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編集部2022年4月17日

穴釣りでねらうロックフィッシュゲーム解説! 後編

メバル 海の岸釣り カサゴ 魚種別釣りガイド ムラソイ

どんな穴をねらえばいいのだろうか。「三角の穴を探しましょう。そういった穴は入り口が狭くても穴の中は広いことが多く、魚が潜んでいることが多いです」と藤原さん。確かに、三角形の穴ができている場所は比較的大きい石や岩で囲われていて水中に没している部分は隙間が広く空いていそうだ。

穴の見極め方! 釣れる穴はどんな穴?

写真と文◎編集部

 ゴロタ浜は根魚にとって格好の住処。カサゴやムラソイ、メバルなどさまざまな美味しい根魚が生息している。日中は転がっている大きい石の隙間にルアーを落とすだけの穴釣りが楽しい。

この記事は月刊『つり人』2021年6月号に掲載したものを再編集しています

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三角の穴をねらえ!

 ゴロタ浜に立つと足もとに穴はたくさん見える。その中でも魚が付いていそうな穴の見極めが釣果へのカギを握る。もちろんしらみつぶしに全部探っていくのも手だが、穴は無数にあるのであっという間に時間が経ってしまう。では、どんな穴をねらえばいいのだろうか。「三角の穴を探しましょう。そういった穴は入り口が狭くても穴の中は広いことが多く、魚が潜んでいることが多いです」と藤原さん。確かに、三角形の穴ができている場所は比較的大きい石や岩で囲われていて水中に没している部分は隙間が広く空いていそうだ。

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魚が潜んでいることが多い三角形の穴を重点的にねらうとよい

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どんなに小さい穴でも三角形の形をしていれば奥は広くなっている可能性が高い

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横から見ないと見つからない穴もある。サオを差し込んで探ろう

 この日は稲取港内のゴロタを探ったが、どうやら人がすでに入った後のようで分かりやすい好ポイントでは反応がなかった。ねらいにくい奥まったポイントや見落としてしまうようなごく小さな穴を丁寧に探っていくことで藤原さんは釣果を上げていった。

流し込んで奥の奥まで探ろう

 サオ先からの仕掛けまでのタラシが長い状態で小さな穴へ落とすのは難しいがタラシをゼロにしてサオ先ごと突っ込んでからイトを送っていくと穴の奥へ仕掛けを届けやすい。小さな穴の中は水平方向に広い場合もあるのでただ真下に落としただけでは探りきれていないことも多い。波に乗せてイトを送り込むことで穴の奥まで仕掛けを届けるとヒットする場合もある。

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穴に入ってきたものに飛びつくので丸のみのバイトも珍しくない。フォーセップがあると外しやすくて便利

 

 タラシの長さを穴の大きさや深さなどに合わせて逐一調節していくが、その都度リールのクラッチを切ったりベールを返したりしていてはトラブルの元になりかねない。

 そこで、タラシをロッド長の半分ほど取った状態を基準として、片手でリール付近のイトを持って引いたり戻したりするとトラブルが少なくタラシの長さを調整でき手返しもよくなる。さらにイトを動かすことで細かい誘いをかけることもできる。

 また、少し大きい穴であればワームを泳がせることも試したい。サオ先で8の字を描くように動かして穴の中を泳がせるのだ。落としただけでは反応がなくても泳がせると飛び出してくることもあるそうだ。

 ムラソイの穴釣りができるようなゴロタ浜は大型のメバルが沖合に潜んでいることも多い。夜のメバルゲームの下見を兼ねつつムラソイを釣るのもいいだろう。ゴロタ浜はファミリーから上級者までみんなが楽しめるまさに穴(釣り)場だ。

夜のゴロタ浜は穴の外で大型メバルがねらえる

 日が暮れればメバルが動きだす。警戒心が高いメバルは暗くなると根から離れてエサを追うようになる。マヅメ時よりも充分に暗くなってからが釣れる時間になりやすい。好機は月がない夜。新月がベストだが、月が出ていても雲で隠れていればチャンスはある。

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引きが強く、波もあるのでなかなか寄ってこない

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シンキングペンシルで食わせた33cmのメバル! 初夏は産卵後の体力の回復したメバルがねらえる

 ゴロタ浜でのメバルポイントは沖にある沈み根の周りやカケアガリ付近。夜の暗い中では分からない地形の変化がポイントになるので日中に下見をしておくとよいだろう。タイミングが合えば良型メバルの連発や同じタックルでヒラスズキやマダイが掛かることもあるそうだ。

 メバルねらいの場合、波打ち際に出ないとルアー操作がしづらいため波をかぶる可能性が上がる。藤原さんは発泡素材のライフベストに変え、レインジャケット、ヘッドライトを装備した。この日のタックルは8フィート台のメバルロッド、2500番のスピニングリール。PE0.4号が巻いてあり、リーダーはフロロカーボンの2号を1m。遠投するために重さを7gにしたフリーシンカー+ジグヘッド0.6gのキャロライナリグを選んだ。ワームは「尺獲ムシ」、「躍ハゼ」、「舞シュリンプ」、「ロックマックス」をローテーションした。

 仕掛けを遠投し、沖にあるカケアガリ付近を探っていく。漂わせるようにスローリトリーブするのが基本だ。丁寧にひと通りのポイントを流したが反応はなく、ルアーチェンジ。波に揉まれてしまい、ワームでは存在感がかき消されてしまうと判断した藤原さんは65mmのシンキングペンシル「コルセア65」を取り出した。ワームを通した場所へ再度投げていく。するとすぐに「来ました!!」の声。波のリズムを見極めながら冷静にファイトした末に寄せたのは産卵から回復した33cmの筋肉質なメバル。

「カケアガリにメバルが着いていると思っていました。カケアガリの先までキャストして3カウントほど沈めてからルアーが泳ぎあがっていくように巻き始めたところでガツンと来ました。イメージ通りです!」

19時39分、釣り始めてからわずか1時間で会心の1尾をキャッチしてこの日を締めくくった。

 

 


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