編集部2020年6月25日

クロダイ(チヌ)釣りスタートガイド/ウキフカセ釣り入門

クロダイ-海 海の岸釣り 魚種別釣りガイド

クロダイ釣りのなかでも最もポピュラーなウキフカセ釣りを基本から解説。適したサオ、リール、ウキの選び方、エサの準備から釣り方まで! ルアー釣り、落とし込み釣り、カカリ釣り解説もリンク先からどうぞ!

寄せエサをヒシャクで飛ばして魚を寄せる。自らポイントを作り、潮、風、地形を読んで付けエサを届ける

寄せエサを撒いてポイントを作り、ウキを使って付けエサを飛ばす

ウキで飛ばし、流し、誘う釣り方 つり人編集部=写真と文

クロダイ釣りのなかでも最もポピュラーなウキフカセ釣りを基本から解説。適したサオ、リール、ウキの選び方、エサの準備から釣り方まで! ルアー釣り落とし込み釣りカカリ釣りの解説もリンク先からどうぞ!


◆クロダイ(チヌ)釣りスタートガイド
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場所を選ばず、ポイントを作れるウキフカセ釣り


ウキフカセ釣りとは、ウキを用いるのはもちろん、寄せエサを飛ばして魚を集め、自らポイントを作る釣りだ。この釣りの基本中の基本は『寄せエサと付けエサを同調させること』にある。そのために、潮や風、地形を読んでアプローチしていくのが面白いのだ。

026-027_11 寄せエサと付けエサを同調し、エサ取りの攻撃をかいくぐって食わせる。そのプロセスが楽しく、それが上手くいった時は喜びもひとしお

磯、堤防、砂浜、河口、ポイントは選ばない。釣り禁止の海辺以外は、どこでも通用する。クロダイは海溝部、カケアガリ、藻際、潮の巻き返しがあるようなところに潜む。

クロダイのウキフカセ釣りに適した道具


磯ザオ1号、5.3mが基本的なタックルだ。近年は0号という軟調子ザオも人気を集める。ちなみにクロダイ用と銘打たれたサオの多くは大半が胴調子である。引きを粘り強く吸収する胴があると魚が暴れにくく、自然と浮いてくるからだ。これに組み合わせるのはスピニングリール2500番クラスが標準。指先ひとつでイト送りができるレバーブレーキがあると便利。エサを付ける時、キャストする時、タモ入れの瞬間と少しだけミチイトを出したいという際に重宝する。

026-027_09
p026-033-1tackle サオは胴調子モデルが多い。弾力をしっかりいかして魚を浮かす

026-027_10 リールはレバーブレーキタイプが標準アイテム。指先ひとつでクラッチをオンオフできる

ミチイトは3号と太いものを使う人もいるが、ナイロン1.5号でも充分な強度がある。イトは細いほうが風の抵抗を受けにくい。

ウキフカセの大敵は風で、ミチイトが風をはらむとウキが引っぱられてしまう。魚が違和感を抱きやすいし、寄せエサとの同調が難しくなる。また、細いほうがウキの中をイトが通り抜けやすい。ねらいのタナまですばやく付けエサを届けられる。

ハリスは1.5号が基本。根や藻際、カケアガリといった場所で掛けることが多いため根ズレを考慮した太さで挑みたい。ハリはチヌバリの1号、2号。

オキアミを付けエサにすることが多いのと、しっかりと食い込ませて掛けるため、小バリ愛用者が多い。

ウキの選び方。立ちウキか円錐ウキか


問題はウキだ。円錐ウキもあれば立ちウキもあり、多彩なフォルムがある。ウキの号数によって噛ませるオモリも変わるし、アプローチも変わる。

まず円錐ウキのメリットをいえば、風や波の影響を受けにくいことだろう。オモリをあまり噛ませない、軽い仕掛けを扱うファンが多いのも特徴だ。アタリはウキではなく、ラインや穂先の変化で取る。いわばウキの役割はアタリを取るだけではないということ。沖のポイントを探るための飛び道具であり、誘いを掛けるための支点となるのだ。

一方の立ちウキは見やすいことが一番のメリットだろう。ものによっては多くのオモリを背負うことができて、風波を切って1ヵ所に仕掛けを留めておくのも得意である。そして目盛りが上下する変化や、左右の振幅の変化といった繊細なアタリを取ることもできるのだ。

円錐ウキ派は、ポコッと沈んだ際の波紋で合わせるという人もいるが、完全に消し込んでから合わせる人のほうが多いだろう。一方の立ちウキ派は、微細なアタリも即アワセする釣り人が多いようだ。

クロダイのウキフカセ釣りに使われるウキ 026-027_02 円錐ウキは波風が強い時も安定しやすく、軽い仕掛けも扱いやすい

026-027_03 立ちウキは視認性がよいのが1番のメリット。振幅の変化もアタリになる


026-027_04 ウキ下に付けるウキ止メゴム。潮の向きを知るのにも有効なので視認性のよいものが多い

クロダイのウキフカセ釣りは底ねらいが基本。ただし浮いて食うことも


水深や海底状況にもよるが、底ねらいがセオリーである。このため寄せエサとなる配合エサは沈下の速い、比重のあるものが多い。エキスパートの中には「海底にエサの山がこんもりと溜まるような、重くてまとまりのよい寄せエサを作る」と言う人もいる。

026-027_05 クロダイ用の配合エサは比重がある。底ねらいがセオリーだ

026-027_06 寄せエサはまとまりがよくなるようにしっかりと練り込んで仕上げる

ポイントの目安になるのは、藻場や海溝部、カケアガリといった変化である。根の際にタイトに仕掛けを留めておく釣法もあれば、払い出す潮に乗せ反応のあるエリアまで仕掛けを流す時もある。砂地底では付けエサをズルズルと這わせてねらう釣法もあるし、サラシの中で魚を浮かせて釣る方法もある。地域によって釣り場によって効果的な釣り方はいろいろあるのだ。

乗っ込みの季節は水温が温まり、さまざまな魚の活性が高くなる。つまりエサ取りも増えてくる。これを避けるためには、取られにくいエサも用意しておくのが得策。サナギ、コーン、練りエサが代表的だ。

寄せエサに群がるエサ取りをかわすべく、仕掛けの投入点を変えて探っていくのも釣果を導く技術のひとつ。

クロダイのウキフカセ釣りに使われる代表的な付けエサ 026-027_07-1 付けエサはオキアミが主流。生オキアミのほか、ウルトラバイトα、エサ取りに強いハードタイプなど加工されたタイプがある

026-027_07-2 オキアミの一般的な刺し方は、尾羽根を切ってからハリ軸に沿って刺す

026-027_08-1 エサ取りが多い時には練りエサやサナギが有効になる

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釣りエサメーカーで長年エサの研究開発に携わってきた著者が、生エサ、加工エサ、配合エサ、さらにはルアーまで、あらゆる釣りのエサ・擬似餌を対象に、さまざまな視点・角度から釣り人のヒントになる事柄を解説。ユニークな実験等を交え、科学の力で「釣りエサのヒミツ」を分かりやすく、面白く解き明かしていきます。またエサそのものだけではなく、魚の摂餌を理解するうえで欠かせない魚の視覚、聴覚、嗅覚等の感覚にも詳しく触れています。


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この記事は『つり人』2012年5月号でも読むことができます。

 
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