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クロダイ(チヌ)釣りスタートガイド/落とし込み釣り入門

エサを自然に落とし込んで、足もとの魚を探り当てる釣り方

つり人編集部=写真と文
028-029_13一瞬のアタリをものにした充足感が大きいクロダイの落とし込み釣り

クロダイの落とし込み釣りは、短竿にタイコリールというシンプルな道具立てで堤防などの足もとに寄り付いたクロダイをねらう釣り方。エサを落とし込んで、イトの変化でアタリを取る。道具や釣り方はシンプルだが、警戒心をなくす状況を読んで足で探って釣る奥の深さがベテランも熱くさせる。

◆クロダイ(チヌ)釣りスタートガイド
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堤防はクロダイ釣りの絶好のポイント


堤防の壁に付着した貝やカニ、それらを捕食しに寄ってきたクロダイをねらう。いわば足もとにいる魚を捜し当てる釣りだ。クロダイは落ちてくるものに反応しやすく、エサが壁からはがれ落ちたかのような演出をする。

028-029_01 岸壁に寄り付いた魚を釣ることから「へチ釣り」とも呼ばれる


ポイントは堤防である。東京湾では沖堤防が主流だ。潮通しがよく、カラスガイやフジツボが付着すると同時にカニ、エビなども集まっていてクロダイにとってはごちそうの山だ。ちなみに磯でもエサを投げ、手前に探る「前打ち」、「沖フカセ」と呼ばれる釣法でサオをだす人もいる。

落とし込み釣りの期間は5~10月。盛夏を中心とした7~9月の3ヵ月間がトップシーズンといえる。なぜなら貝や甲殻類が多く、クロダイが寄りやすいのだ。

クロダイの落とし込み釣りに適した道具


長さ2.7m前後、極先調子でマイクロガイドが付いた専用ザオが主流である。これにギヤ比1:1のタイコ型落とし込みリールを組み合わせる。イトの変化でアタリを取るので、視認性のよいグリーンやオレンジカラーのナイロンライン2~2.5号を巻いておく。関西ではミチイトに目印を付けアタリを取りやすくする人も多い。

クロダイ落とし込み釣りの道具=短ザオ&タイコリール 028-029_02 主流は2.7m前後の短ザオ。ホールドしやすい肘当てが付いており、穂先はマイクロガイドが付いている。1:1のタイコリールは親指ひとつでイトの送り出しが可能

極小サルカンを介してハリスを接続する。ハリスはフロロカーボン1.5号を標準に80~100cm長さを取る。ハリはチヌバリの4~5号。モエビ以外のエサはハリのミミにガン玉を打つのが特徴的だ。オモリとハリを一体化させてエサを落とし込むのだ。

028-029_04 エサのカニや貝が大きいということもあって、海津バリの9~15号、チヌバリ4号といった大きめのハリを使う

028-029_05 ハリのチモトにペンチを使ってガン玉を噛ませるオモリとハリを一体化させて付けエサを落としやすくする

028-029_07 ハリスは1.5号を標準に細くて1号まで。ガン玉はB~4Bを使う人が多い

p026-033-2tackle

クロダイの落とし込み釣りで使うエサ


シーズンに応じてエサは変わる。春は付着する貝が少ない。このためカニ、モエビ、フジツボ、ノリでも釣れる。シーズンが本格化する梅雨時には、カラスガイが岸壁に付着している。岸壁のカラスガイが多い年ほど、釣果がよいというベテランも少なくない。エサもカラスガイが主流になる。

代表的な付けエサ 028-029_08 モエビは尾羽根から刺して腹に抜く。このエサの場合はハリ上10cmくらいの場所にガン玉を噛ませる

028-029_09 タンクガニは足の付け根の辺りにピックなどの尖ったもので穴を空けてからハリ

028-029_11 ハイシーズンのエサはカラスガイが主流。基本的な装餌法は蝶番のあるほうにハリを刺す

028-029_12 フジツボのように硬いエサの場合、輪ゴム掛けをすることでハリ先を傷めずに装餌できる


これらの生きエサを持ち運びやすくするエサ箱が必需品だ。モエビやカニはエアーポンプで生かしておくため、逆さ桶があるとよい。

堤防を探り歩く釣りなので、機動性のよさを考慮した装備を考える。タモが差せるように腰ベルトを巻き、エサ箱もそこに付けられるとよい。救命具もベルトに通して使えるポーチ型だと動きやすく暑くない。

028-029_10 カニやモエビを生かしておくにはエアー本ポンプの付けられる逆さ桶、またはクーラーが必要

028-029_06 腰回りにエサ箱や救命具を付けると歩きやすい

タナ・底・沖フカセ
状況に応じたアプローチで釣果を伸ばせるクロダイ釣り


クロダイが寄りやすいのは潮表である。中でも「ブッツケ」と呼ばれる当て潮部分が1級ポイント。また風のぐあいを見て水面が波立っているほうが、警戒心を抱きにくく魚が寄りやすいといえる。ニゴリの出ている時や、マヅメ時、朝一番、警戒心を解いて足もとまで魚が寄ってくるのはどんな条件か、それを念頭に考えてエサを落とし込んでいくこと。

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基本的な釣り方は堤防壁面の中層をねらうタナ釣りと底釣り。タナ釣りならば海面下2mくらいを目安にイトを出しておく。底釣りでは着底する分のミチイトを引き出し、潮の流れの強弱などによってミチイトの長さをコントロールする。探りたいタナの分だけイトを出して落とし込み、リールを逆転させイトを送り込むことは少ない。

壁面スレスレにそっとエサを落とし入れ、一定の状態にイトフケを保って少しずつサオ先を下げ、エサを落とし込んでいく。なるべく潮の流れに逆らわないように、潮上から潮下に向かってアプローチするとよい。

警戒心の薄らぐマヅメ時や強風下など荒れ気味の日和に、クロダイは貝の層がある海面直下まで浮上する。そんな時にタナ釣りでテンポよく探っていくと効率的だ。

クロダイの落とし込み釣りでのアタリの取り方


アタリはミチイトの変化で察知する。代表的なアタリは、一定のイトフケを保って落とし込んでいく途中でミチイトが吸い込まれるように走ったり、その反対にミチイトが止まってイトフケが大きくなる。クロダイの活性が高い時には一気にサオ先を引き込むこともある。

IMG_2085 ラインの変化でアタリを取る

アワセはミチイトの違和感をキャッチした時点で、10~20cmほど聞き上げてみること。この時にふっと重みが乗ったらそのままサオをあおる感じでハリに乗せる。跳ね上げるような強いアワセは禁物だ。魚との距離が短いのと、硬めのサオを使っていることからアワセ切れしやすい。

最後にヘチではなく沖の根や、手前にガレ場がある時に有利な前打ち・沖フカセ釣りの方法。仕掛けを飛ばしたい分だけミチイトを引き出しておき、ハリとガン玉でハンドキャストする。着底したエサを聞き上げては潮に乗せ、手前に向かって探っていく。アタリはエサの落下中にラインが引かれたり、聞き上げた瞬間にグングンという感触が伝わるだろう。

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