コショウなどの基本の調味料と調理用の油があるが、後述のイワナの刺し身を味わうならワサビを忘れず持参すると非常に美味しく食べられる。

お酒は缶ビールのほかに軽いペットボトルにウイスキーを入れて軽量化する。

 

 

 

10.テント場用ウエア&日本手拭い

 

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源流の夜は冷えるので丸山さんはテント場用のウエアにコンパクトに収納できる化繊ダウン(ファイントラックのポリゴンシリーズ)を愛用。

薄灰色のものはアンダータイプで、その上にスタッフバックに収納できるミドラータイプを重ね着している。そしてイワナの調理に欠かせないのが丈夫な日本手拭い。

 

 

11.ノコギリ、まな板、包丁、歯ブラシ、箸、マルチツールなど

 

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ザックの外側やポケットに入れているアイテムも必需品。

焚き火用のノコギリ、手製のまな板、包丁、マルチツールナイフ、釣ったイワナを入れる網、水汲み用の折りたたみボトル、そして箸と歯ブラシ。

 

 

12.身に着けるもの

 

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最後に釣りもできるウエア一式(速乾上下アンダー&作業用ズボンを短パンにしたもの、ニーパッド、グラベルガード、沢歩き用シューズ)は身に付けた状態で山に入る。

短パンを作業用ズボンから自作しているのは、懸垂下降用の幅のあるベルトを通せるため。

 

 

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次回はタープの張り方について解説します!

 

 

 

◆関連動画でロープの使い方をチェック!

 

 

 


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